広島菊池 対 山本、上茶谷バッテリーの対決に思う 

場面は6回。

点差は2対0。

ワンツーと追い込んだ先頭打者の堂林に外のカットボールをレフト前に運ばれ・・・

 

昔の広島さんというと三振を恐れるばかりに若干消極的な野球、つまりは三振するな(石井コーチの指導)

40回以上の逆転はなぜ生まれたか?石井琢朗がカープに施した打撃改革。 - プロ野球 - Number Web - ナンバー

引用

まずは、簡単に三振しないという基本から伝えた。

 単に「三振するな!」ということではない。

 ベストではなく、ベターを求めろ、というメッセージに近い。

 

だったんですが

振りぬいて来てまして現在、広島さんの三振率はリーグ最多です。

石井コーチが広島を離れ5年。

一時、育成順調でなかったですが野手が伸びて来ています。

 

石井コーチの野球も間違いでなく、あの2016,17年の広島打線は素晴らしかったですがドレスコード固執してくれた面もあり対戦していて楽な面もありました。

 

その裏をとる野球をみた野村前広島監督が盛んにこんな野球がぁーっと言っていたのが懐かしいですが(野村氏に限らずラミレス野球を肯定的に語っていた解説者少ないです

 

ドレスコード固執するあまり、その裏を面白いようにとれていた時代がありました。

読み合いになると当時の横浜は強かったです。

 

勿論、石井コーチも単に三振するなでなかったのは明白なのですが約束事が厳しかった当時の広島さんでした。

 

以前の広島さんなら追い込まれたら三振警戒気味に当てに行くような感じあったかもですが最近振りぬいてくるんですよね

2月の練習試合で振ってるなって評価していた理由です。

昔は少しでも粘れ(これはこれで大事ですが目的化し過ぎると相手を楽にさせます)なので追い込むと当てに行く感じもあったのですが

 

横浜の桑原が実戦でバット振らず逆方向ばっかりしていたらバットの振りが鈍くなっていましたが

実戦でバット振らないと引っ張れなくなります。

 

そして次打者は表題の菊池。

追い込んだ後、件のベターを求める野球をしていると見せて堂林同様に外のカットボールをレフト前へ。

 

もうがっかりしました。

菊池が上回ったと言っても良いのですが

がっかりです。

 

経験多いとは言えない山本、上茶谷バッテリーですから駆け引きで菊池に負けるのはしょうがないのですが

 

その相手が広島さんというのが衝撃でした。

広島さんがなんか違う。

去年までは横浜同様、昭和王道野球を目指していた記憶があるのですが・・・

 

関根が外にボールが来た進塁打打てるでわーいで引っ張ろうとして変化球(カットボール)に詰まり併殺打った場面と対照的な打球でした。

姿勢の違い。

 

あの場面の菊池はベータ―でなくベストを求めていました。

えっ?です。

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

初球(わーい待ってましたで打ちに行って芯をズラされた)を右方向にゴロを打つことは出来ましたが4-6-3の併殺。

最悪の結果となっています。

 

この両者の違いは進塁打で良いや(ベータ―が前提にあり当てに行った)と

塁間を抜くの姿勢の違いでして振りぬく打撃と当てに行く打撃じゃ結果違う場合あります。

 

菊池は如何にも進塁打狙っていますよっと餌バラまくのですが

5球目のインコースを狙っていませんとカットしています。

相手が上でしたね。

で、フルカウントスタート(ランエンドヒット)で外のカットボールを堂林同様、引っ張るんですから・・・

 

ホントは進塁打を警戒する配球を読んでインコースを引っ張る気だったと思うのですが

 

昔の広島さんなら菊池ならベータ―を意識して右方向です

逆方向意識していれば三振し難いですしね。

その広島さんの野球が変化しつつあるかもしれない。

脱却しつつあってケースbyケースで野球しているのかもしれません。

その野球総てみているわけではないので知りませんが

 

