落合GMの評価とは? 雑感

先日、落合辞めるべきなる趣旨の記事を拝読した。

論点を要約すると以下の通りになる。

 今の苦境は世代交代を行わなかった落合監督の責任である(記事)

 補強費は潤沢にある

が、それを使わない、落合に責がある。(コメント)

 選手の年棒を違法に下げ、結果、誰も中日に来たがらない。その証左がFA補強(誰も来たがらない)ないからだとの事(コメント)。←補強費がたくさんあるのに?

 結果を出せない以上、辞めて然るべき

との事だった。

は、結果論で言えばその通りだが、

監督落合と、GM落合が混ざり合っている。

監督時代を理由にするなら、元々GMとして迎いれるべきではないとも感じるが、その矛盾に気づいているのだろうか?

書かずには居られないのだろ。

そのような情報を書いた理由は推測するに、監督時代の実績を理由に、世代交代期のGMとして落合は相応しくないと主張したかったのかもしれない。

が、実際には、その世代交代の実績を問わずに、現時点での結果で判断して辞めるべきと問うているのだから、苦笑するしかない。

結果(順位)だけを問うなら、この情報、世代交代云々論ずる必要性がなく、不要だろう。

二年で世代交代の成果(広島が、横浜が何年かかったと思う?)とは出るものかとも思ったが、いやはや。

監督時代の性向を元に考察すると、世代交代期のGMとしては相応しくない。

現状でも、出ているように感じない。

だから、退任すべきだという事なんだろう。

監督実績上、向いてない。

現状でも出ているように感じない。

は、主張としてはアリだと思う。

が、結果に対する検証を疎かにすると、何が何だか分からなくなりPDCAサイクルが回らず、毎年、TBS横浜宜しく、0スタートという楽しい近未来が待っていると思うが、そこは注意して欲しい。

最も、その前に、

中日の起用法をみると(後述)、育成を意識して起用しているのは明白なのだが、その矛盾に気づかないのだろうか?

過去(言われているほど、若手を起用していないわけではないのだが)と現実、どちらをより注視すべきかは現実をみるべきなのだが、困った話である。

、の補強費云々は、オーナー裁定により無尽蔵にあるとの事であったが、この矛盾する行動を、どう説明するのか?

補強費がたくさんあるのに、コストカットをする理由が良くわからなかったが。。。

尚、補強費が潤沢にあるという中日球団が2014年新外国人獲得に費やした費用は3人合計95万ドル。2015年も同じく3人総額で100万ドルと、とても潤沢とは思えなかったのだが、この辺は主観の違いなんだろう。

さて、横道に反れたが、

そもそも、GMの本文とは何だろうか?

一番分かり易いのは編成(それしかないのだが)。

>結果に対する検証を疎かにすると、何が何だか分からなくなりPDCAサイクルが回らず、毎年、TBS横浜宜しく、0スタートという楽しい近未来が待っていると思うが、そうこは注意して欲しい。

沿うと、GM落合として行動した結果を検証する必要があると思う。

その潤沢な資金とやらで、

FA補強、もしくわ、外国帰りの選手を獲得(松坂、中島あたり)するか、物議を醸す新外国人を大枚をはたいて獲得してくれば、少しは、その評価も出来ようモノだが、

・・・

地味に評価できるのは、

SBの育成選手だった亀澤獲得。

後は、就任直後のドラフトであった2013年(評価して良いかわからないが)、2014年の結果だが、

又吉、祖父江、桂。

遠藤一星。

正直、

現時点で、その評価を決めろと言われても、数年は経たないと、わからないと私個人は感じる。(←記事表題に対する回答)

昨年、

中日は優勝を強く意識し、狙っていたと感じたが、

今年は、捕手谷繁というより、監督谷繁になったように、

全体的に、

育成しつつ、既存戦力の見極めに注力しているように感じる。

勿論、最初から、そうと諦めるのでなく、優勝も狙っていたと思うが、軸足がより、未来に置き始めていたのが2015年だろう。

松井をあれだけ起用していたのに、

その打撃水準をみて、二軍に落としたし(袋小路に陥り、パンクしたように感じる)、より経験の浅い桂や杉山を起用しているが、

その意味で、勝つ気が、どれだけあるかと問われれば、

阪神や巨人で、言う、

梅野、小林クラスを未熟と承知しつつ、中日は起用しているわけである。

別に彼ら(梅野、小林)に素質がないと言う事を言いたいわけでなく、

対戦相手情報や、自軍投手特徴、etc、把握するには時間がかかるわけで、その時間、経験がないのに起用している点だ。

全体的に投手成績、守備成績が低下気味だが、

新人捕手を起用した巨人と阪神の、それに近い傾向である。

思うに、計画が現時点で白紙になってしまった可能性を、

序列がないに等しくなっているような危惧さえ覚える。

そりゃ、苦戦するだろう

堂上も、半ば見切られつつあるし、二遊間は亀澤・遠藤のコンビ。

決して弱くはないのだが、一部選手の経験値が圧倒的に低く(二遊間、捕手、一、三塁)、

未来に向けた青写真を引き直しているようにも感じる。

8月 中日現状分析

堅守を誇った中日の失策数は今やリーグ一位である。

チームDERも、4月を頂点に、どんどん低下しているし、ランナーを還さない粘り強さも(LOB率)、低下気味。

今の右肩下がりの数値をみる限り、シーズン通しての数字が阪神、横浜レベルの脆弱性になりそうだが、ファンは気づいているのだろうか?

