なぜ?横浜と中日が非効率だったのか?その改善の芽について

今期、打撃で非効率だったのは横浜と中日でした。

チームOPSから期待される得点で、この2チーム過去11年でワースト1,3位を22年に記録しています。

横浜は昨年に続いての傾向でした。

 

方向性的に両チームともやりたい野球が良く似ておりシンパシーを覚えます。

21年の横浜は選手特性よりやりたい野球を優先した結果、あの打撃バランスリーグトップの得点圏打率非効率を極め最下位の原因になってしまいましたが

 

因みに22年中日さんの得点圏打率はリーグ最下位、これも効率悪い理由かも。

う~ん、横浜は何をやってるんですかね。

これで石井コーチが素晴らしいと褒められているわけですが未だ道半ばです

2,3年かかると明言していた通り未完成です

未完成故に効率悪いわけですが・・・

 

さて、今回の記事のトリガーですが阿部のトレードが理由です。

この非効率性を取り除けるのか?で両球団の伸びしろを図れます。

これが原因で阿部が立浪監督の構想外になってしまった部分もあるとみています。

嵌ると来期の中日は強いです。

 

実は横浜より中日さんの方が伸びしろあるんですよね。

横浜は難しい局面になり始めています。

最下位からの22年上位進出を予告していた私ですが来期の横浜は難しいです。

 

まずは如何に非効率だったか今回は走塁能力も含めた指標で確認したいと思います。

チームOPSからの乖離は下記の参考記事を

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

相関0.95という極めて高い相関が得点とチームOPSではありますが下限に近い数字を横浜と中日は記録してしまいました。

 

今回は盗塁(ベースランニング評価入りません)と犠打含むの数字です。

使う数字はRC。

打撃成績全般から期待される得点です。

死四球、三振、盗塁、盗塁死、犠打、併殺打。。。などからなる数字です。

詳しくはRCで検索を。

MLBの数字を元に計算式でていますのでNPBですと相関悪いです。

個人的所感でいいますと期待より実際がNPBでは低めにで易いです。

進塁打が多い事で効率を押し下げている?進塁打は多すぎるチームは数字悪化し易いです。

 

そんなRCでみると

22年RCランキングと実際の得点

1位 ヤクルト 630 実際の得点619

2位 巨人 579 実際の得点548

3位 横浜 539 実際の得点497

4位 広島 531 実際の得点552

5位 阪神 491 実際の得点489

6位 中日 489 実際の得点414

 

乖離 

ヤクルト -11

巨人 -23

横浜 -42

広島 +21←かなり良かった これ来期のマイナス面? 下がるかも

阪神 +3

中日 -85

 

チームOPSでみた期待得点でみると中日さんと横浜の乖離は同じぐらいの評価でした。

しかし併殺死、盗塁、盗塁死、犠打なども含む含む評価入り始めますと

 

中日さんの乖離がかなり酷い数字となっています。

この乖離-85は過去ワーストかもです。

記憶にない数字でしょうか?

横浜が22年に記録している-42も悪いとは言えば悪いですが

2014~2016年広島さんが毎年-50ぐらい記録しており極端に悪いかと言うと悪いと感じず

谷繁中日も2015年に乖離-60点記録(当時のワースト?レベル)するなど22年横浜に関しては評価がポジティブ?になります。

どちらかと言うと打線バランス的に横浜が22年に記録した-44点の方が酷く・・・

得点圏打率リーグ一位でって嘆いていた通りです。

 

この打線バランスに関して22年立浪中日は極めて悪く優秀な1,2番を活かせない構造をもっていました。

要はランナー出塁して盗塁しても、送っても返せないわけですね。

 

RAで期待される得点から-15%も押し下げていた中日さんです。

これ修正できるかのかのポイントは新外国人次第。

 

クリーンアップの打力を上げたい。

その結果、阿部が外れてしまった。

二塁の守備力を考えると(2019年の阿部は上手かった)守備型とも言えない部分があり

打撃型選手としては物足りない。

そんな評価を立浪監督から受けていた感触を覚えます。

これが22年外野コンバートの要因であり今期流出の背景とみています。

 

守り勝つ野球を標榜しているようですから二遊間は打撃に目を瞑りつつも守備重視で使いたいんでしょう。

返す役割は新外国人。

打線バランス的に強打者二人(衰えも覚えるビシエドと新外国人)だけでは足りないのですが経験的に半分程度は改善が期待され

 

それだけで+40点ほど得点増が期待できます。(効率性の改善

そこに新外国人のベース成績が加味されますから当たりを引けば100点ほど増えるんじゃないかとみています。

今期、貧打と言われたチーム成績で中日さんのRAは500点近くあります。

投打のバランス考えると実は中日さん強いんですよね。

実際強いのですが

 

横浜は逆に野手で新外国人居ませんので伸びようがないです。

強いて言えばオースティンなんですが肘の再出術を22年オフにしており術後の回復具合が・・・

万全なら打線バランスよくなるかもですが

横浜の場合、21年に平均以上の打者がオースティン、ソト、宮崎、桑原、牧、佐野と居て

あの非効率を極めたチームでした。

選手構成的にチーム方針がマッチしてない感があり石井コーチの苦労も覚えます。

大きなマイナスを記録し続けた2014年から2016年広島型に近く(選手に経験が必要)

もしくはより酷いと言うか・・・

 

三浦横浜がやりたい野球に必要な走力がないんですね。

ベースランニング評価、かなり悪そうです。

 

これでWAR4勝ほど押し下げているかもです。

 

過去記事読むと

投手面はポジティブに22年横浜を評しており

捕手は三浦次第、来期の総失点は-50~ー100 優勝争い出来る根拠の1 - 所持雑感

期待通り

21年に624失点喫した投手陣が534失点と90失点ほど改善しています。

最も、その投手力も加齢に伴なう衰えのようなモノを覚え始めており今期の数字を維持できるか

難しい時期に入り始めました。

 

そして打撃。

横浜がやりたい野球に向く選手居ないんです。

オフに走塁改革だと片岡を招いしてましたが早々身に付くわけがなく

 

その点、中日さんは岡林と大島がいる。 1,2番向きな選手がいる。

後は新外国人次第。

外から補強に頼れるのは大きいです。

返す能力だけに特化するなら未だ選択肢あると思うのですが大島や岡林のような標準以上の出塁力がある上に走守に優れた選手はなかなか。。。

 

1番は居ても2番までおける中日さんのようなチームってなかなかいないんです。

1番岡林、2番大島でいけるじゃないかと。

大島の年齢的な衰え気になりますが未だいけるはず。

 

中日さんは如何に、この二人の得点を増やすかです。

横浜は桑が21年に3割以上打って佐野、牧、オースティン、宮崎ら返す選手が居たにも関わらず、あの得点効率でした。

 

どうしたもんだか・・・

ベースランニング評価が悪いと非効率になり易いですが

どれだけ低いんでしょうね

スモールベースボール向きじゃないんです。

今の横浜の選手構成。

だから、ファームはすばしっこい選手だらけになっています。

 

この辺があって三浦監督が投手でも代走に出したいと言い始めてるかもです。

 

CSでの敗戦が理由でしょうが代走出したい選手が多すぎて。。。