の続きです。
打者面からみたトレンドを長期連載しています。
現象は同じくしますが見方を変えてです。
今回から暫く投手側視点です。
パットンが広島戦を苦手にしています。
防御率と言う結果こそ良かったですが今期も苦手としていました。
原因はパットン相手に広島は引きつけて強くたたいて飛ばすことができていたからです。
一方、濱口に対して引き付けて強くたたいて飛ばすことが難しい。
一連の連載記事も結果だけ説明しますと引き付けて強く叩けるか、叩けないかの違いだけです。
球の反発係数が低くなり、球速が上がった結果引き付けてたたいて飛ばせなくなってきています。
勿論、叩ける選手もいまして、その選手たちは基本に忠実な打撃をしてきます。
横浜で成績を出せない野手は叩けない選手たちです。
結果、基本に忠実じゃない野球をしています。
そして忠実な野球をしても前に打球が飛ばないです。
下記は2017年4月に書いた記事です。
想像以上に濱口が効いていたかもしれません、今永初完封と、その雑感 - 所持雑感
濱口のボールに振りまけた広島の右打者がポイントを前に出され調子を崩しています。
その影響もあって今永のプロ入り初完封をアシストしています。
2週間ほど広島の右打者が不調になりました。
一軍クラスの投手と対戦しますと1.5軍級の打者の調子が維持できません。一軍の一流投手と対戦しますと打撃崩れる選手が本当に多いです。
広島さんは経験豊富な右打者でしたので2週間ほどで調子を戻せています。
一方、未熟な打者ですと、そのままですかね。
良く中畑監督に怒っていた理由です。(他にもありますが)
あの起用は育成に向かないです。
遠回りになる場合も多く選手の状態をみる必要があります。
ただ一軍で起用しても伸びないのは中畑さん時代に獲得した貴重な野手ドラ1、ドラ2が今横浜に居ない事でわかって貰えると思います。
日ハムみたいな起用法ならわかりますが本当に極端な起用法でした。
話戻しますが、
濱口クラスですと引き付けて強く叩けない広島さんでした。
ボールが前に飛ばずボテボテ。
結果、秋山同様ポイントを前に置くのですが外角チェンジアップに翻弄されています。
一方、パットンですとセンター方向に打ち返してきましてボロボロにされました。
ストレートを引き付けて打たれますと変化球への対応も容易になり殴殺され易いです。
そのパットン、今シーズン成績こそ広島戦良く見えますが内容はヒヤヒヤでした。
2017年同様苦戦しています。
2018年対広島戦防御率 2.08でしたが、
WHIPは1.78、BB/9は9(毎回与四球与えている)状況でして長打こそ打たれませんが奪三振率も対戦チーム別では一番低く苦戦しています。
東、パットン、濱口、ヤスアキ、ウィーランドら速球を軸に配球する投手達の場合、如何にポイントを前に出すかが重要です。
この攻防で負けると非常に厳しくなります。
前に出させることで変化球を有効に使えるようにするわけです。
この速球と変化球の差が大きいほど打者のタイミングは狂いやすいです。
その配球でパットンは初見から広島戦に苦戦し未だ濱口に慣れていなかった前年のチャンピンチームの広島は2017年序盤に関しては苦戦したわけです。
(濱口も序盤の投球を続けていたら打たれたと思いますが高城と伴にイロイロ見直しています。結果、CSでの活躍に繋がります。 通年の対戦成績では広島戦を最も苦手にしていました。2017年序盤の話です。)
この打撃に忠実な引き付けて叩かせないためにインコース攻めが有効です。
このインの攻防で濱口は優位に立つことで外のチェンジアップを有効に使えています。
今永がプロ初完封した試合の前に
今日の内容次第で、敵地スイープ(マツダで)を期待したい - 所持雑感
っと書いています。
濱口のような投手って相手打線を壊す可能性があります。
打撃を崩されるかもなんですよね。
濱口のような投手と対戦しますと、右打者はポイントを前において引っ張りたくなります。
つまりは日米野球における秋山のような対応してくるわけです。
ポイントを前に出したら変化球の出番となりますが、その変化球が弱いと日米野球で秋山が活躍したような感じになります。
ウィーランドが広島戦を苦手にし今年、リリースされた理由にウィーランドの直球の威力が関係します。
もう、彼レベルとセでは通じなくなり始めているですよね。
勿論、野球は速球だけではなく松坂などのように変化球投手よりの配球も方法論としてありますがウィーランドの持ち球は速球あってこそです。
だから他の球団もウィーランド獲得に動きませんでした。(故障しがちというのもあったとは思います)
本当に厳しい環境です。
2017年は通用していたものが2018年には通用しなくなり始めています。
元々、ウィーランドもパットンも広島戦を苦手にはしていましたが他のセの球団もレベルアップしてきています。
そんな状況下です。
パットンが来期も今期と同様な成績を出せるかは微妙な状況になりつあります。
先の記事ではないですが速球がより重要視されるMLBですとパットン(平均球速150届きません)では活躍できない可能性が高いです。
そう判断されたかもです。
だから彼は横浜に残留しています。
球速が遅くても活躍するにはヤスアキや平野ように速球と軸になる変化球の精度が重要になってきます。
フォークかサークルチェンジアップ(濱口の投げる球)があると強いのですが横への変化球だけなんですよね・・・
実は横浜の中継ぎって難しい投手多いです。
だから捕手別で防御率違います。
ヤスアキ、パットンらがセに不慣れな伊東と組むとボコボコでしたが故なきわけではないです。
来季、横浜中継ぎ陣が打ち込まれても、それは登板過多でなく元々と予想しています。
ラミレスの起用方法みればわかると思うのですが対戦相手を選んで起用しています。
選ばない起用をしているのはヤスアキ(捕手により成績が違うレベルの投手)と三嶋の二人だけです。
一回を任せられる投手をラミレスリクエストしていましたが理由があります。
そんな状況なのに不可解采配と言ってくれるんですから悩ましいです。
使い方も含め、結果で見てもセでは結果を出している側の監督なんですがファンは数字を見ないです。
戦力の割に勝っている以上、勝ち試合落としてないです。
負け試合の印象が強すぎるだけなんですが、これは9番野手についても言えます。
試合をみてもわからず、その裏付けである数字も見ない(確認しない)ので、○○に違いないと思いこんじゃう場合が多いようです。