のフォロー記事です。
文章構成上
技術的なことも触れようと思ったのですが記事(長文過ぎる)発散しすぎるので止めておきました。
コメントで
康晃選手、不運だとか成績ほど悪くないと、各所で見ますが、クローザーが不運だけでここまで負けるものでしょうか?
っと頂きましたが
不運だけじゃないです。
だからこそ監督の信頼が揺らいでいるともいえ
不運な面あれども
絶対的な守護神に必要な最後に頼る球が弱いのが今のヤスアキの課題です。
困ったら、このボール。
この球を投げれば良いが弱い。
上手くストレートとツーシム配分して打ち取ってはいますが相手打者と駆け引きを覚える対戦となっています。
結果、
引用
抑えを外す決断には「総合的に判断してというところ。技術的なところもメンタル的なところもある。本人も苦しんでいましたし、しんどいポジションだと思うんですけど、このまま続けていくわけにはいかないというところで判断しました」と指揮官。代わりの抑えについては明言しなかった。
メンタルはわかりやすいですが技術的なところとは軸となる絶対的な球がないからで
その技術的な課題があることで監督含め皆さんハラハラドキドキしながら試合をみているのが今季のヤスアキとなります。
配球の組み立て難しいんです。
石田やガゼルマンらにも同じ感触を覚えますが
では技術的な課題があるとしたヤスアキをなぜ?監督は抑えからなかなか替えなかったのでしょう?
これが面倒というか
代わりの抑えについては明言しなかった
決めきれない面があるが故かもです。
第一候補としては
入江になってしまうところに難しさがあります。
普通はセットアッパー伊勢の昇格です。
抑えを一時的にこなした経験もあります。
が、しにくい。
防御率自体は良いですが伊勢の状態が良くないんですよね。
森原も数字(結果)は良いですが組み立て難しいそうですしヴェンデルケンも同じ。
消去法で未だヤスアキの方が良く、その経験に賭けても良い部分があったからこそ防御率悪くても剝奪されずに抑えをしていたわけです。
しかし信頼が揺らいでしまった。
そんな位置づけです。
私なら、伊勢も苦しんでいるのでヤスアキか入江かになりますが
入江、抑えにしてすんなりいけるか?
9回、最後のマウンドには独特の空気あります。
数字、球種、総てで合格点だった伊勢が21年にクローザ配置転換に失敗した時あります。
結構、きついんですよね。
技術はあってもメンタルに課題が生じるかもしれないわけです。
その点においてヤスアキ、経験豊富なのでメンタル安定していれば
それなりこなせており、だからこそ抑えをやれてました。
そのヤスアキが技術的だけでなくメンタル的課題も指揮官から指摘され配置転換となりました。
流石に無理です。
監督自ら招いた面もありますが納得の交代劇です。
相手チーム以前に別のものと戦う必要性出ており交代やむなしです。
だからヤスアキ、今日ベンチ外です。
参考記事
信頼すれども信用するな 今、欲しいのは信頼だった 23.07.15 - 所持雑感
さて、前置き長くなり申し訳ありませんがヤスアキの技術的な課題についてです。
まず、
①、ツーピッチ投手である点。 球種を絞りやすい
②、ツーピッチ投手にも関わらずツーシムが機能してない面がある ツーシムを積極的に狙われている?
奪三振率などの諸数値良いですし打球も詰まり気味なケースが多く不運を覚える部分ありますが守護神としては物足りなく感じる部分です。
この物足りなさが面白さでバッテリーいろいろやっていました。
駆け引きのバックボーンになるのはメンタルとなります。
このメンタルが壊れたと判断され抑え交代となりました。(5月、ツイートでドタバタし集中できず打たれやすかった理由?
バウアーの「刀パフォーマンス」をハマの守護神・山﨑康晃が批判?“誤解”もあってアメリカでも注目の的に<SLUGGER>(THE DIGEST) - Yahoo!ニュース
)
外した方が良いと監督判断したようですが
【DeNA】守護神・山崎康晃が中継ぎに配置転換…前夜の痛恨黒星で番長がついに決断「外した方がいい」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
妥当な判断でしょうか?
