中日に3連敗した事(3連戦で1点しかとれませんでした)で悲観論強いようですが打線の状態自体、広島で2勝1引き分けした先週前半と変わりません。
現在リーグ屈指ともいえる中日の表カードに良い投球をされ故障者が戻り状態が良くなった中日打撃陣にブルペンデーだった横浜が勝てなかっただけです。
そもそも論で横浜のチーム戦力、昨年の時点で再建中ともいえる中日よりゲーム差で4程も劣っておりました(この認識が欠けている方が多い)。
体制整えられつつある中日と平良、今永らが故障し選択肢の少ない横浜では分が悪い戦いでもあったと感じてます。
中日強いんです。
また、何を目標にするかで話は変わってきますがAクラスなら別に焦る必要がなく優勝を意識するともともと戦力不足だった横浜はより難しくなった感じでしょうか?
私自身はラミレスの奇手ともいえるヘンテコ采配に可能性を覚えますが
戦力ないのは事実です。
高校野球で名門とも言えない母校を応援する際、県大会優勝、次いで甲子園優勝を期待はするとは思いますが、
野球の名門でもない母校をねばならいの精神で応援する奇異差を横浜ファンから感じる事が多いです。
ハードルが高すぎるんですよね。
期待をするのは大いに賛成ですし優勝をして欲しいと声を大にするのは非常に好ましいのですが(母校の甲子園優勝を望む)
優勝できないからと悲嘆(優勝できないのか?っと詰るのはもっと違和感感じます)にくれのも何か違うと言うかよく頑張ったなぁっと多くは高校球児を労うと思うんですよね。
同じような感覚です。
優勝をマストにするなら編成がしっかり戦力を揃えませんと。
そんな戦力を是非、揃えて欲しく期待しています。
過去含めた横浜の戦力推移並びにドラフト、育成状況、選手編成状況をみて優勝をマストで考えるのが妥当かに関し私は疑問を覚えています。
横浜は編成含めチーム関係者の努力と優秀さによりチーム力を確実にあげてきてはいますが
未だ再建中なんです。
横浜。
だから12球団で唯一チーム勝率5割の目安と考えられるチームWAR+40勝を超えられていません。
参考記事
2020年、横浜の現状と未来について① 12球団で唯一チームWARで+40勝を超えた事がない横浜について想う - 所持雑感
来期以降に明るいモノも見え始めていますが
優勝するチームの必要条件が達成できているとはいえないチームというのを忘れずに、そのチームの試行錯誤を見守って欲しいです。
その前提の元
打線編、投手編と簡易に横浜の現状分析します。
今回は打線。
打線の状態が悪かったのは8月上旬
参考記事
戸柱9番の意図と貧打の予兆を覚えた8/2阪神戦 - 所持雑感
戸柱への評価は当時と同様です。
特別に不調というわけでないです。
彼は守備型の選手です。
そして当時は今と違いソトが極度の不調でした。
その後、梶谷(夏バテ気味でもありました)が故障し苦しくなりますが
あの時、二人も試合に出せない状態で、その二人を下に落せずに戦いを強いられていたのが横浜です。
参考記事
8/13 選手起用方法並びに抹消昇格選手にみる横浜現状分析2 - 所持雑感
有力な昇格候補なく、そのまま帯同させ続けています。
手札が少ないです。
では当時と今で何が違うかというと神里が好調だった事。
その神里が不調(調整中?)になると、こうまで打線が元気なく感じるのは
参考記事
8/16 横浜の打線がつながらない理由について考察と普通になった横浜打線 - 所持雑感
に書いている通りです。
神里不在時(不調も含む)の横浜は足を活かせません。
細かな野球がほぼできなくなります。
神里、あのわずかな期間(2週間ぐらい?)で17得点しましたがチームに与えたインパクト大きかったです。
現在、皆さんが感じている不調とは、この部分なんでしょう。
梶谷がコンディション不良で出塁力が落ち神里が不調ですと選手構成上大味な野球しかできなくなります。
なんで大味なるかというと足がないから。(編成上の問題)
ただ打つだけに感じます。
ベースランニング評価が低い横浜です。
以下は打撃のみ評価です。
1位広島 +23.7点(平均より得点する)
2位巨人 +14.1
3位横浜 +5.1←シーズン途中とはいえ初めてみた数字 プラスを記録した事ないです
4位ヤクルト -0.3
5位阪神 -15.4
6位中日 -41.1
中日に関しては故障者が復帰し不調だった選手も復調気味で改善しろが一番大きなチームとなっています。
根尾が先発していた時期が一番の底。
横浜がホームでスイープした時期でしょうか?
