昨年と同様、パットンは苦しんでました。
7月の数字が
13試合 10回2/3投球回数
防御率10.13 whip2.06 被打率.362 奪三振率(k/9)15.54
被本塁打率3本弱(1試合に3本打たれる計算)。
リーグ平均の被本塁打率が0.96。3倍ほど打たれ易かったです。
その数字と原因となったのはストレートの質。
記事でも書いてますがシュート回転していました。
この記事を書いた後昨年と同様、不安定な状態が続きます。(ストレートの質がばらつく)
その後、パットンは状態を戻し8月の成績が
12試合 10回2/3投球回数
防御率1.69 whip0.84 被打率.171 奪三振率(k/9)9.81
被本塁打率が0.81
奪三振率は悪化しましたが他の数字は良くなっています。
さて、どうしてこんな数字になったんでしょう。
答えは明確でストレートの質が改善しばらつきが小さくなっています。
これ面白いんですがシュート回転するストレートを投げる投手の多くがパットンのような成績になり易く奪三振率が高くなる反面当たるとヒットになり易く(インプレーの打球がヒットになり易い)結果アウトを奪おうとすると三振率が高くなるケースありまして。
日ハムの武田勝や三上などが該当します。
日ハムの武田勝も防御率が悪くなった時にFIPが良化しました。
彼も成績悪化時に三振が多くなっています。
これは三上もでして観音投法でムーヴィングファストボール主体で投球している時は三振少なく防御率も良かったですが疲弊してボールが動かくなった事で上手(三上のような投げ方でムーヴィングファストボールを使うと体に負担がかかります)投げのみなった時期に三振率増加しましたが
防御率が極端に悪化しています。
パットンと同様、三上も上手の時は150キロ超級のストレートとスライダー軸にしますが
直球の質が悪いんですよね。(体が開き易い)
この辺の三上の変遷も面白いのですが
負担の大きい観音投法を一時諦め2018年頃から上手のみで投げています。
今期は観音投法に戻していましたが。
横道にそれましたがパットンの投球フォームと球質を動画で確認してみたいと思います。
なかなか良いのがないので
2020.6.24の良い時のパットン。
解説の森本が解説している通りストレートの質。
2019年はボールの早さはあってもはじき返される質の直球。
シュート回転成分が多く安定しませんでした。
この試合のストレートの質は良い方かな。
2020年の悪い時の動画あると良いのですが
見つからないですね。
シュート回転成分の多い直球の場合、回転数が少ない場合が多く伸びに欠けます。
かつ低めに制球しきれず球が浮く傾向強いでしょうか?
制球も上手くできないです。(藤波の症状に近くなる)
2020.7.22 これ若干ダメな方のパットンです 試合は抑えていますが良くはない。
体開き気味です。
抜け球が動画の1:11ぐらいにありますが(体と腕の動きがバラバラ)
これ確認されるとシュート回転が多い日です。
右打者で言うと死球与えやすくなる状況。
冒頭記事に書かれている如何にしてパットンは本塁打を打たれたかも同じ状況です。
右打者の鈴木に死球を与え予定調和のように堂林に外を待たれて満塁本塁打となっています。
この質が2019年の方がより悪く打たれた試合の多くはシュート回転の多い日です。
このシュート回転が多くなった理由が球速アップと推測しています。
パットン
— ふぐすまのベイ好きおっちゃん (@DeNA_bay_stones) 2020年9月6日
ストレート平均球速
'17 147.1km
'18 148.3km
'19 149.2km
'20 149.9km
初年度からツーピッチ投手ゆえにストレートを捉えられると苦しい展開になる場面が多かったです。
直球に強い広島戦で分が悪かった理由です。
その対策で毎年ストレートの球速をアップさせています。
その過程で徐々にばらつきが多くなってきています。
球速アップさせる手段として一塁側に倒れながら投げるのが大リーグでは主流ですが
参考記事
http://kitchensineesaa.net/article/286677113.htmlk11.s
球速アップする際に球質が悪化してしまった感あります。
悪い時の動画見つかると説明し易いのですが抑えた試合の動画しかなくうろ覚えの状態になっています。
前記事同様、ストレートの質次第です。
糸を引くような綺麗なフォーシムがパットンの特徴と思っていた時期ありましたが球速アップとともにバラツキが多くなっている印象です。
そのバラツキをある範囲内でコントロールできていたのが8月のパットンかもですが
抑えた動画みていますが6月の方が良い感じですね。
性格的に力むと余計にシュート回転しだすのですが
先日の巨人戦先発時にかなり入れ込んで(ヤル気あり過ぎて投げ込みし過ぎたそうです)いたそうで試合観ていませんんが
バラツキ多かったかもですね。
かつ巨人さんが昔と違って直球に強くなっておりリーグで一番強いチームとなっています。
ほんのちょっと前まで巨人さん直球弱かったんですけどね。
2017年の巨人のwFAは-18(当時の広島の数字は+77.7)
今期の巨人のwFAは+28.2。(広島の数字は+24.4)
育成の失敗などあって高速化に対応できなかったのですが今では様相変わっています。
記事として不完全ですが防備録的に。
本日9/6広島戦で登板予定の京山もパットン同様球速アップした際に球質が悪化しコントロールもばらつくようになりましたが
今日の京山どうなんでしょう。