初回からアクセル全開、フルスロットルで野球をした結果・・・ 22年CS戦に思う

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フルスロットルとは

アクセルペダルいっぱいに踏み込んだ状態をいう。エンジン出力最大にするために、吸気管部に装着されているスロットルバルブ(吸気絞り弁)を全開とし吸入空気量最大とすること。WOT(ワイドオープンスロットル)と表現することもある。

 

アクセル全開する様は爽快感が伴う最高潮に達する状態を抽象的に表す言葉です。

 

初回から各打者は思い切っり振り切って打ちに行くと思いきや記事を読むと違ってまして

 

フルスロットル?で一点を奪いに行くようです。

バント、進塁打を駆使するわけですが・・・

アクセル全開と言うコトバが意味する通り出力maxの野球が一点を奪う野球となるとどうにも違和感が

ランナー一塁で佐野がぎこちなスイングしていましたが

一点を奪う野球は制限強いんですよね。

 

石井コーチもベスト(ヒット)でなくベータ―(アウトのなり方)を意識しろとチーム内で説いています。

そのベータ―がフルスロットルとしますと

強い制限を各打者が受けていた事になります。

 

また、初回の一点の重みは統計が教えてくれる通り勝敗への影響度大きくないです。

aaakkkaaa.hatenablog.com

の引用

先制点のために特殊な戦術は採用するべきではないし、先に失点することを防ぐために特殊な投手起用はするべきでない。

 

全力で一点を奪う価値があるのは終盤です。

故に相手も前進守備を敷いてきますし敬遠などの特殊な戦術を採用してきます。

 

フルスロットルで一点を奪いに行く事=特殊な戦術を採用するわけではないとは思うのですが

妙なざわつきを、予感を覚えてました。

 

淡々と一点を奪いに行くのなら良いのですが

平常心とは程遠く感じる表現。

 

う~ん、嫌な予感。

特別な試合に向けて高揚感のようなものが監督から伝わってきます。

ホーム横浜で勝ちたい、ファンに勝ち試合を見せたい。

 

その意識が高じての談話と思いますが

負けてしまいました。

 

敗因の一つに指揮官含むで入れ込み過ぎたように感じました。

今季16勝9敗の阪神だが、石井野手総合コーチは「勝ち越しているがロースコアばかり。いかに1点を取るか」

なんですが

事、浜スタに関して言いますと一試合平均4点以上対阪神戦(阪神ハマスタ防御率4.27)で得点しておりロースコアとも言い切れないんですよね。

 

甲子園は一試合平均3得点なのでロースコアの範疇に入るかもですが

全般的に入れ込み過ぎに感じたCSでした。

 

そして

22年横浜は接戦に強いとは言えない事。

一点差ゲームで今期負け越しているチーム(24勝25敗)です。

ピタゴラス勝利率以上に勝ってるから一点差ゲームで強いとばかり思っていたんですが

そういうわけではないです。

 

得意とも言えない土俵にゲーム前プランで乗ってしまった部分もあった横浜でした。

先々、接戦でヤクルトさんらのように強くなるかもですが今は未だ得意とも言えないです。

 

その<<今は未だ得意とは言えないロースコア対決>>に持ち込んでしまい負けてしまった感あります。

 

CS戦、ツーアウトにしてまで送るのが複数回あるなど統計では点の取り難い作戦を採用してしまっていた横浜。

阪神さんの得意とする土俵に上がってしまった感あります。

 

こうなると阪神さんもマネージメントし易いです。

阪神さんの場合、打線低調でほぼ常にロースコアでゲームメイクしていますから

 

投手力優位な阪神さんという分析自体は間違ってませんが

自ら、阪神さん得意の土俵に乗ってしまった感ありました。

正直、横浜打線が極端に強いか?と言われると疑問で横浜も阪神さん同様投手力で勝っていたと思いますから

気持ちわかる作戦でしたがロースコアに拘り過ぎた感あります。

短期決戦はロースコア対決になり易いからわからなくもないのですが

一応、ハマスタで横浜打線打ってまして 対阪神戦チーム打率.271でした。

阪神さんのシーズン中の対横浜勝率.360とリーグで最も分の悪い相手でしたがそれは横浜打線が打っていたからです。

 

まぁ比較で打ってましたからね、横浜。

 

さて阪神さんですが

対ヤクルト戦 11勝13敗と負け越してはいます。

しかし序盤の躓きを除くとほぼ互角と言って良く体制を立て直して以降は五分以上の戦いをしています。

 

理由は簡単で阪神投手陣がヤクルト打線を抑えていたから。

 

ヤクルトさん結構、厳しい戦いになるかもです。

チーム成績見て分かります通りリーグ最強投手陣対リーグ最強打線対決です。

そして

リーグ最弱打線対リーグ最弱クラスの投手陣(特に先発陣)なわけですが

 

長所と欠点が噛み合う野球の対決で、そのヤクルトさんの長所を阪神さんはシーズン実績上潰しています。

阪神さんの神宮での防御率ハマスタ防御率4.27と違い1.71とほぼ抑えています。

神宮での戦績でも7勝5敗と勝ち越しています

 

一勝のアドバンテージと阪神さんが青柳、伊藤らをハマスタ起用した事で勿論ヤクルトさん有利ですが

横浜と違ってヤクルトさん阪神投手陣を打てません。

 

神宮での対阪神戦のシーズン成績を参考にするならロースコア対決になり易いです。

 

ホーム神宮でヤクルトさんは対阪神戦打率.183(横浜はハマスタで対阪神戦打率.271)です。

通算でも打ててません。

どうマネージメントするんでしょうか?

注目したいです。

 

 

横浜に関しては一回失敗してからがポイントと思っており

シーズン成績で大きく勝ち越したホーム横浜での阪神戦(11勝2敗)で負けた理由の分析、確認を御願いします。

自ら相手の土俵に乗ったから負けたかもと感じてしまうのが残念ですが

短期決戦の呪縛に囚われすぎた感あります。

もう少しチーム戦術が成熟すると接戦強くなるかもですが後、2,3年待ってくださいと今年いっていた野球です。

 

未消化の可能性を感じてしまう野球でした。

 

今日の先発起用で速球派右腕相手に左打者の関根、楠本を1,2番に起用していますが

シーズン中、そんな野球してなかったと思うんですよね。

軟投派の右投手なら関根、楠本でも良いのですが

楠本も関根も左投手に強い左打者で球威のある右投手が苦手です。

彼らが右投手全般を苦手にしている理由です。

 

まさか左打者だからで起用していませんよねってぐらいCS仕様の戦術に拘った感ある横浜でした。

 

何処かよそ行きの野球していた感ありました。(シーズン中、左投手に関根らをぶつけておきながら)

 

関根も、楠本も右投手の投げる直球に対応できないと厳しいぞ、頑張れ、頑張れ。

 

本日にて22年横浜のシーズンは終わりました。

 

チームが目指す野球観が強く出過ぎる時があり心配になるのですが

チームは前進しています。

今後の試みも見守りたいです。

 

やや入れ込み過ぎた感は覚えましたが

こうした経験がチームを強くすると信じています。