は盗塁と犠打から、読み解くベイスターズの傾向について。
今回のは、打撃編。
64勝79敗1分け 勝率.448(5位)
祝・最下位脱出
打率 .262(1位)
本塁打 132(1位)
OPS .715(2位)
打席/三振 4.59(5位)
IsoP .129(2位)
BABIP .308 (1位)・・・フェイールドに飛んだボールの安打率
チームとしての総括。
良く打ちました。
但し、横浜のパークファクター1.4倍ありましたので、何処までが、その実力かわかりません。(名古屋は0.5)
良く打った割に、ホーム成績(28勝44敗)が芳しくなく、外弁慶(36勝35敗)ですので、良く打った以上に点を取られているようです。
この辺、投手の項目で後述しますが、やはり横浜は投手にとって厳しい環境のようです。(というか、そういう環境に適応できそうな投手をとりなさいと言いたい。巨人を見習いましょう→内海のようなゴロピッチャーが多いです)
打線としての傾向ですが、これもTBS時代以降の伝統なのか、ブンブン振り回しています。
本当にスモールベースボール?
(犠打数と盗塁でみると広島と同様、スモールベースボールを目指してやっているようです)
安打以外での出塁率はリーグ最低を記録していますが、これも最早、悪しき伝統に近く、また、三振も多く、実に淡泊な打線です。
打線全体に粘りがなく粗いです。
ちょっと気になるのが、運の指標ともいわれているBABIPが去年の0.277から0.308と急上昇してまして・・・
梶谷なんて0.408です。
フェイールドに飛んだボールの4割がヒットって・・・
そんなミート力、梶谷ちゃんにはありません。
そんなわけで、
神様、来年も、宜しく、お願いします。
以下、個人編。
ブランコ
RCWINが昨年の2.49(リーグ10位)→6.14(2位)と大幅上昇しました。
数値が?な方もいるかもしれませんが、例年ならMVP級の活躍です。
(実際の数値もそうですが)
巨人の村田選手が3.78(リーグ4位)なので、その成績と比較して頂ければ、その凄さがわかると思います。
ブランコの昨年までの評価をみて思うのですが、打率が低いと日本の場合、どうしても評価が低くなりますね。
もっと総合的な指数、打率の中身を踏まえたOPSとかに注目して欲しいです。(同様に盗塁成功率も含めた盗塁数。)
パークファクター0.5のHR打てない球場をホームに昨年もHR20本を打ってましたが、横浜のパークファクター1.4を考えると、ブレイクはある意味必然だったかもしれません。
成績を構成する様々な因と果をみるのは面白いですねぇ。
さて、今年の横浜を象徴する一人ですが、今年の横浜打線を象徴するように、打席/三振が4.09とワースト(三振が多い)に近く、また、BABIPが.366と規定打席に達した選手の中で最も高かったなどと、不安要素もあり、来年は成績が下がりそうです。
(首位打者を獲得するようなタイプの打者ではないと思います)
ただ、下がると言っても今年との比較ですので、高いレベルで維持してくれそうです。
期待しています。
ラミレスさん
守備得点で-50という不味い守備に加え、RCWINも2.87→-1.21と散々な成績に終わりました。
本人は現役希望のようですが、今回の成績ではかなり厳しいと感じます。
真面目な性格なので、是非、コーチとして採用して欲しいです。
ノリィーー
二度の育成から這い上がった、逆境魂。
引退の二文字が何度もチラついたハズですが、野球への熱き想いは未だ、衰えず。
野球をただ、ただ続けたい漢。
淡泊な選手の多いベイの中では異質な存在です。
過去、あれほどの成績を残しつつ、球団を渡り歩いた、その経歴に敬意を示したいです。
さて、今年の成績ですが、
残念ながらRCWINが1.76→0.61と昨年より低下してしまいました。
ライバルのバルディスがRCWIN1.82で、しかも30歳。
正念場です。
梶谷ちゃん
素質はあるけどの枕詞で眠っていた子。
横浜は、そんなのばっかりやぁ。
で、今年突然開花。
古木の二の舞になるなよなぁ。
さて、そんな梶谷ちゃんの成績ですが、
昨年のRCWIN-1.5→3.1と急成長。
ちょっと出木杉。
BABIPが0.404とフィールドに飛んだボールの四割がヒットにという神の存在を感じるような素晴らしさ。(昨年は0.238)
SB内川のようにミート力のある選手ですと、BABIPが毎年高い場合がありますが、梶谷君のミート力、そんなないよねぇ。
他の仲間たちと同様、よく振り回しています。
BABIPに関係のない長打力の覚醒を信じたいです。
マークが厳しくなる来年に、今後がかかる。
ガンバ。
荒波
盗塁成功率60%台の子。
横浜名産の身体能力は良いんだけど的な選手。
選球眼も、ミート力も、総て並以下。
RCWIN-0.57
さらなる覚醒を期待しています。
内村
盗塁成功率60台の子。
荒波同様、グリーンライトに相応しくない状況。
荒波と同じく、一向に盗塁技術向上せず・・・
RCWIN-1.55とリーグワーストクラス。
守備も傑出しているわけでなく、立場的に危うい状況。
頑張りましょう。
石川
ベイスターズでは珍しく、出塁率が安定的に.350以上を記録する貴重な選手。
RCWINも0.5程度と、守備位置を考えるとまずまずな成績。
二軍行きを命じられちゃった、主将だが、来年のさらなる活躍に期待。
高城・筒香
マイナスのオンパレード。レギュラークラスの打撃には遠く及ばず。
未だ未だ。
高城に関しては黒羽根の成長もあり第三捕手転落もありうる状況。
将来に期待
鶴岡
捕手一番手。
ただ、守備の負担の大きいポジションを考えると年齢的に、そろそろ。
うん、悩ましい。
RCWIN -0.4
でも、期待しています。
ベテラン
お帰りぃ多村さんがRCWINで1を記録し、金城も0.5を記録するなど、非常に良い活躍をしてます。
来年も宜しくお願いします。
モーガン、カムバックって外国人枠考えると難しいよなぁ。
大変、良い選手です。
寂しい・・・
次回、守備・投手編へ