8/22 オリックス浮上の目について 考察

西村監督の辞任が発表された。

シーズン途中の解任はこれで4度目。

監督というより人事権を持っている球団により重い何かを覚えるが(監督人事権をもっているのは球団側)

 

さて、解任されたオリックスは反撃できるのであろうか?

数字で追っていきたい。

ここで注意して欲しいのが筆者がオリックス並びにパの事に関し詳しくなく数字でしか追ってない点である。

この数字でしか追わない事によって何が生じるかと言うと間違いが起こり易い点であろうか?

アナログ評価とデジタル評価でどちらを優先すべきかと言えば断然、アナログ評価である。

数字は所詮数字で雑多な数字の集合体であり統計学的数字を基に議論できないのは科学的考察と統計学の関係で科学が主統計学が従である事でわかるだろ。

 

統計学を過信する方が後を絶たないが疑似相関というのもあり数字だけで議論する場合はかもしれないが内在する。

 

さて、

オリックスだが

得失点から計算するピタゴラス予想成績でみると19勝29敗。

予想勝利-3である。

 

その場合、西武とは3ゲーム差が縮まり首位と9ゲーム差になる。

指揮官替えてもしかしたらの部分である。

試合数が少ないとピタゴラス勝率は揺らぎが生じるため注意が必要だが

 

何より

1.02 - Essence of Baseball | DELTA Inc.

そのチームの「真の能力」を示すものではないため、チームの将来を予測する手法としては限界があることに留意が必要である。

 

では実際の結果である得失点の効率性に関してはどうなんだろうか?

つまりWARである。

WARは個人成績の積み上げを基に、その選手の得失点価値を図るものである。

期待得点、失点であり、その期待値と実際が離れていると改善する可能性がある。

ただし過去、未来を保証するものではない。

そうは言っても、WARの数字の素性の良さが良い場合未来を保証する場合もあり広島がいい例だろう。

広島には成長期の強力な二遊間、センターに捕手がいたからだ。

 

2015年広島はWARでリーグ最上位だったが(得失点でもプラスでもあったが)4位に低迷し翌年優勝したのもWARが優秀だったからと解釈している。

 

8/22現在のパのWARであるが

チーム投手WAR

1位 福岡 +10.9勝

2位 日ハム+10.5

3位 楽天 +8.7

4位 千葉 +8.3

5位 オリックス  +7.7

6位 西武 +6.1

 

チーム野手WAR

1位 楽天 +10.3

2位 千葉 +7.7

3位 福岡 +7.3

4位 西武 +7.1

5位 オリックス  +1.6

6位 日ハム+1.1

 

総合

1位 楽天 +19.0 143試合換算で+50.3勝

2位 福岡 +18.2 143試合換算で+48.2勝

3位 千葉 +16.0 143試合換算で+42.3.勝

4位 西武 +13.2 143試合換算で+34.8勝

5位 日ハム+11.6 143試合換算で+30.7勝

6位 オリックス +9.3 143試合換算で+24.6勝 ? かなり低い

 

実際

1位 千葉 30勝22敗

2位 楽天 29勝27敗 0.5ゲーム差

3位 福岡 29勝23敗 0.5

4位 日ハム25勝26敗 3.5

5位 西武 23勝27敗 1.5

6位 オリックス  17勝33敗 6

 

戦力的に抜けているのが楽天と福岡。

伴に優勝の目安である143試合換算でWAR+45勝を超えておりハイレベルな戦力を保持している。

WARで45勝超えて優勝できなかったチームは2014年のオリックスが記録した+46勝

当時、51勝を記録した福岡に振り切られている

 

ロッテが現在記録している数字はAクラス(勝率5割以上の目安は+40勝)相当の+42勝。

戦力の割に大健闘しているのが数字からみえてくる。

昨年、+40勝を超えたがチーム力が上がっていくチーム、もしくは優勝するチームとは2014、2015の広島を見るまでもなく前兆として継続的に+40勝を超えるケースが多くロッテの編成状況に関し詳しくなく不明だが良い循環になっている可能性を覚える。

参考記事

2020年、横浜の現状と未来について① 12球団で唯一チームWARで+40勝を超えた事がない横浜について想う - 所持雑感

にて

ロッテが昨年、久しぶりにWAR+40勝を超えました。

 この+40勝を超えられないと優勝争いには加わるのは難しい。

昨年、+40勝にも届かず4位中日にすらWARで劣った横浜が一時優勝した巨人と優勝争いしたが本来あり得ない現象ではある。

途中、故障者が続出しチーム力が大きく低下した面も大きい。育成に苦戦した横浜はレギュラー欠けると数字が一気に低下する

 