8/4~8/6 神里が2番で嵌った時期です。
ほんのちょっと前の話ですが遠い昔に感じます。
相変わらず目まぐるしい横浜のチーム状態です。
次にベースランニング評価
1位ヤクルト +5.2点(平均より得点する)
2位阪神 +4.1
3位巨人 +1.6
4位中日 -6.7
5位広島 -7.6
6位横浜 -7.6
つまりはベースランニング含む評価になると横浜のオフェンス能力マイナスになるわけです。
リーグ平均以下の数字。
このベースランニングは采配ではどうにもならないです。
選手起因によります。
神里のような足を使える選手が安定的に成績出せ先発できれば話は変わりますがすぐには無理そうです。
出塁させてコワイ選手居ません。
打撃指示が大味にならざる終えない理由です。
連打による得点、皆さんが考えている以上に難しいです。
3割打者、単打で点をとるには最低3本のヒットが必要ですが
サイコロで三連打は2.7% 100回に3回ないです。
となるとツーアウトからの出塁など論外でせめてワンアウトからの出塁になるのですが
●、● 49%
●、○、● 14.7%
●、○、○、● 4.4%
●、○、○、○ 1.9%
○、○、●、● 4.4%
←ワンヒットで1,3塁のシチュエーションを作れれば一点入るケースも。
足遅いので難しいですが
○、●、● 14.7%
〇、〇、〇 2.7%
○、●、○、● 4.4%
○、●、○、○ 1.9%
ワンアウト、2塁打以上の長打が絡まず得点できるケースは3割打者が4人並んだ状態で6.5%です。
失策、四球などの出塁を考慮にしていません。
先頭の○を出塁率で計算するのが実際的ですが簡素化しています。
計算できるお時間ある方いたらしてみてください。
これを大きいとみるか小さいとみるかは個人差あると思いますが思ったより得点難しいと感じる人が多数派を占めるのではないかと想像しています。
ノーアウトで出塁する事の重要性。
その確率を上げる為の誰がイニングの先頭打者になれるか?
(この調整に苦戦しており打順を変えています。実績上、この作り方が秀逸)
ラミレスの打順づくり意図的に1番ないし2番がイニングの先頭になるように作る場合もあり一般的な打線にはなってないです。
もっとも期待できない野手を6番に置く時などは、そういう傾向強いです。
上記は犠打が効率的でない理由の一端でもありますが
今の横浜打線は上記のような状態となっており
連打が続くような相手でないと得点奪えないです。
その連打に関しては二遊間中心に相手との相性を意識して起用する事であるレベルで打てていますが
参考記事
倉本復活の理由 ラミレスが対左に倉本を起用するわけについて雑感 - 所持雑感
3割打者4人並んだ状態で足が使えず単打のみ得点できる難しさを考えると長打が必要。
その長打が少ないです。
ソトがホームラン打ちだせば、あるレベルで解消されると見ています。
現在、ソトは復調途上ですがホームランが少ないです。
丁度、昨年の交流戦明けのような状態でしょうか?