最も先の記事ではないですが監督自らヤスアキのメンタル破壊した面もあると感じるので・・・今後は注意してください。
ヤスアキが絶対的な抑えとして君臨していた2015年。
ヤスアキの各球種別 被打率と空振り率は以下の通りでした。
ストレート 空振り率 6.5% 被打率.300
ツーシム(スプリット) 空振り率 22% 被打率.138
後述しますが中日の抑え。
マルティネスの数字に近い特性です。
新人時代のヤスアキは配球ストーリーを組み立てやすかったです。
追い込めば当時はほぼ終わりでした。
一方
23年は
ストレート 空振り率 10.5% 被打率.233
ツーシム(スプリット) 空振り率 15% 被打率.283
初年度との比較で組み立て難い。
ヤスアキ成績の変遷いろいろありますが追い込めばほぼ終わっていた2015年。
追い込むのが難しくなって苦しんだ2016年(防御率3.59)。
前年の経験を元に戻した2017年。
徐々にツーシムが機能しなくなり破綻した2020年。
ストレートを見直し成績を戻し抑え復帰した2022年。
そして今です。
落ちる系ボールで被打率.283は宜しくなく
22年の
ストレート 空振り率 7.1% 被打率.190
ツーシム(スプリット) 空振り率 18.5% 被打率 .140
との比較で難しさがあります。
ツーピッチ投手としては差配に苦しさ覚える状況でしょうか?
一応、やれなくはないですが駆け引きが生じます。(メンタルが重要な理由)
投球内容(奪三振率など)、数字こそキャリアハイな部分ありますが
配球見ていてドキドキするファン多いと思います。
はい、そういうわけです。
信頼すれども信用するな 今、欲しいのは信頼だった 23.07.15 - 所持雑感
引用
ヤスアキの投球内容、記事でもさらりと書いてますが極端に悪くなく・・・
奪三振率は高くk/BBは7.20とキャリアハイと言って良い内容です。
ヤスアキの数字、内容は良いのですが難しい天秤の上になりたっており駆け引きで抑えていた面強かったです。
経験を得る事で中日岩瀬のような駆け引きを駆使しアウトを積み上げていたわけですが
抑えにはコース(長打警戒の配球を要されるので制限が入る)不問の力強さが求められます。
その力がない。
ないと監督に思われ始めている。
コース広く使えませんし被本塁打(現在のペースだとキャリアワーストの2016年に並びそうな状況)が多いです。
ヤスアキの疑似防御率2.02。
コース不問の相手を圧倒するような配球こそ難しくなり始めていますが経験豊富な投手です。
メンタルが前向きになれば十分通用するものと思います。
故に、勿体ないと思ったわけですが
まぁしょうがないです。
良い時期に休みに入ったと思いましょう。
なお、抑えとして分かりやすいのは中日マルティネス。
ストレート 空振り率 14.5% 被打率.286
ツーシム(スプリット) 空振り率 33% 被打率 .164
組み立てが楽です。
新人時代のヤスアキの内容に近いですが追い込めばほぼいけるわけですね。
22年のヤスアキは追い込むと 93打席で7安打 打率 .07でしたが
23年は 66打席で12安打 打率 .188
追い込まれるとストレートのタイミングで変化球を待つのが通例ですが
ツーシム待ちしているケースも多く実績上狙って打てる球になってしまっています。
代わりにストレートが例年との比較で効いてますがバッティングカウントでの成績良くないです(被打率が悪い)。
運不運とも言い切れない面も内在します。
なんとも微妙な天秤には感じてまして。
この辺、配球の妙、駆け引きで経験積んだヤスアキが対応していた部分でもありますが抑えに求められるコース不問、一点の重みがあると今は守護神の必要条件満たし難いかもです。
十分条件でなく経験で対応できる部分もありますが結果出てないのは事実です。
そして同じような見方で横浜の投手陣をみると・・・
入江ぐらいになるわけですね。
他は次点で
ストレートが昨年との比較で通用しなくなりいろいろ模索中の伊勢ぐらいかな。
伊勢の起用法も信頼揺らいでいると感じるときありますが
結構、渋いです。
余力あれば短く
入江、伊勢、森原とヴェンデルケンについて書く予定です。
ヤスアキに関して
3.4月 防御率1.54
公式に嚙みついたツイートの影響もあってからメンタル面に課題を覚えた5月が
13.50
6月 2.57
7月 4.26
5月の結果が印象を悪くしているので
勿体ないんですよね。
数々の経験を積んで逞しくなったヤスアキ。
その復活を大いに期待しています。
いろいろ込みで良い時期に抑え交代されたと思いたいです。
後は代替候補がやりきれるかです。