個人的に思う横浜の見どころについて 打線編 関根頑張れ 23.06.20

阪神を追いかける位置にいる横浜。

 

当たるか、外れかわかりませんが個人的に感じる今後のポイント見どころとしては

 

 

①、関根の好調を維持できるか?

現在、打率.320 OPS.796と打ってる関根。

技術的にブレイクスルーを遂げているなら不調時の牧のように、その内打つだろうとも言えるのですが技術的に覚醒したというには心もとなく感じています。

 

その理由が相手に応じて打撃フォームを変える事にあり

クローズスタンスからオープンスタンスと大きく使い分けている上に、そのスタンスをさらに細かく相手に応じて微調整しています。

結果、

その打撃単独でみると、あまり振れてないように感じる時があるのですが相手との相性の良さ、読み合いの結果打ち込んでいます。

 

ある意味で凄いのですが

フォームが可変過ぎて練度が溜まるように感じがしません。

 

相手との相性、武器(球種)を意識したスタンスから読みに依存する打撃で打ってる場面が多く間、スイングともに良いとは言えず

 

感覚的に倉本が当時、リーグワーストのヤクルト投手陣(捕手中村にしてやられた)を苦手とした一方で

リーグ3連覇中でリーグベストの広島投手陣(定石を大事にしていた)を得意としていた関係に近い印象です。

 

当時、その倉本をして読みは素晴らしいが技術的に素晴らしいと評さなかったわけですがそれに近いでしょうか?

 

実は倉本も似た打撃を目指して中畑監督に提案し一喝されていますが

一喝された理由は練度が溜まらないに尽きます。

 

一見すると良いアイディアですが

実現が難しい故に関根のような打者はいないわけで・・・

この打撃スタイルがいつまで通用するかが一点。

ブレイクスルーを遂げてない故に技術的に拙かった倉本同様、来年、打てるかわからないのですが

頭の良さ、駆け引きで打っています。

そんな打者なので周辺環境(前後の打者、シチュエーション)に影響され易いと感じています。

その対極にいるのが宮崎。

この人は昔から記事で書いてる通り何処の打順でもアジャストするので凄いです。

 

関根の話に戻りますが

この関根の打撃スタイルが通用し易かった理由に試合を動かせる立場にいた6番だったのが大きいかったのではないかと考えています。

その部分で倉本と比較すると倉本は試合を動かすような打撃というより仕留めに行くようなイメージで 

駆け引きという意味で関根の方がより高度になっています。

OPSが.650ぐらいの倉本と関根で違うのも、そういうのが影響しているのかもしれませんね。

倉本に関する記事を連載してましたが題材として今の関根も面白いかもしれません。

 

相手の考えを読んで四球をもぎ取る(あえて強振して四球を奪うとかもありました)、もしくは打つなど こんな打者が産まれことに喜びを覚えましたが

昨年来、首脳陣の予想の斜め上を行く打撃をしており相手チーム含め翻弄しています。

 

参考記事

危うい部分も内在しつつ、その意図について雑感 8/24雑感 - 所持雑感

 

なかなか見ごたえのある試合でしたが

首脳陣が関根に期待したのは試合を決める事(その後の桑が相手投手を苦手としていた)。

阪神さんも、そう考えていた。

関根だけが考えてなかった。

意表を突いた初球プッシュバントに球場が湧きましたが

その後、動揺した伊藤から、その伊藤を苦手としている桑が満塁本塁打(失投と言っていい)を打って試合を決めてます。

そういえば、この試合をレポートしていた記者さんも関根をして

「つなぐ」「粘る」

と評してましたが

後述する石塚氏同様、この手の野球観が好きですよね。

好きなのは良いのですが、その技術難度を織り込んでくれてないので浅く感じてしまう場合が多いです。

 

桑が動揺した伊藤の甘いファーストストライクを仕留めていた上に関根も初球をプッシュバントです。

粘る❔に関して記者は、この試合、何処で覚えたのか?不満を当時表明しています。

 

さらに

つなぐことを期待されての起用でない事は試合後談話で三浦監督自身が語ってましたし伊藤と桑の相性の悪さ(ほぼ打てない)でわかると思うのですが

不満な部分です。

 

表層だけ報道してしまう事でミスリードを呼び込んじゃう時があり残念に感じています。

結果、ラミレス時代に苦虫を噛みしめてましたが

しょうがない。

三浦監督なのでチームが浮つくような報道のされ方されない分良いやになっています。

 

野球関連記事、OB、記者とはそういうモノと考えるようにしています。

と思いつつも不満強いようですね。

宮崎のような打者なら、別に何とも思わないのですが(凄いで終わり)

関根のような素材ですと勿体ないと感じるようです。

 