(LOB率とか、チームDERの重み知らないと思うのでイメージし難いとは思うが)

チームカラーが変わりつつあり、

全体的に荒くなってきている。

(新人を起用する以上、避けられないし、比較選手が凄すぎる。そう言うもの。)

誰を中心選手に置くのか、

もしくわ、0ベースで他所から獲得するのか?

その青写真を作るのに、どの程度の時間が必要なのか?

補強費(外国人に対する補強費より推測)を掛けず、体質転換する事をミッションとしてGMが与えられていたとしたら、

その結果とは、

結果を出すとは何を指すのだろう?

中日の工程表を見たいが、具体的に二年で何を求められ、

結果、

あの記事を書いたプログ主の言う、

結果を残せないモノは去れという落合のコトバにつながるのか?

結果=順位とするなら、

落合の補強の脆弱さは無謀の極みであり、かつ、開幕当初より経験の浅い若手に切り替えている時点(特に捕手)で、今年の辞任は確定的でもあったとしておきたい。(その可能性が高いし、少なくても覚悟の上で行動している)

今年(二年契約)で結果を出すことを求められているにも関わらず、経験のない桂や、杉山を起用。

右を全く打てず、対右のPA/kで2.2という非常に三振の多い福田を右で打席に立たせているのも不整合である。

体が右に対して開きやすくバットが止まらない。

修正されつつあるが苦しんでいる福田。

今は昨年の秋より修正し始めたフォームを固めている最中(実績のない選手が壊されないよう加減しつつ起用しているように感じる)。

本格修正は今年の秋からの可能性が高いが、

その福田を、500打席で換算すると227三振喫するような右相手に、左以上に起用している実態も同じ。

左右病と、書く御仁もいるが、

その成績と、左右の打席数を見て書いて欲しい。

右88打席で、左70打席である。

調子の悪い周平(守備も良いとは言えない)を7月に入ってサードで先発出場させていたが、それも順位=結果とするなら不可思議である。

で、その結果責任を問われ、落合は退任するわけだ。

勝てないのは嫌だ、世代交代もすすめろ、結果を出せ、それが落合だろ(落合語録より)、だから辞任しろって事だったようだが、

人気商売の世知辛さを覚えずには居られない。

また、結果=短期で周平や、福田、etcを育成仕切る事ととも捉える事が出来るが、そんな簡単に育成出来るものなのだろうか?

現在、中日は、

これまでの育成計画を実質破棄し、

選手見極めの段階に入っているように感じる、その見極めの正当性と、その結果、起こり得るアクション。

そして、その成果を問うのに、

どの程度、時間が必要なのか、

広島や、横浜をみて判断して欲しい。

横浜を例に言うと、毎年、0ベースだったので、DeNA初年度を基軸年とみた場合、

形で見えて来るのに3年掛かったが(それでも二遊間、捕手は不在と言って良い。。。)、

中日の場合、来年から0ベースと仮定した時、どれぐらいで挽回できるか?

(荒木、森野、谷繁、和田の出場数がいっそう低下する可能性がある。

 三塁を鍛える事を考えると、一塁ルナが既定路線? 福田の外野コンバートも十分あり得る。)

この辺の評価は、なかなか難しい。

やはり、大物を獲得させないと、短期での判断はできないように感じる。

最も、安易な補強=育成の阻害要因とも言え、どう考えるか?

横浜の場合、チームとしての最低限の体裁を整える為に、補強していた面(毎年、0ベースだから中日と違い更地。選手構成上、30歳代の生え抜きの主力選手が0)もあるが、

横浜と違って中日の場合、そこまで弱くなく、

平田、大島などが居るし、和田、森野、荒木らもいる。

まずはヤクルトのように過度な補強凍結をし、全体の戦力の底上げをしてから今年のように積極補強というのが、妥当な戦略とも思う。

その結果、ドラフトや、既存戦力の底上げになる為、その評価を、直ぐには出せないような気もするが、

そのような中、どのようにして中日球団が対処するのか、楽しみでもある。

個人の責任として帰すのは簡単だが、

そこに組織としての知恵を感じさせて欲しい。