祝、筒香1億円。その成長を振り返って見て雑感 2

前回、主に、

筒香の黎明期と、筒香覚醒の切っ掛けについて記述しましたが、

でわ、今の筒香とは、どんな感じなのでしょうか?

まず、

筒香のタイプにつていです。

筒香の打撃スタイル

本人が自分の打撃スタイルを語っていますように、

「(僕に対して)ライトへ引っ張ってホームランを打つイメージを持っている人は多いと思うんです。でも、僕はどんな状況でも対応できる技術を身につけたいとずっと考えていました。どの方向にも打てて、ランナーが三塁にいればきっちりと犠牲フライを打つ。実際、そこを目指して長いスパンで計画を持って取り組んでいたんですけど……。ただ、いろんな方からアドバイスをいただき、それを取り入れなきゃいけない環境だったので……」

割合、逆方向にも打球が飛んでいます。

タイプ的に広島の丸に近いです。

ヤクルト山田のようなタイプ(ポイントが基本的に前)ですと、

引っ張る方向の打球が多くなり、

全体の50%を超えて来ますが、

筒香の場合、左が35%、中が28%、右が37%と均等に近くなります。

一方で、イメージは、

ライトへ引っ張ってホームランを打つ

なんですよね。

なぜ?そう思われるのか?

それは逆方向への本塁打が少ないからなんでしょう。

2015年、筒香が放ったレフト方向への本塁打は0でしたが、そういうのも影響しているかもです。

個人的な雑感ですが、

筒香がレフト方向に打つ場合、長打を強く狙ってないと感じる場面が多く、

ホームランを狙っている時は、外角、内角、関係なく、強引に右方向に持っていく印象を持っています。

筒香と松井秀喜、重なった打撃論

打法完成の試金石は黒田との対決か

抜粋ですが、

・軸足で踏ん張って、ボールに力を伝えるということ

・短い時間で最大限のパワーを発揮する瞬発力が必要です。

と、指摘されていますように、元巨人の松井のような打撃が目に浮かびます。

2015年、外目の球を3本、筒香は引っ張って本塁打を放っていますが、ここが山田との違いで、山田は外目のボール(11本)も引っ張ってスタンドイン(ライト方向にも打っていますが、それ以上に)させています。

山田も、筒香も軸がしっかりしていて、

ポイントが前にあるか、後ろにあるかの違いであり、どっちでもいいのですが、

外目のボールも山田のように、ホームランを打てるようになると、おっーーっとなりそうですね。

筒香も何かしら変えてくると思いますが、そこは今後に期待したいです。

2012年と2015年の違い、その成長

基本、バッティングスタイルは、先に述べた通りです。

前記事に書いてます通り、課題に対し、方針が、右往左往、コロコロ変わった結果、筒香は一時的に、低迷しました。

その辺を整理してくれたのが、大村(現ロッテ打撃コーチ)さんなのですが、

どうして、右往左往したかと言うと、

遠めのボールに対応出来ず、それに付随し、直球、変化球に対応出来ず、その対応で悩んだわけです。

それが対応できるようになったので、活躍できるようになったわけですが。

2012年は、課題ダラケでした。

2012年の筒香の課題と言いますと、直球と、変化球。

あるレベルの直球に弱く、2012年の筒香の場合、その影響でイン並びに、高めに青色があります。

当時、私の記憶で言いますと、高めのボールに対し、バットが出にくい所がありまして・・・

(その代わりに、低目は出やすい)

かつ、外に意識をおくと、内を突かれ詰まるという、典型的な定石に、当時の筒香は苦労したわけです。

一般的に、皆さん、早い遅い、変化球とういうより、

先ずは、

目線が遠くなる、遠めの球に苦労するのですが、

筒香も同様に苦しんでいます。(それに付随して他のコースも悪くなります)

筒香からみて遠めのコース、並びに高めの直球に課題がありましたので、その方面で青色が目立ちます。

一方で、インコース低めに、ホットゾーンがありますが、その部分に関してはバットは出やすいんでしょうね。

上手く拾い上げるイメージがあります。

それら課題に対し、2015年の数字みてわかりますように、良くなっています。

具体的な球種別で言いますと、

スライダーが.155→.283

直球が .222→.342と良くなった事で大活躍できるようになったわけです。

2014年と、2015年を比較して 課題

左に関しては言う事ないです。

遠くを意識させられて、インで仕留められるという定石も、筒香には通じなくなっています。

昔、苦労していた高めも対応しています。

引きこんで打つタイプなので、

剛球タイプを苦手としますが、セでは、左の本格派少なく、今後も大丈夫と分析しています。

ストレートで空振りがとれるようなタイプでないと、筒香を抑えられないかもです。

一方、右ですが、

遠めに若干の問題を抱えているというより、

右に、本格派が揃っていまして、

マシソン、マイコラス等を苦手としています。

阪神の剛腕タイプには2015年、まずまず打っていますが、分類上は苦手とみています。

他には、前田と、若松(この子は対応し難いです)を苦手としていますが、

苦手な投手が徐々に居なくなってきている部分は感じます。

常時150キロ超を超える直球を軸に投げてくる投手と言いますと、数えるほどですので、

今年も、筒香、活躍してくると予想しています。

尚、添付記事にありました、試金石でもあった対黒田の対戦打率に関してです。

筒香は、

2016年、黒田を11打数4安打、.364と打ってはいますので、動くボールにも対応出来ています。

(動くボールを軸に投げる菅野や、小川も苦手としていません。)

後は、剛速球への対応でしょうか?

筒香も、大分、攻略の難しい打者になりつつありますね。

今後の成長が楽しみです。