ファンの力で勝たせたい山口編 メンタル論でみた対広島戦5/29回顧 - 所持雑感

引用

菊地もわかっていますので、最低でも進塁打の意識で対処しています(これが桑原との差ですが経験値が違いますからね)。

桑原も意識していたかもしれませんが、桑原はフライを打ち上げ、菊池は逆方向にヒットを打つわけです。

 

この時の菊池は徹頭徹尾進塁打を狙っていましたが

変われば変わるもんです。

 

しかしインテリジェンス感じない試合が増えました。

昔は試合展開読みつつ打者各々がベストの野球してくれていたんですが

ベータ―を意識するあまり消化不良になるケースが多く・・・

昨年よりはマシなんですがドレスコード固執するあまりヤクルトさんや巨人さんにもてあそばれ粉砕され。。。

 

マシとは言え、かつて相手のドレスコードを利用して優位に立っていたチームが逆の立場になる。

 

がっかりしました。

野球の質が落ちました。

多分、この感覚覚えている人は少数派じゃないでしょうか?ラミレス野球=考えない野球と思われていそうです。

 

過渡期でしょうか?

ベストでなくベータ―を意識しろ。

アウトのなり方も重要。

野球を変え一新した横浜です。

成長も覚えますが昨年に続き消化不良の部分もあり我慢、我慢です

 

最終的には石井コーチの野球もラミレスの目指した野球も同じ事をするのですが

今日の試合みて両チームの成熟度の違いにがっかりしてしまいました。

 

この辺、広島さんの打撃が長打力ないにも関わらず得点できてる背景かもですが

ベータ―の野球を目指している横浜がタイムリー欠乏症で残塁の山を築いている事を考えると

っと言いたい所ですが今期は平均的な得点になってまして

 

去年のような非効率野球とはまでにはなっていません。

上手く点とれている時と取れない時の乖離激しいのかもしれませんね。

 

昨日までの試合

チームRCランキング(チーム成績から期待される得点)

1位 巨人 105点 実際 103点

2位 中日   90点 実際 76点 

3位 広島   86点 実際 100点

4位 ヤクルト   76点 実際   78点

5位 横浜   76点 実際   73点

6位 阪神   68点 実際   62点

 

去年の4月を思うと格段の進歩でしょうか?一応、彼らのしたい野球も浸透しているのですが道半ばです。

去年の4月は得点を奪ういう目的でなく足があって小技の上手い打者を使いたい。

三振の少ない打者を使いたい。

初球打ちしないでなどなど手段と目的を勘違いした野球をして自ら負けていましたから。

田代コーチベンチ入りするまでそりゃ酷かった。

その延長線上に今年があり改善しています。

 

関根が去年の序盤と違い四球前提の野球してないだけマシなんですが(四球が少なくなりました)

過渡期でしょうか?

 

広島さんの野球に関してはちょっとびっくりです。

2月の練習試合みて強いとは思ってました。

野球は巨人さんの方が上手いかもですが面白い野球してそうです。しているかも?

 

尚、試合はこの後大和の失策もあって一方的な展開になるのですが

6対0で負けるような試合ではなくワンチャンスをモノされてしまった感あります。

チームRCの割に得点奪ってるチームだけあります。

 

チームOPSとかリーグ5位の.665の広島さんがこんなに得点奪えているって

昔は・・・打撃成績の割に得点奪えないチームの代名詞のような野球だったのですが(2016,17年も勿論、成績の割に得点奪えませんでした

 

このままチーム成績の割に得点を奪い続けられるかわかりませんが

新鮮な驚きでした。

そしてがっかりしています。

 

これチーム方針絡んでいると思いますから他のバッテリーでも厳しいかもです。

チーム方針に則りベータ―を警戒した配球でしたから批判され難いかな

 

試合は負けましたが

昨年ほど酷い状況じゃないのです。

去年はチームがガタガタでした。

週明け月曜には状況変わってるでしょう。

チーム状況に合わせて修正かけていますので。

 

コロナで欠員出ていましたし今は耐える時間帯です。