各所で批判されている1番佐野、2番宮崎。
では実際、どの程度非効率なんでしょうか?
得点との相関が強いチームOPS(相関係数0.95)を使用して計算してみようと思います。
引用
y(得点期待)=1912.37 x OPS -771.6
で期待得点を出せます。
上記は143試合での結果です。
開幕序盤ですと試行錯誤の過誤が大きいですがざっくり計算すると。
開幕三連戦のチームOPS0.552
期待年間得点284。
横浜の阪神戦における期待得点は3÷143試合 つまり3試合で期待される得点はわかず6点です。
一試合平均2点。
年間の期待得点284の時点で分かる通り打順が問題でなく打線全体の問題です。
期待得点から大きく減らしていた21年(下から3番目)、22年(過去ワースト)のような結果ですと打順の影響もあるかもしれませんが
現実は逆でチームは阪神3連戦10得点しています。
期待得点の1.6倍ほど記録しており非効率とは言えません。
1番佐野、2番宮崎を反対している人たちの思惑と違い機能はしている横浜の新打線です。
貧打ですが少ないチャンスをモノしています。(たまたまも内在します)
打順と言うより宮崎、佐野ら一部の打者を除いて打てないのが原因で
彼らが打てないと宮崎、佐野を動かしても意味がないでしょうか?
調子のよい宮崎、佐野を連結させ打席がより多く回る方が今の貧打では効果的な可能性があり今の所、数字的には効率的です。
真の問題は打順でなく打線全体の低調さチームOPS.552の方です。
WBC組の牧(4打席で3三振)、ソト。
ソト不調に陥ると長いイメージあるので時間かかるかもです。
となると下位の起点が重要になり
昨夜で言う森や京田の立場ですが
不調の森を我慢できるような打線にならない可能性あります。
が課題です。
中軸が打ててません。そして他の打者も打ててないのでチームOPS.552です。
牧とソトは潜在的な期待値が高く使う方が賢明に感じます。
ラミレスも長期にわたり不調でも実力上位の野手を使い続けていますが同じ差配で良いと思います。
問題は森。
この選手を我慢できるようなチーム状況にはないです。
森には結果を出すことが求められます。
下位を起点にして1,2番で横浜は得点を奪っていますが調子の良い打者を日替わりで8番に起用する事で1,2番で得点を奪う。
京田も結果を出していますが
凄く状態良いともみえず相性みつつ起用した方が良く
なら森固定しなければなんですが・・・
オープン戦で森を固定し過ぎたツケをチームは払いかねない状況です。
2015年、中畑監督は未だ実力不足で結果(実績がない)も出しているとは言い難い桑(センター)と倉本(遊撃)を固定してオープン戦戦い
シーズンに入ってから外しています。
結果、どうなったか?というと二遊間、センターが日替わりになりチーム作りが遅れました。
2015年に桑はセンターで21先発。
倉本は遊撃で65先発していますがオープン戦で実績無い人を使い過ぎると他の選手の調整が遅れてしまい全体が低調になり易いです。
今の三浦横浜は21年と違い選手固定、フルイニング前提ではないチームです。
使われながら誰か出てくる。ベンチ入りメンバー全員にチャンスあるチーム状況です。
使われてダメだった以上選手の問題と思いますが
森だけはプランA前提と感じる起用頻度でした。
この森への対応が三浦横浜の見どころです。
我慢して使い成長を促す。
器の大きさは誰もが認める所です。
その利得の大きさはわかるのですが未知数。
常に例外あるとはいえ固定して成長できた選手を私、知らなんですよね。
強いて言えば、あの倉本だけになります。
成長したというより使い方(頭の整理ができてる=口述しますが戦う顔した選手)が上手かったというタイプです。
タイプ的に森と倉本違っており
器は小さい(課題ありながらも)ですが今ある武器で高い続けていた倉本。
戦える人だった倉本。技術的に問題ありましたが常に前向きにあがいてました。
プロ野球ニュースなどで谷繁、立浪監督らが倉本を評価していた理由とは思います。
森の場合は器は大きいですがその使い方に難があり迷いを覚えるプレー。
結果を欲しがり過ぎ逆方向にゴロを狙い打ちすぎて昨年、佐野に注意されたそうですが
打撃崩れるんですよね。
崩れやすい。
森の場合、心の整理が必要そうに見えています。
ありていに言えば戦う顔になっていません。なり難いように感じます。
桑が二軍に落ちて取捨選択できる選手になりましたが森の場合取捨選択が出来て無さそうな感じです。
京田が戦う顔になってなかったのは当時迷っていたからと考えています。
戦う顔になってない=必死でないと解する人もいるかもですが
苦しそうな顔。迷い。必死にプレーしているけどどうしたら良いかわからない。
それを立浪監督は戦う顔になってないと評したとみています。
京田が戦う顔に今期なっているのは迷いをふっきったというか
まぁ悩んでもしょうがないてきな2016年桑のような状態でしょうか?