そして次に大健闘しているのが日ハム。

143試合換算で+30勝というと例年でいうなら最下位が妥当な数字であり、どんな戦いをしているのだろうと思うが。。。

 

その日ハムが記録している数字よりさらに低い+24.6勝というのが現在、オリックスが記録している数字である。

 

この数字に近い数字を記録したと言うと2015年の中畑ベイスターズ

期待勝敗で54勝~60勝弱。

勝率に直すと0.378~0.42。

オリックスの現在の勝率をみると.340なので2勝ほど積み上げられた可能性もあるが・・・

 

WARの数字があまりに低すぎて指揮官を代えても上積みを感じない。

WARと結果が大きく乖離していれば可能性を覚えるが指揮官交代による上積みは難しそうである。

 

数字だけみると

起用している選手を変えないと難しそうである。

過去に戻って他の方が指揮官をやっても最下位を回避するのは難しそうな状況。

 

まぁ、単純にロッテに負け過ぎという話もあるが

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オリックスの勝敗だが

ロッテに1勝10敗、ソフトバンクに2勝10敗、楽天に4勝8敗となっておりロッテ首位の原動力にオリックスは貢献しているようにも感じる。

 

戦力的には楽天が上位ではあるがオリックスで貯金?作れてはいるんだがロッテが貯金を+9も作っているのが大きい。

 

オリックス戦を除くと(層別。。。極端な数字を排除する事で見えてくるものがあります)

 

ロッテ 20勝21敗

福岡  19勝21敗

楽天  21勝18敗

日ハム 20勝21敗

西武  18勝23敗

 

なんとも表現し難い結果がみえてくるが

これも野球なんだろう。

 

この辺が数字だけみた時の限界でありラミレス横浜なら状況を把握しているので、その数字の意味を理解できているのだが(アナログ評価ができる)

 

知らないとこんなもんなんだろう。

以前、数字だけで解析した武田勝の記事も、そんな感じの記事になっている。

 

尚、ラミレスがオリックスの監督になった場合実績上、打線にプラス補正が付く可能性がある為(毎年+30点ほど期待得点より積み上げている。これが消失すると横浜はBクラスに転落。Aクラスに相応しい戦力を横浜は保持した事がない4位ぐらい。

 

2,3勝積み上げている可能性もあるが・・・野球は選手がやるものである。

これは今の横浜に関しても同じ。

 

乾いた雑巾とは言わないが戦力を絞りだすような運用を横浜はしており運用面において伸びしろを感じにくい。

 

優勝するには選手の成長が必要。

さて、誰が出てくるのだろうか?

 

神里に関し期待を覚えたが起用と打撃内容をみると日替わりせざる終えない状況である。

一軍の投手は間を崩す。

そのやりとりに神里は苦戦し見失い始めているが佐野クラスになると不問になるのは技術的なモノが違うからで、

 

その辺があるから2019年のオープン戦前に佐野を◎評価し神里に懸念を表明していたわけであるが

ある日、突然埋まるものではなく、徐々にではある。

 

ラミレスの指導受ければ2019年のソト(交流戦前後で別物になりました)や佐野のように覚醒ともいえる技術的進歩を見せるかもしれないので神里にも期待している。

 

期待はすれども信用しないがラミレス采配。

今の神里への起用も期待を感じる内容ではある。

 

課題は本人もわかっているだろう。

 

 

余談 

神里含め他の選手の打撃覚醒も期待しています。

 打者の見込みに関しては毎回思いますが傑出しています。

勢い重視で山下抜擢を予想していましたが、

やはり課題を覚えているんでしょうね。

記事に書いてますが気持ちで打ってる面あるので数年前の乙坂のよな評価になるのかもです。

技術的に、練習はあまり良くないの本番で強いタイプと乙坂を評していましたが(本番に強いので起用を増やしています)

山下は選球眼かな。

何でも打ってやるという積極性がプラスに出る事もあればマイナスになる時もあり、その積極性を活かせる場面でラミレス使いたいのかもしれません。

代打では十分な力を有しますがレギュラー奪取する為にももう少しです。

ガンバれ山下。