ベイスターズ打撃 2013年総括と展望

は盗塁と犠打から、読み解くベイスターズの傾向について。

今回のは、打撃編。

64勝79敗1分け 勝率.448(5位)

祝・最下位脱出 

打率 .262(1位)

本塁打 132(1位)

OPS .715(2位)

IsoD .063(ビリ)・・・安打以外での出塁率

打席/三振 4.59(5位)

IsoP .129(2位)

BABIP .308 (1位)・・・フェイールドに飛んだボールの安打率

チームとしての総括。

良く打ちました。

但し、横浜のパークファクター1.4倍ありましたので、何処までが、その実力かわかりません。(名古屋は0.5)

良く打った割に、ホーム成績(28勝44敗)が芳しくなく、外弁慶(36勝35敗)ですので、良く打った以上に点を取られているようです。

この辺、投手の項目で後述しますが、やはり横浜は投手にとって厳しい環境のようです。(というか、そういう環境に適応できそうな投手をとりなさいと言いたい。巨人を見習いましょう→内海のようなゴロピッチャーが多いです)

打線としての傾向ですが、これもTBS時代以降の伝統なのか、ブンブン振り回しています。

本当にスモールベースボール

(犠打数と盗塁でみると広島と同様、スモールベースボールを目指してやっているようです)

安打以外での出塁率はリーグ最低を記録していますが、これも最早、悪しき伝統に近く、また、三振も多く、実に淡泊な打線です。

打線全体に粘りがなく粗いです。

ちょっと気になるのが、運の指標ともいわれているBABIPが去年の0.277から0.308と急上昇してまして・・・

梶谷なんて0.408です。

フェイールドに飛んだボールの4割がヒットって・・・

そんなミート力、梶谷ちゃんにはありません。

そんなわけで、

神様、来年も、宜しく、お願いします。

以下、個人編。

ブランコ

RCWINが昨年の2.49(リーグ10位)→6.14(2位)と大幅上昇しました。

数値が?な方もいるかもしれませんが、例年ならMVP級の活躍です。

(実際の数値もそうですが)

巨人の村田選手が3.78(リーグ4位)なので、その成績と比較して頂ければ、その凄さがわかると思います。

ブランコの昨年までの評価をみて思うのですが、打率が低いと日本の場合、どうしても評価が低くなりますね。

もっと総合的な指数、打率の中身を踏まえたOPSとかに注目して欲しいです。(同様に盗塁成功率も含めた盗塁数。)

パークファクター0.5のHR打てない球場をホームに昨年もHR20本を打ってましたが、横浜のパークファクター1.4を考えると、ブレイクはある意味必然だったかもしれません。

成績を構成する様々な因と果をみるのは面白いですねぇ。

さて、今年の横浜を象徴する一人ですが、今年の横浜打線を象徴するように、打席/三振が4.09とワースト(三振が多い)に近く、また、BABIPが.366と規定打席に達した選手の中で最も高かったなどと、不安要素もあり、来年は成績が下がりそうです。

首位打者を獲得するようなタイプの打者ではないと思います)

ただ、下がると言っても今年との比較ですので、高いレベルで維持してくれそうです。

期待しています。

ラミレスさん

守備得点で-50という不味い守備に加え、RCWINも2.87→-1.21と散々な成績に終わりました。

本人は現役希望のようですが、今回の成績ではかなり厳しいと感じます。

真面目な性格なので、是非、コーチとして採用して欲しいです。

ノリィーー

二度の育成から這い上がった、逆境魂。

引退の二文字が何度もチラついたハズですが、野球への熱き想いは未だ、衰えず。

野球をただ、ただ続けたい漢。

淡泊な選手の多いベイの中では異質な存在です。

過去、あれほどの成績を残しつつ、球団を渡り歩いた、その経歴に敬意を示したいです。

さて、今年の成績ですが、

残念ながらRCWINが1.76→0.61と昨年より低下してしまいました。

ライバルのバルディスがRCWIN1.82で、しかも30歳。

正念場です。

梶谷ちゃん

素質はあるけどの枕詞で眠っていた子。

横浜は、そんなのばっかりやぁ。

で、今年突然開花。

古木の二の舞になるなよなぁ。

さて、そんな梶谷ちゃんの成績ですが、

昨年のRCWIN-1.5→3.1と急成長。

ちょっと出木杉

BABIPが0.404とフィールドに飛んだボールの四割がヒットにという神の存在を感じるような素晴らしさ。(昨年は0.238)

SB内川のようにミート力のある選手ですと、BABIPが毎年高い場合がありますが、梶谷君のミート力、そんなないよねぇ。

他の仲間たちと同様、よく振り回しています。

BABIPに関係のない長打力の覚醒を信じたいです。

マークが厳しくなる来年に、今後がかかる。

ガンバ。

荒波

盗塁成功率60%台の子。

横浜名産の身体能力は良いんだけど的な選手。

選球眼も、ミート力も、総て並以下。

RCWIN-0.57

さらなる覚醒を期待しています。

内村

盗塁成功率60台の子。

荒波同様、グリーンライトに相応しくない状況。

荒波と同じく、一向に盗塁技術向上せず・・・

RCWIN-1.55とリーグワーストクラス。

守備も傑出しているわけでなく、立場的に危うい状況。

頑張りましょう。

石川

ベイスターズでは珍しく、出塁率が安定的に.350以上を記録する貴重な選手。

RCWINも0.5程度と、守備位置を考えるとまずまずな成績。

二軍行きを命じられちゃった、主将だが、来年のさらなる活躍に期待。

高城・筒香

マイナスのオンパレード。レギュラークラスの打撃には遠く及ばず。

未だ未だ。

高城に関しては黒羽根の成長もあり第三捕手転落もありうる状況。

将来に期待

鶴岡

捕手一番手。

ただ、守備の負担の大きいポジションを考えると年齢的に、そろそろ。

うん、悩ましい。

RCWIN -0.4

でも、期待しています。

ベテラン

お帰りぃ多村さんがRCWINで1を記録し、金城も0.5を記録するなど、非常に良い活躍をしてます。

来年も宜しくお願いします。

モーガン、カムバックって外国人枠考えると難しいよなぁ。

大変、良い選手です。

寂しい・・・

次回、守備・投手編へ