―2軍降格の楠本が再び1軍に来るために必要なことは。
「彼が一番必要なのはコンスタントに打席に立つこと。特に新人選手は、1軍にいて毎回打席に立つ機会がなくて、それでコンディションが落ちてしまったかなと思う。コンディションが落ちたことでスランプになると、新人選手は考え込んでしまう。それが昨日のプレー(一走で打者の右飛に帰塁できなかったミス)につながった。1軍で活躍できるポテンシャルは持っている。2軍で4割を打てとは言わないので、しっかり自分のコンディションを良くして戻ってもらえればと思う」
(続けて)
「彼は11打数無安打だったが、5個の四球を選んで2盗塁もしている。出塁率は3割4分あったので、安打を打っていないだけで数字的なものは悪くない。特に途中から出て、これだけの数字を出しているので、全く悪くはなかったと思う」
楠本の降格についての談話です。
ここで重要なのは頭ごなしにポカを指摘するのでなく、どうしてポカをしちゃったか冷静に分析している点です。
どうして(選手に投げている)結果出せないだ?!(怒)
どうして(選手に投げている)あんな簡単なバントも出来ない(怒)
ミスをするな、自覚がない(怒)
二軍だぁ、二軍。
でなく、
どうして結果を出せないのだろう?
どうやったら、この選手は結果を出せるのだろう?
だから今は二軍が良い。
印象が違います。
細川の二軍降格も同じ思考ロジックでなされています。
その選手に必要だからの観点でマネージメントをしている点に好感を持てます。
勿論、そうでない場合もありますがしっかり選手に説明していそうなのは十分伝わってきます。
どうして?の方向性を選手、部下責任にせず、その成長を促すのはマネージャーの基本です。
マネージャーに求められるのは戦力の最大化です。
当然の行為ですが、これが出来そうで出来ない。
あいつが悪いで選手、部下責任にしちゃいがちです。
勿論、責任区分的には、その通りなのですが、それじゃダメなんですよね。
自分(マネージャー)の成果とはチームの、課の成果を出す事です。
個人では限界がある以上、所属員のモチベーションや、能力向上は重要な業務です。
その点でラミレスは実に業務に忠実ですし理想的とも言えます。
その循環が自分(ラミレス)の成果(チームの勝利)に結びつきます。
部下の任せきりにするのでなく、部下の成長を促すにはの観点で考える必要があります。
頭ごなしに結果を問うのでなく、どうして?why?が重要です。
このwhy?の要素がラミレスさん強いです。
どうやったらチームが強くなるのか、成長するのか?っと考える指導者は多いですが、その方法論に好感を抱きます。
理想の上司かもです。
だから、このチームは強くなると盛んに以前から記事で書いています。
そりゃ、強くもなります。
チーム編成的に数年後のチームなのですが凄いですね。
成長が早過ぎて脆さも覚えるのですが期待しています。
この監督の根幹はメンタル野球(味方にも、相手にも)です。
一般的な野球ファンが考えるメンタルとは違いますので注意必要ですがラミレスが監督し続けている限り横浜は、より強くなっていくと期待しています。
にて、
今の横浜、失敗しても前向きになり易いんじゃないんですかね。
桑原君も元気になり始めていますし楠本も二軍に落ちますが前向きに頑張れるハズです。
っと記述していましたが、
その期待通りフォローしているようですね。