シーズン終了です。
皆さま、お疲れ様でした。
昨年も、RSWIN、RCWINという、各個人成績で予測される数値(得点、失点を予測する)で、広島はリーグ一番でしたが、優勝出来ませんでした。
今年も、限りなく一番でしたが、リーグ4位。(WARの合算では一番の可能性大)
そこにはwhy?があるわけです。
そこを考察するのに、統計学的遊び(セイバー)の醍醐味があるわけです。
広島に関し、何度か書いていますが、今年、私はBクラス予想(4位)でした。
代わりにAクラス予想は、ヤクルト。
予想としては、ほぼ当たったようです。
野村監督時代からの課題(形が出来ていない)が未消化のまま、シーズンインしましたので、苦戦も止む無しだったと考えています。
さて、
今シーズン、
打撃成績から予測される得点。
チームRCランキング(統計学的手法で導き出した予測値)でみますと、
1位 ヤクルト 595
2位 広島 553
3位 横浜 546
4位 巨人 528
5位 中日 527
6位 阪神 521
これが実際の得点になりますと、
1位 ヤクルト 574
2位 横浜 508
3位 広島 506
4位 巨人 489
5位 中日 470
6位 阪神 465
このRCの数字が元に、WAR等が計算されます。
横浜Lover さんの記事で、広島のWARが優秀との事でしたが、セイバーの予測値と、実際の得点で乖離が生じています。
予測値ですので、乖離自体、生じるのは別に不思議でないのですが、
ヤクルトに比べ、大きく、その得点を落しています。
予測値では横浜より上なのですが、実際の得点で広島は横浜に抜かれている。
そこにwhy?が生じます。
同様に、失点を予想する数字。
FIP順位でみますと、
1位 広島 2.98
2位 阪神 3.14
3位 巨人 3.15
4位 中日 3.24
5位 横浜 3.47
6位 ヤクルト 3.51
投手のWARは、FIPに近い発想で計算されますので、
実はヤクルト投手陣のWAR、良くないんです。
セイバー的数字予測で言いますと、
ヤクルトの総得点は 595 FIPを基に予測される失点は 502 総得失点差 +93
一方、
広島さんの総得点は553、総失点は 426 総得失点差 +127
巨人さんの総得点は528、総失点は 450 総得失点差 +78
実際のWARには野手側に、
ゾーンを基に、守備評価が入りますので、また、違った評価になるかもですが、
素の力では、
去年と同様、広島さんが一番だった可能性があります。
ありますが、勝てない。
そこには理由があると思います。
そこに対処する事で、伸び代になりますし、楽しみな部分になってくるんでしょうね。
シーズン終わりましたので、そろそろ、横浜に関しても、解析を始めていきます。
セイバー、セイバーと言いますか、ただの統計学的手法です。
偏差値のようなモノで、数字の意味がわからなくても、70と聞くと高い、低いと実感できると思いますが、そんな程度のものです。
個人的に面白味を感じるのは、
どうして、
その数字になったか?予測する所に、
面白味を覚えます。(その為には計算背景を知るのが重要になってきます)
得失点差から、予測されるピタゴラス勝率は切っ掛けだけであって、
どうして、その差通りにならなかったのか?
それが重要と思っています。
今年の横浜で言うなら、
FIPと、実際の防御率の差が非常に大きかった事がありますが、
そこに、横浜低迷の理由がありそうですし、この部分が良くなるか、どうかで、横浜の来シーズンが見えてくるかもです。
まぁ、倉本のゾーン守備が、-15→+15程度になれば、かなり良くなりそうなんですが、さて。
倉本という表題で、
記事を書くかもですが、この部分で、横浜に伸び代を覚えます。