その状態が上がればホームランで始めるので、そこまで我慢です。
後は現状、長打は期待し難い構成になっていますので連打の可能性を上げる必要があります。
もしくは出塁が多そうな打者。
これらはイニングの先頭に回った時に出塁する可能性を上げる事になため打線の切れ目を失くすのが今の横浜打線に対する処方箋になります。
打線切れていても神里出塁して佐野で返せていた時ありましたが、
今のメンバーでは足がないので無理です。
ソトの長打力が戻るなり(←戻ると思う)、神里が復調する、梶谷のコンディション不良が解消されるなどされればいろいろ解決できますが
かもしれないで待つと勝敗を悪くします。
兵は拙速を尊ぶ。
中日戦における野手起用をみると野手のラインアップをかえてくるように感じました。
現在、横浜でマイナスを記録しているのは
一塁 -6.8
投手 -4.4(他のチームとの比較で打ててない)
捕手 -3.7
右翼 -1.7
取り得る手段は限られており概ね、それに沿った前段階の起用をしていたラミレス横浜です。
捕手は嶺井を軸に考え始めているようです。
先発ラインアップが脆弱になった以上、勝つには守備力落として点を奪う必要があります。
捕手の打撃成績の良かった先週の広島戦勝ち越しています。
後はロペスの処遇。
先発ラインアップから外れ始めていますが現状のチーム状態を考えると他に先発を譲りそうな状況です。
オースティン健在ならもっと早くに実現していたかもしれませんが選択肢が少ない事でこれまでのような起用頻度になっています。
梶谷は休ませたいですが外野の層があまりに薄く・・・
二軍で状態の良い右の細川昇格させ右翼先発させたい所です。
一塁にはソト。
二遊間は従来通り日替わりとするのが最適解と感じますが今年の横浜はプロスペクトの昇格に非常に慎重で昇格させないかもしれない状態。
細川は代打スタートでなく昇格即先発で使うような層の薄さです。
上げて欲しい所ではあります。
でないと梶谷を休ませることが出来ないです。(ソト一塁も難しくなる)
梶谷休養日は復調もかねて中堅を神里に守らせればいいハズ。
打撃状態が不安定な打者を一軍に上げますと一軍投手は打者の間を狂わせます。
調子落としてしまうのですが、
その良し悪しの判断の際に細川は居るのかもしれません。
その事情も理解できますが状態が良いとは言えないクワが一軍に居られても。。。っと言う想いもあり、
桑原を調整で下に落せないほど横浜の育成は苦戦したのか・・・っと悲しい現実に気持ち沈みます。
今いるメンバーでも未だ戦えるので、その苦闘を一ファンとして応援したいです。
そんな横浜ですがソト(病気)、梶谷(夏バテに故障)欠場していた時期もあります。
その時よりはいいです。
選択肢があるので調整できるでしょう。
そして去年の夏に比べればマシです。
今期の8月勝敗 10勝9敗。 得失点差-1
優勝を意識すると、出来そうにも感じていただけに(戦力ないのに)もどかしさを私も覚えますが
平良、今永が戻ってくるまで頑張りましょう。
過去実績が示す通り指揮官が諦めるとは思えないです。
何らか仕掛けて来るでしょう。
その仕掛けを、こちらで報告出来たらと思いつつ応援します。
尚、
野外球場ドームでの試合が少ないチームですから毎年コンディション不良に陥ってまして。
8月は不調期になり易いです。
これは、これで回顧記事ともに夏の横浜球場の過酷さについてレビューしても良いかもですが。
指揮官が目まぐるしく動く時期でもあります。
参考記事
8/17 崩壊しつつあるシーズン戦略と去年の記事に勇気をもらった私 - 所持雑感
2018年は
記事書いた後、5勝12敗と失速しその予感通りに単独最下位へ。
その後、復活。
最終的に戦力上遥か格上、チームWARで+43勝を記録した巨人さんと激しい3位争いをする事になっています。
横浜のチームWARは+33.8勝 戦力上ゲーム差で20弱の差がありました。
戦力的にあり得ない3位争いでしたが
高橋監督時代でもチーム戦力あった巨人さんです。
だかこそ監督代えて優勝できたのですが、その基礎を作ったのも高橋監督時代(高橋監督も含むチーム関係者)でしょうか?
育成他でいろいろ良くなっています。
そのチームに丸が加入した事で巨人は2019年に圧倒的な戦力で優勝を果たしています。
あの戦力に、この横浜が良く食らいついたと思いますが
あの粘りは原監督も想定外だったと見ています。
早々に優勝争いを諦めさせようとオールスター前から巨人は仕掛けて来たのですがまさかの粘りに巨人さんが終盤疲れ、ホント、良い所まで追い詰めたのですが
そんな指揮をしてきたのがラミレスです。
2016年の夏もチームが不調になり打順(ロペスを3番にあげています)を変えて一気に勝ち進みましたが
参考記事
苦しい横浜をポジティブに語ってみる 課題の打撃陣について、そして、3番ロペス 悪くないのでは? - 所持雑感
今年はどんな事をするんですかね。
その試行錯誤を見守りたいです。