桑原、復活?の理由と22年も大丈夫そうな訳(.280ぐらい?は期待できる)
桑原に関して過去記事を読むと実力あるはずなのに打てないどうして?と書いている事が多々あります。
倉本のように技術的課題ある打者ですと散々レポートしていた通りにわかるのですが・・・
倉本は技術がないのに打っていて、そして技術がない故に最終的にレギュラーを失っています。
自分のできる武器を駆使し不利な形勢を覆す様は凄かったですが
その辺がプロの解説者に好まれた理由かもです。
一方、桑は良くわからない。
脆さのようなモノを感じメンタル的なモノと評している事が多かった野手でした。
考えるな感じろてきな思考のもろを記事で指摘していた事があります。
引用
考えるな感じろっといつも思っています。
だから、私から気持ちだけと言われちゃうのですがガンバって下さいね。
気持ちだけって言い方変えれば確変一歩手前ですから。
っと2018年シーズン中に評していますが
気持ちだけ、メンタルだけと評した横浜の選手は山口と桑だけででして。
一般的には先に技術論(課題)があって結果になるのですが
その技術はあるのに使い方で今一と感じる大物が現巨人の山口と桑原です。
その桑原が
桑原いわく大きく変わったのはマインドだという。
不調時に桑原に話を訊いたとき、よく「バッターボックスであれこれ考え過ぎてしまっている」と語っていた。そして「自分の感覚を大事に、あまり考えないようにしたい」とも言っていた。
以前レギュラーだった桑原といえば、相手ピッチャーがどうこうというよりも、カウントを読み解き、呼吸や間を読んで、どこか野性的な感覚でバッティングを行っていた。しかしキャリアを重ねるにつれ考えることも多くなり、思考が定まらなくなってバランスを崩してしまっていた。
そんな桑原が苦難の末、導き出したのが“割り切り”である。
「考え過ぎていた部分が多かったのはたしかです。だからまずフォームに関しては毎日同じことの繰り返しだと思っているので、自分の体と向き合うのは練習で終わりにして、準備を整える。今までは練習でなにげなく打っていたんですけど、チェックするポイントが明確になったんです」
まずフォームに関しては迷いを捨てて試合に挑む。そして打席に入ったら、対ピッチャーに集中する。極端なことを言えば、チームからのオーダーを加味しつつ、配球を頭に入れ、狙うボール、捨てるボールをはっきりとさせた。
ご本人仰る通り復活というより新しい自分でしょうか?
この考えすぎが原因でランナー一塁で打てないと思っていますが。。。
ランナー一塁にいますと呪縛に掛り易いです(最低限の打撃)。
インタビュー聞くと好不調の波も均されそうです。
なんでも打てではない打者が桑です(ラミレス野球のイメージとは違います)。
ストライクゾーンスイング率は低く
2016年 62%
2017年 61%
2021年 67%とあまり変わっていません。
以前より積極的にゾーンを振りに行っているような数字ですがゾーン管理しっかりしています。
ボールゾーンのスイング率は
2016年 68%
2017年 75%
2021年 78%
2016年との比較で大きく改善していますが2017年との比較で変わってるとは言えません。
本人言ってる通り
配球を頭に入れ、狙うボール、捨てるボールをはっきりとさせた
事が大きそうです。
これ自体は野球選手ですから昔から当然やっていると思うのですが割り切れないので打てなくなっていまして、その辺の心の迷いが打撃を狂わせていたと感じていましたが
吹っ切れたようです。
問題は
右方向の打球が高打率にも関わらずランナー一塁で出来ない事です。
桑の右方向の打率は
2016年 .375
2017年 .347
2021年 .364
NPBのドレスコードですから相手も右方向に打たせない配球をしますが・・・
インコース苦手とも言えず引っ張りも上手い打者です。
センター方向にも打ち返せる。
出来るハズなんですよね。
でもできない。
昨年、ぶつくさ言っている通りで進塁打を意識し過ぎると難易度が跳ね上がります。
桑原は2番向きな打者として育成されておりストライクゾーンのスイング率などみても分かる通りボールを見て行くケース多いです。
初球打ちしているイメージありますがストライクゾーンスイング率の低い打者です。
多い打者ではないです。
右打ちも良く訓練されています。
その桑がランナー一塁で右打ちが出来ない。相手の配球縛りを利用して打ててない。
