伊藤らしい配球で燃え上がった平良、大貫について想う 対楽天戦練習試合 2021.02.25

昨日に引き続きBGM代わりに練習試合を視聴。

 

練習試合に徹した伊藤らしい配球でした。

本番でも時折あえて、あんな配球する捕手なんですが

 

藤田バッテリーコーチの指示を無視し左腕今永で右打者を並べた巨人打線に対し真向勝負した昨年を思い出します。

昨年の巨人戦同様、インを攻めきれず打たれていました。

 

あの時と同じです。

ちょっと違うのは今永による右打者へのクロスファイヤーは武器であったのに対し

右腕平良、大貫が左打者に対して投げるクロスファイヤーは武器とは言えない事です。

 

大貫が昨年大きく成長したのは課題だった左に対しこなせたことです。

平良は大貫程左を克服できず左右差がかなりある投手でした。

 

その右腕大貫、平良に対してずらっと左を並べてきた楽天打線。

それに対し伊藤は左のインを攻め切る配球。

えいやっ、えいやっです。

 

そのえいやっが甘く(シュート回転して中に入る)痛打を重ね、大貫は3回を投げて6被安打2失点。

平良は予定の3回を投げ切れず2回8被安打6失点。

 

インを攻めるのが目的となってしまい大量失点を重ねていた当時は未だ経験不足でもあり力不足でもあった2017年の戸柱、平良バッテリーの配球を思い出します。

 

では、なんで平良と伊藤は、そんな事をしたのでしょうか?

平良も成長し伊藤は経験豊富です。

 

理由は明白で練習試合だから。

大貫、平良が課題としている左に対し真向勝負です。

外も使えば、あそこまで酷い事にならないのですが攻め切っています。

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

より引用

ど真ん中のまっすぐで打ち取るためには、例えば打者に対して近いところの速い球をしっかり意識させることで、ゾーンが広がる。そういう配球をしていけば、甘いボールが甘いボールでなくなる。これまでの経験を伝えたい。

っと言う捕手伊藤が

甘いボールが文字通り甘くなる配球をしていました。

そこにwhyがあります。

まぁ、基本は

打者に対して近いところの速い球をしっかり意識させる

 を実行しようとしてダメだったようですが

 

その有りようは今永で巨人の右打者のインを攻め切って打たれた構図と同じです。

練習試合関係なく勝気な捕手でコーチの指示を無視する方ですのでシーズンも同じ事をしないとは言いませんが

 

今日はあえて特攻したように見えます。

平良の調子良くなかったです。

かわす配球しても良かったかもですが真っ正直な配球していました。

 

似たような例が多々ある捕手です

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

これが先々、生きる可能性あります。

流石に昨年のように勝たないといけないと首脳陣が考えていた試合で捨て試合を作るような事はして欲しくないですが(伊藤自身は捨て試合を作るつもりはなかっとは思いますが結果が総て)

 

今の野球は

dot.asahi.com

より引用

「配球をチーム全体で決め、それを捕手・甲斐拓也が完遂した。他の捕手が出ても、同じような配球をしたはず。第1戦でエース・千賀滉大が登板しても、普段と異なる短期決戦用の攻め方をした。(勝敗を分けたのは)巨人の大城卓三と甲斐の捕手力の差?という声もあるが、そうではない。巨人も短期決戦用の戦い方をすれば勝敗も分からなかった」

配球をチーム全体で決めるのがデフォルトになっています。

一々一球ごとに指示しているわけではなく全体的傾向を決めて細かな事は任せる。

横浜はサイン見逃しがあまりに多発したので、その再発防止でベンチ確認をデフォにしていますが

一々指示してないです。

指示するのなら守備が上手いとは言い難い戸柱(昨年もリーグ最多失策)が正捕手にはならないです。

 

この全体的な傾向を決めるのが試合前ミィーティングでした。

その内容を全無視し巨人戦で敗戦を呼び込んだのが伊藤光

試合前ミィーティングとは違う形で相手が待っている場合はバッテリー判断で変更しても良いのですが

その読み通りに待ち構えていた相手に特攻し打たれた以上仕方なしです。

 

即日降格とならず上層部との会合してから急遽伊藤は二軍落ちています。

降格させるつもりなかったようで二軍で試合にでていた高城が急遽呼び戻されています。

この辺に勝気な伊藤の性格が見えます。

 

そして下で故障し苦汁をなめました。

捲土重来伊藤も期すものがあると思います。

そんな伊藤が、あえて大貫、平良の課題のインを攻め切ろうとした姿勢に伊藤は伊藤と思いました。

 

練習試合ですしね。

シーズン中の巨人戦は問答模様で責任問われても仕方ないですが

まぁ、まぁっと。

 

この布石がシーズンに生きる事を期待します。

2019年にヤスアキの投球の幅を広げようとして欲張りな配球を伊藤はしていますが

この投球の幅を広げられなかった事で2020年のヤスアキは苦戦しています。

 

セの平均球速が上がりストレートで押せなくなったヤスアキはモデルチェンジを求められていました。

苦手はない方が良いです。

 

個人的には再度、伊藤、平良バッテリーみてみたいです。

私のタイミングが合えばですが

理想は楽天戦で。