大久保コーチ招聘がネックで、最終的に監督退任となった中畑監督。
結果的に、
最下位の責任(それもあったとは思います)をとったわけですが、
同様に、高田GMへ結果責任を問う声がインターネットでも大きくなって来ています。
中畑監督が責任をとった以上、高田GMもっと言う事なんでしょう。
結果責任。
その言葉は非常に重いです。
重いですが、
一方で、その内容次第で、結果が問われない事があります。
例えば、
日本代表監督が、アジア予選で敗退した場合、その結果責任を問われると思いますが、
W杯決勝トーナメントで敗退したとして、結果責任を問われるかと言うと、セルジオ越後さんを除き、その多くは、問わないかと思います。
ラクビー日本代表が、予選リーグ敗退したとは言え、その頑張りを称賛されましたが、それは、その内容が良かったからです。
その実力以上に結果を出したと考えられるからです。
南アフリカが3勝1敗。
もし、予選リーグを敗退したら、南アフリカ代表監督には、同国国民の非難が集中したと思います。
ところで、
横浜ベイスターズは、どういう状況(戦力把握)だったのでしょう ?
南アフリカ?、それとも、日本?
この辺は、個人の主観になりますので、
個々が、そう思うになると思いますが、
ただ、一連の球団の話を聞く限り、球団は、中畑ベイスターズを評価していたのは明白です。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/09/15/kiji/K20150915011134300.html
オーナーは、
「1位もあれば最下位もあるということを承知の上で続投を要請しております。結果にかかわらずお願いするスタンスに変わりはありません」
「結果論でいろいろ言われているが、当方としては(残り)試合に集中していただく環境をつくりたかったことと、(中畑監督の指揮官としての)積み上げに対する評価を早く伝えたかった」
「年々チームは強くなっているし、育成も進んでいる」と手腕をあらためて評価した。
っと評価しています。
セイバー系の数字をみますと、横浜のチーム力、育成能力の確かさを覚えますし、
数字で内容を精査すると、本当に強くなりました。
この評価のほとんどは、中畑監督というより、高田GMへの評価と置き換えても良く、特に二軍での育成は、非常に上手く行っているように感じます。
ファームに関しては、高田GMの声が大きいらしく、その影響を覚えます。
結局、
中畑政権下で、一軍で起用されながら、伸びた選手は記憶になく、
二軍で、指導された事で、その翌年飛躍しています。
筒香にしろ、梶谷しろ、二軍で研鑽を積むことで、その実力を覚醒させています。
始まりは2年前。DeNA筒香嘉智はいかにして覚醒したのか?
「最初にしたことは、筒香が入団してからの4年間を聞くことでした。彼がなぜ能力を発揮できずにいるのか、その障害となっているものは何なのか。そのプロセスを聞かないことには、進むべき方向を示せませんから。当時は打撃フォームもコロコロ変えていたみたいですが、彼にとっていちばん大切だったのは、どんな打者になりたいのかを明確にすることでした」(大村コーチ)
一軍が、研鑽に向かない場所と言えば、場所なのかもしれませんが、
我慢の采配というコトバが如何に罪なのか・・・
勿論、その我慢があったからこそ、飛躍した可能性も覚えますが、
技術課題を抱えたままですと、伸びない時が多く、その貴重な経験をスポイルします。
あまりにレベルが違い過ぎると、研鑽に向かないんですよね。
レベル差があり過ぎる相手と対戦しても、経験を得られ難いです。
勝ち負けが議論できるレベルにありませんと、
対戦しても意味がないです。
素人が、一軍の一線級と対戦しても、どうして打てないのかわからないように、課題が多すぎますと、何が悪いのかわからないです。
そして、
その障害となっているものは何なのか
育成の場、その整備と言う意味で、高田GMの貢献度は計り知れなく、表面上は見えにくいと思いますが、球団も評価しているのだと考えています。
一軍と、二軍で、指導方法が違うなんて自体、本来ありえないのですが、
書面等で、育成計画を残して居なかった影響なんでしょうね。
大村さんの実績でもありますが、高田GMが交通整理してくれたからとも考えています。