桑は、その先に進んでいますが
この技術レベルまでいくとメンタルになるんですよね。
安易なメンタル論嫌いですが戦う前に自分と、ベンチと戦うような選手が多いのも事実で迷いが原因で力が出せない場合あります。
まぁ、大抵は技術不足なんですが
その先にメンタル論があり心技体となっています。
京田と森、良く似ているなァっと記事で書いた記憶がありますが
両者とも器が大きく大きい故回りから期待され実際にやれやちゃった事で壁にぶつからなかった感じがあります。
倉本は、その逆で24歳の遅咲き。
高卒ドラ1森、大卒ドラ2京田、大卒社会人経由の倉本。
経歴だけみると森が一番、器があって期待されて入ってきてるわけですが
+αの努力がない、プロじゃないと仁志や石井コーチに批判されているように壁にぶつからずプロ入りした可能性が高い選手です。
故野村監督も言ってますが壁にぶつかってから真価が問われます。
その意味で森は分水嶺に立ってるのかもしれませんね。
ピンチはチャンスです。
本当は二軍でもっと時間与えて欲しかった(21年から不満述べていましたが今の所懸念通りになっていますね)のですが一軍で覚醒できるのか?
梶谷や筒香のように結果を出せず二軍に落されてから勝負な気がします。
どうなる事やら。
牧やソトを我慢して起用するのと森では意味合いが異なります。
牧に関して
ラミレスの言う50打席論でいうなら
WBCで試合出場してなく暫く活きたボールを打ってなかった牧は11~12試合程度かかるかもです。
通例に従うなら4月後半ぐらいでしょうか?
4/4~の巨人戦で打つかもですがどうなんでしょうね。
以前記事に書いてる通り打者はボールを最後までみれません。
バット振りながら徐々にアジャストして行きます。
振らないと
「実際には(ボールを最後まで)目で追えてないですからね。ピッチャーの持ち球の軌道をイメージすることが一番、重要なんじゃないかな」
これが実戦から遠のくと合わないです。
参考記事
ソトはあるレベルで実戦を積んでおり
こちらの方が牧より早く慣れるかもですが
状態悪いようにみえまして
不調長引くタイプ故に時間かかるかもです。
昔、田代コーチ了解の元ラミレスがつききっりでソトを指導していたのを思い出します。
あの時のソト、開幕3か月特に6月が不調(月間打率.188)でした。
2019年7月から打ち始めホームラン王と打点王を獲得していますが・・・
補記
現在の打線で得点効率が上がるとしたら比較で結果を出してる桑と佐野、宮崎の打順を近づけることで
1番桑、2番佐野、3番宮崎、4番牧、5番ソト、6番楠本❔、7番捕手、8番遊撃
これで気持ち得点が増えるかもですが
1番佐野、2番宮崎の時点で得点効率(たまたま内在しつつ)よく
課題は打順でなく打線全体の復調。
それが重要になります。
打線復調してから必要に応じ打順でしょうか?