知野が一軍に昇格できなかった事でみる 知野の立ち位置について2021年2月

aaakkkaaa.hatenablog.com

の補足記事です。

記事中、佐野と知野の比較をしています。

佐野は2019年2月末日に練習試合での代打、一打席の結果で即日一軍昇格し2020年首位打者獲得に向けた足掛かりを得てます。

 

一方、知野は同じ練習試合で一試合通して出場し活躍しましたが昇格できませんでした。

 

その諸事情を考えると知野の立ち位置(首脳陣の評価と期待)と編成事情がが見えていきます。

 

2019年にオープン戦に出れなかった柴田の方が評価が高く出場している倉本の方が立場的に苦しいと記事で評した事がありますが

 

知野が一軍に昇格しなかったのはポジティブに評せる部分でもあります。

一方で上げる必要がないというのは知野に対する二軍首脳陣の現時点での評価。

 

 

 1.知野に対する技術的な評価について

先の記事で佐野のような活躍を一軍で期待できるかに関して確信をもって語れないと記述していましたが

二軍首脳陣も同じ考えのようです。

 

知野の二軍成績推移です。

2019年 

232打席 打率.203 出塁率.287 長打率.358 OPS. 645 

三振率(打席/三振) 3.22打席に一回 

 

2020年

258打席 打率.237 出塁率.310 長打率.351 OPS. 660

三振率(打席/三振) 4.53打席に一回 

 

一般的な打撃指標でみるとわずかながらの進歩を感じる部分ありますが知野の成績は1,2年目でほぼ変わらないと言っていい数字です。

打席的にヒットの数が数本出たか、出なかったで影響があるような数字。

 

一方で大きく変化しているのは三振率

この辺、大村打撃コーチ主導で行われている打撃指導の影響を覚えますが

 

今風の打撃指導をファームではし始めています。

強く振るとコンタクト。

その相反するテーマに取り組んでいるように感じます。

間が良くなり始めてる選手多くなりましたね。

知野も良くはなりましたが未だ未だ改善が必要そうと評価されている節があります。

その課題に知野が向き合う事を期待したいです。

 

細川とか、後少しって感じです。(今年は真面目にみてないですが去年の印象で)

 

もっと早く取り組んで欲しかった分野でしょうか?

 

横浜ファームは巨人の野球を目指しチーム打撃、盗塁、バントというスモールベースボール向けの選手育成に主眼を置かれて事で強く振るの指導が後手になっていた時期がありました。

 

仁志二軍監督就任で打撃指導の方向性が変わる可能性を否定しませんが

高田GM、中畑監督の語っていた野球観。

三浦、進藤、仁志という首脳陣の描いている理想像を考慮するとスモールベースボールの指導は諦めてないように感じています。

感じていますが

折衷案的(スモールベースボール優先の指導では成績を出せない)大村コーチを呼び戻し指導をし始めています。

 

その成果が知野の打撃。

強く振ってもコンタクト率を下げずに投手と相対せる打撃。

間が良くなったと感じます。

この辺横浜のライターか技術解説して欲しい分野ですがかなり手薄には感じています。

 

結果、ファンもファームの技術指導の変化とか気づかないわけですが・・

逆方向に強い打球を飛ばし始めている横浜ファームです。

 

その先に何が待っているかに興味はあります。

自分が感じた今(2021年)が未来にどうなっているかに興味があります。

 

その過程を追う事でイロイロみえてくるのですがどのような未来が知野を待ち構えているか?

その試行錯誤の旅が気になり始めています。

 

未だ二軍の選手というのが首脳陣の判断であり下で伸ばしたい。

かなり打席数を知野は今シーズンのファームで与えられるかもです。

 

 

 

 2.知野の編成上の立ち位置について

横浜の内野手

右で 宮崎、大和、中井、伊藤ゆ、牧

左で 倉本、柴田、田中

 

大きく成長すれば可能性ありますが現時点の知野を鑑みるに彼らの間に割って入る事は難しいようには感じます。

以前は、この分野が弱いので二軍で育成したかったドラ1白崎を新人時代から一軍に帯同させ続け、その高いポテンシャルを高城同様壊した可能性がありますが

 

今の横浜は下で育成できる余裕があります。

これは下で百瀬や大河を育成していた時も同じです。

そして百瀬や大河を育成していた時以上に今の方が二遊間の層は厚いです。

 

知野は現在22歳(99年2月生まれ)

牧(98年4月生まれ)と同学年。

 

早生まれは不利というのが最近の学説の定説になりつつありますが

早生まれで活躍する選手もみたいです。

 

2015年に捕手として最多出場を誇った嶺井が

2016年下に落され打撃を見直して今に通じる武器へと昇華させています。

 

一軍帯同しつつ打撃技術を向上させるのは容易でなくファームは、

一軍との比較で研鑽に向きます。

牙を研ぐ時期。

諸事情で見守らないかもですが気が向いたら、その成長度合いを確認したい選手でしょうか?

 

編成状況をみると横浜が次にシフトしているのがみてとれます。

 

知野、伊藤ゆ、細川、牧、森。

捕手は山本(牧、知野、細川と同学年)。

 

横浜のように資金力がない球団は意図的に年齢を合わせる傾向あります。

塊を作ります。

その塊を作ろとした結果、上手く行かないと歪みが生じやすいです。

 

 

キーが捕手であることが多く黒羽根世代(梶谷、憲晴、石川、荒波)、戸柱、嶺井世代に次いで期待は山本となっています。

 

その山本(牧、知野と同学年)がボチボチ一軍で試合に出始めそうです。

個人的にはもう一年下で鍛えても良さそには感じていますが。

 

育成順調の巨人が今後も強いだろうと予測できるのは

岡本(4番)、吉川(二遊間)、大城(捕手)と攻守の要と言って良い場に若い選手がいるのが大きいです。

 

横浜は、その前段階です。

その期待通りになるかは今後次第です。