今は、スムーズに感じます。
(今は書面で残して居るかと)
そもそも、投手が40人おり、育成も何も、ままならなかった球団の後です。
その解消がされたのが、昨年(2014年のオフ)の話。
ドラフト戦略なき球団の末路、一番の被害者は選手
TBSの野放図なドラフトにより犠牲となった北方らが解雇されたのが、2014年シーズンOFF。
育成が正常化したのが、今シーズンです。
本当に弱いんです。
当たり前の事が出来てなかったわけですから。
そこは、愚痴のように球団社長がインタビューで述べていますが(球団方針が書面で残されてなく、ドラフトの方針も、その育成方針も、何かも不明との事)、
その点で、
高田GMを球団は評価しており、未だ、その力が必要だと判断しているのでしょう。
ところで、
中日は、谷繁が最下位になったとしても、監督は解任されなかったでしょうし、
GMも解任されなかったと思います。
そこには工程表への理解があるのだと思います。
*
中日の工程表については
落合GMの考える工程表と、ファンの乖離についての雑感
中日球団が、落合GMの工程表を無視して、結果責任を問うようなら、面白い事になっていたと思います。(一度、承認した計画を一方的に破棄)
落合監督→高木監督、高木さん退任時に前科があるので、少し期待していたのですが、今年は我慢してくれるようです。
会社員なら、
短期実績と伴に、
中長期の話をすると思いますが、
同様に高田GMも、中長期の計画を、会社に報告していると思います(PDCAサイクルとは、そう言うモノ)、
どういうレベルで、結果を出すとコミットしているかで、その評価が変わって来ますし、
計画に対し、どう誤算があり、どう修正したかでも評価が変わって来ます。
Plan
Do
Check← checkした結果、評価が高いだと思います
Action
高田GM通信簿? PDCAサイクル 継続へ
横浜の数字を俯瞰していますと、試行錯誤、PDCAサイクルのような動きが働いているのではないかと感じる時があります。
初年度と違い、中畑野球の質が、年々、変化していますが、そこには高田GMの交通整理の影響を覚えます。
より的確な人事をする為には、
当たり前ですが、監督責任なのか、コーチ責任かを明確化する必要があります。
その点で、大分、組織らしくなったと私個人は感じてます。
組織を作ったという点で(道半ばですが)
その点は評価したいです。
そして、
その計画(PLAN)と、その結果(DO、CHECK)に少なくても、球団社長並びに、オーナーは満足している。
「年々チームは強くなっているし、育成も進んでいる」
と感じている。
今年、
チームは最下位ですが、その活動に関して、少なくても、オーナー、球団サイドは満足しているわけです。
当然、そこにはACTIONが絡んでくるわけですが、
そこに中畑監督と、高田GMが必要と思っていたから、先の発言につながったと感じます。
ところで、
球団の考える、
チーム評価とは、
1位もあれば最下位もあるということを承知の上で続投を要請しております。結果にかかわらずお願いするスタンスに変わりはありません
結果が問われるような状況になかったと、オーナーが認めています。
クドイですが、
弱いんですよ。
横浜。
自虐的に何度も書かないと、いけないのが悲しいですが、
中畑ベイスターズ通信簿 負の連鎖からの脱却 課題編
にて、
最下位にも関わらず補強凍結したヤクルトが今年、補強に積極的なのは勝負できると踏んでいるからです。
同じ最下位でも昨年と今年では状況が違い、同じ5位でも中身が違うわけです。
私は、今年、ヤクルトをAクラス予想しています。
代わりに、広島をBクラス予想。
そこには理由があります。
そして、
ヤクルト違い、横浜は最下位といえど、優勝するような予感が伴う内容ではないです。
もう少し掛かりそうです。
が、個人的に見て、非常に良い努力をしているように感じます。
他の球団では試みてない、野心的なアプローチをしているように感じます。
実績のない方法なので、直ぐには結果が出ないと思いますが、
その努力が結実する事をファンとして願っています。
別事
盛田氏がお亡くなりになりました。
思入れのある選手で、とても残念です。
故人の御冥福をお祈りいたします。