居ない時は出来きてそうなにできない。
桑がランナー一塁で打てるようになると2020年梶のようなレベル。
つまりはラミレスの言う200本安打打てる打者になれますが
今は、その手前に思えます。
技術はありますのでもう少しです。(強いて言うなら打球速度がもう少し欲しい)
2021年のBABIP.339は打球速度(うろ覚えですが規定をクリアする野手の平均的な打球速度)を考えると良すぎた感じあります。
そこで
.300ぐらいまで下がったと仮定して来期の桑の打撃成績予測しますと
21年519打数 三振75 打球は444 その打球の3割がヒットになったと仮定し133本。
その打率は.256。
打率.256と聞くと、えっこんな低いのになりますがBABIPというのは、そう解される数字です。
一般的なBABIPの数字.300です。
しかし、そのデータとなった分布は両極端。
添付記事にある通り未熟な打者大きくその数字が悪くさせ均されて.300になります。
この未熟な打者たちを除くと、そのBABIPの数字はかなり変わります。
引用
このデータの解釈は2通り可能です。
・ヒットをたくさん打った打者は幸運である。
・BABIPは運の良い打者だけでなく,ヒットを打つ能力の高い選手も同じように運が良い打者と評価してしまっている。
良い成績を収めるためには,ある程度の幸運の後押しも必要であるとは思いますが,私としては後者の解釈を採用します。
私も添付記事の筆者の考えに同意見でして後者を採用しています。
高BABIPを記録できる野手は幸運の後押しもあるかもですが良い打者と思っています。
インプレイのヒット率が.310ぐらいとして
.270~.280ぐらいが個人的な桑の成績予測です。
OPSは.750を超えそう。
これぐらい打てそう。
課題のランナー一塁クリア出来れば21年と同様.300以上確定とみています。
レギュラー野手でもメンタルに懸念があった野手から
計算できる野手に桑はなりつつあります。
乗り越えた選手はタフです。
一段上の領域に達したと感じます。
後はランナー一塁です。
打てるはずなので。 これクリアできないと完全にメンタル払しょくできたと思えない部分ありまして
結局、ランナー一塁は相手も考えますが
進塁打などを意識し過ぎると打者も考えすぎる。。。わけです。
宮崎など何が何でも右方向しているイメージないですが
チームがランナー一塁で打てるようになると打線に勢いが増します。
横浜の場合、このランナー一塁で打てない打者が多すぎかな。
大和もダメです。
・・・ランナーが二塁いると打てるんですけどね。
宮崎居なかったら横浜のランナー一塁の数字は
もっとも打つのが難しいランナーなしの数字.259(宮崎なしの数字で.250)との比較で.241と大きく悪化します。
そりゃOPSの割に得点入らんわけです。
相関係数0.95の数字(過去10年のセの統計)はランナー一塁で打てるデータ多いですから。
この有様では
先頭打者、四球(単打)で出塁。
ランナー一塁の期待得点も昨年の横浜数字悪いんじゃないんですかね。
そういうのが積みあがって2021年の打撃成績の割に得点が入らない横浜が形作られます。
打てる力自体は横浜にはあります。
後はバランスの問題で
進塁打の意識(+球数稼げ指令)が強すぎるのを田代コーチが5月にベンチ入りして修正してくれたようにいい塩梅に修正できるかですが
ラミレス横浜は何が何でも初球打ち、ファーストストライクではありませんでした。
同様に三浦横浜も何が何でも進塁打、球を見てけではないです。
二年目という事でいい塩梅になる事を期待します。
昨年は、、、横浜一新でやり過ぎとみています。
消化不良の一年でしたね。
したい野球はわかるのですが難しい野球。
三浦監督の目指す野球は難易度高いですが
実現すると点の取り方が多彩になります。
それ故チャレンジしていますが
難度が高い故に非効率になる。
そのせめぎ合いに三浦監督の苦衷がありますが
石の上でも三年で突き通すか
はたまた折衷案を目指すか
ここも見どころです。
リアリストよりのラミレスは適当に勝てる野球していましたが
三浦はどのような野球をしますでしょうか?
見守りたいです。
統計的に-10%という戦力の割に得点を奪えず失点を重ねるなど過去ワーストの結果ですと申し訳ありませんが文句を言うとは思いますが
5年以上、できればもっとで
三浦横浜で優勝がみたいです。
生え抜きレジェンドでの成長物語を私は観たいです。
実にドラマチックです。