今年、どれだけ戦力があれば、CS進出、優勝出来たか想定してみたと、不安感
優勝したヤクルトと横浜の差とは、どれほどだったのでしょう?
RCWINと、RSWINの合算からみてみたいと思います。
RCWIN、RSWINとは平均的な打者、投手と比較し、その成績から、どれだけ勝利をチームにもたらしたかという試算値(予測値)です。
合算で+15を超えると独走(2012年 巨人)
+10で優勝相当(2013年 巨人)
+5で貯金510(2014年 巨人、広島、2015 ヤクルト)
0で リーグ平均的な戦力
合算で-10程度は、最下位相当と考えてください。
さて、今年、横浜が記録しましたRC、RSWINの諸数値は
横浜
チームRCWIN +0.17
チームRSWIN -9.41
合算で、-9.24です。
一方、
ヤクルト
チームRCWIN +4.96
チームRSWIN +0.12
合算で+5.08
横浜が優勝するには
今年のような混戦(+5で優勝するには、他のチームも弱い必要があります)条件で、戦力で、+15、上積みする必要があります。
以下、試算です。
投手で、
ジョンソン、RSWIN +3.74
ジョンソンが出る分(投球回数で≒200分)、約200回分を考慮しますと、モス、三嶋、高崎で差引つり合いがとれる為、彼らが記録したRSWIN-3.7の差引いた分、
その利得は+7.5程度と予測されます。
打者は難しいですね。
補強し易く、利得を生み易いポジションには、ロペスと、筒香が、横浜の場合、居ます。
FAで、三塁松田を補強して、+3.02 バルの+0.87と差引、+2.15。
バルの契約はともかく、外国人枠が空くので、投手でRSWIN+2.74のマイコラス(投球回数150)を補強すれば、今年、もしかしたら、優勝できたかもしれません。
最も、
横浜では比較で守備が良いと言われる倉本ですら、ゾーン(守備評価)で-15程度(ゾーンで最悪最低評価)と、横浜の場合、守備が良くないです。
横浜の守備は今年、崩壊していましたので、ジョンソン(捕手が石原+菊池)や、マイコラス(リーグ随一の内野守備力を誇る巨人)等を、補強しても、
その数字通りになるかはわかりません。
そこは注意が必要です。
補強の現実性は無視していますが、
この3人を補強して、初めて今年の横浜は選手成績上、優勝争いに参加出来ました。
CS進出するなら、松田+ジョンソンですかね。
後は戦力運用になります。
采配面に関し、批判される事も多かった中畑監督ですが、
昔ほど、?な采配はしてません。
2012年、2013年を思うと、監督自身の成長も大きかったと評価したいです。
こういうチームは、応援したくなりますし、見続けていたくなるのですが、成長したと言えど、最下位でした。
結果は厳しかったです。
2014年、2015年と、ピタゴラス勝率より上の勝率で、シーズンを終えています。
阪神の和田監督や、広島の野村監督にも言えますが、監督を長く続けていると、采配がこなれてくる印象です。
中畑監督については、
Aクラス進出するに相応しい戦力で、その采配をみてみたかったですが、
そこは、妄想しておきます。(横浜LOVERSさん)
独走最下位の-20→最下位争い程度(-10)まで戦力を持ち上げた所で、退任です。
本当に、お疲れ様でした。
かつ、
横浜と、ヤクルトで生じた+15ですが、決して小さくない差です。
むしろ、ヤクルトの場合、補強しやすい分野で、選手が不在(レフト)でしたので、より上積みが期待できますが、
横浜は、出来ません。
リーグで唯一、規定打席をクリア出来た捕手中村(守備面、リード面)との差も覚えますし、
守備得点でヤクルトと横浜が生じた58の重み。
新任監督の場合、チームに形がないと苦労するケースが多いですが、
横浜の場合、二遊間、捕手が未決の上に、先発も不在(横浜だけが規定投球回数0人)です。
発展途上のチームです。
それ故、
広島、野村監督の初年度にように、前年との比較で一気に戦力を落す場合(上記諸数値で≒-15を記録)もあります。
広島の場合、横浜と違いRC、RSWINで-5のチームだったのは、以前、記事で書いた通りです。
野村監督の初年度を除けば-5を下回った事なく、推移しています。
広島暗黒時代とは、-5程度なんです。
何が言いたいかと言いますと、
横浜ファンの皆さん、ガンバって応援して行こうっと言う話になるかもです。
あまり、新監督を批判しないであげてね。
チームは、いろいろ難しい判断をする事になると予想しています。
しかし、不安です。
チームは変革期を迎えています。
失敗すると、横浜から球団なくなるかもしれません。
あれだけ営業努力し、
観客動員を増やしても、
成績が低迷して居て、選手人件費が低くても、どうも、今年も横浜は赤字のようです。
本業の規模を考えると、DeNAが維持できる業態でない故に、不安感がつきまといます。
仙台楽天の契約が、ホント、羨ましい。
様々な支援があり、楽天の努力もあって初年度から黒字です。
そんな状況です。
関係者に感謝を。
横浜でプロ野球を観れる喜びを感じています。
良くわからないのですが、中畑監督が監督であった時代、そんな事(横浜にプロ野球がある事)を無条件で信じられた気がするのですが、
監督の退任が現実となって、
球団の存続を意識し始めるという、この不安感。
あの明るさ故に、チームが置かれていた状況を忘れる事が出来ました。
本当に、ありがとうございます。
昨日、書いた五里霧中とは、
主に、
補強の難しい、二遊間、捕手に関しての雑感記事でしたが(急激に戦力が上がりづらい分野です)、
今は、横浜の存続に関しても、五里霧中になりかけています。
ガンバレ、DeNA。