DeNAが元巨人のロペス獲得を発表した。
まず、
この編成意図を読み解くに、
2点あると思う。
ブランコとの比較
ブランコとロペスとの比較はわかり易く、
守備力強化と怪我の有無をみての判断だろう。
今年、横浜の防御率が改善した理由に、ゴロを上手く打たせた事(補殺数が増えた→守備機会増大)。
それに伴うショートの守備力強化(前年まで守っていた梶谷60試合、石川40試合との比較でかなり守備力が上がった)が大きかったと思われる。
実は横浜のチームレンジファクター(アウト寄与率)、ポジション別で遊撃がセリーグ一だったのだが(山崎の貢献度が高かった)、
気付いているだろうか?
7月以降、山崎は怪我もあり急激に、その守備成績を落してしまったが、投手の調子と山崎の状態が合致していたらと思うと残念ではある。
さて、2014年シーズン、開幕スタメンを飾ったのは山崎だったが、この辺、チーム方針は明確で、守備を強化しようという事で良いと思う。
打撃重視なら梶谷ショートでも良いわけである。
それを考えると、ブランコ放出、ロペス獲得も、その流れに沿った対応だと思われる。
勿論、投手力がある程度ないと、守備を強化しても、点が取れずに負けるだけなので、ブランコを獲得した2012年オフとは違い、投手力(捕手も)を含む守りに、
ある程度の目安、自信が今の横浜にはあるのだろう。
また、怪我がちのブランコの場合、いつ離脱するかわからず、その意味も含めてのブランコ放出、ロペス獲得だと思う。
グリエルの去就
問題は、グリエルである。
グリエル獲得が確定的なら、その守備力を活かす意味でも、横浜の長期方針(ゴロを打たせる)
三塁グリエル、一塁バルが理想的でもある。
にも関わらず、ロペスを獲得したのは、グリエルが獲得できない場合に備えてだろう。
グリエル獲得時には、攻撃的な布陣。
この場合、ショートだけ守備力強化しても仕方がない場合もあるため(宝の持ち腐れになり易い)、打撃力重視で全体を組み直すのかもしれない。
実際、それは今シーズン行った事でもある。
一点を守れるだけの力がないとき、攻撃力強化は理に適っている。
(点差が離れている時に犠打をするようなもの、守備固めとして山崎を起用する選択もあり)
この辺、
高田GMの考え方は割合、明確だと思う。
グリエルの去就次第で、横浜のチームカラーが変わりそうだ。