そんな関根は前後の打者も含め相手と駆け引きできる打順で練度不足な打撃を補っているとみています。

 

しかし、現在、打ってる1番。

駆け引きになってなく(後ろを打つ打者が弱い)孤立気味になっています。

そして成績が下がり始めています。

関根の打順別成績は

1番が 打率.235 出塁率.289 OPS.525

試合を動かせた(前後が佐野と宮崎)2番が 打率.325 出塁率.356 OPS.826

 

文字通り輝いていた6番(2番的な意味合いの強い6番)が

打率.343 出塁率.408 OPS.862。

 

チームは好調だった関根をなかなか上位に上げませんでしたが

その懸念、わかります。

 

そして1番になると佐野も四球を意識した打撃をしてましたが(四球率がかなり良かった)

妙に意識していると感じる場面があります。

初球打ちをしていますしねばならいでやってるわけではないのですが

関根も1番になると打席に対する四球率が0.078と2番時の四球率0.044の2倍弱となっており懸念事項とはなっています。

 

1,2番の後ろが強力ゆえにゾーン中心で攻められやすく、その状態で球数稼ぐことを意識し過ぎると

昨年の桑のような不調になりかねないです。

打線寸断するなら1番からです。

参考記事

桑原不調の原因に関して 忘備録 2022.05.04 - 所持雑感

 

佐野も1番で四球を選び取る努力していると感じる時がありましたが

タイプにもよりますがこれ不調になり易いんです。

佐野も1番になって四球率が昨年の数字の2倍ほどありましたが

1番に関してはボール見て欲しい程度で御願いしているのかもしれません。

 

21年序盤は、望ましい、お願いでなくマストに近いような野球をしていて、このレベルなら選手側で何とか。。。っと思います。

 

あの時、21年開幕時の関根は自分のやる事は球数を稼ぐ事だと認識し大失敗しています。

 

やるべきことは決まったと石塚氏が報じた時には苦笑いしていましたが

その予想通りに関根は成績不振で早々に二軍へ。

そりゃ落ちますよ。

参考記事

2021年したいで苦戦した三浦 したいと出来るは違う 意識し過ぎて打てなくなった横浜について - 所持雑感

 

情緒的な記事が多くもう少し踏み込んで欲しいライターの一人が石塚氏です。

横浜関連は技術解説が全般的に弱いと感じる方多く不満を覚えています。

球数を稼ぐ野球の難しさを言及してくれないので(他の記事も同様なケースが多い)深みが足りず素材の良さが活かせてないと感じることが多いです。

 

横浜OBほどでないにしろ野球の見方が猛烈にズレる事を覚えます。

ファンと現場の情報格差を埋めるためにも頑張って欲しい所です。

影響力ありますからね。

 

number.bunshun.jp

 

先述した通り粘り役を期待された関根は早々に成績不振により二軍降格しています。

この記事の掲載日から2週間後の4.25に降格してしまいました。

何度かの抹消と登録を繰り返し最終的に捲土重来、早打ち気味のスタイルで場を確保をしています

この時から徐々に関根を見直し始めてまして関根が記事で出始めています。

桑に通じる追い詰めれた男の達観

出来る事と出来ない事。

何ができ、何が出来るか?

真骨頂を見せ始めています。

二軍で知野がチームに求められた打撃を目指す余り打撃不振に陥っていましたが

優等生過ぎると生き残れないです。

 

粘り役で頑張るぞ―の男が追い詰められて積極打法になるんですから・・・

その過程こそを後発記事で石塚氏には追って欲しくレポートして欲しかったのですが

してくれない。

私は、そんな記事を読みたいんですが・・・

 

以前の関根は優等生的な野球をしており回りに期待される野球ばかりしていましたが

21年から徐々に別人と覚える野球をし始めています。

その結実が今期の好調な打撃成績に繋がったと感じています。

感じていますが

現在の打線バランス上、関根が一番を打つと彼の特性(駆け引きが生じにくい)を活かせないと感じてます。

そしてチームが求める1番像(球数を稼いで欲しい)にも関根がマッチしているとも言い難く

チームとして悩ましい部分でしょうか?

 

環境的に厳しいと思える1番。

その1番でも関根が打てるか?

ポイントです。

2番がもう少し打てると、関根の良さである駆け引き、試合を動かせるかもです。

しかし現状孤立していて駆け引きし難いです。

 

そもそも1番は試合を動かすと評され難い打順です。

単純に打力が求められ易いです。切り込み隊長的な役割を期待されますが

 

シンプルな状態ゆえに投手が関根だけに集中し易い環境となっています。

 

投手にとっての雑音。

進塁打打たせたくない、盗塁されてたくない、次の打者は嫌だ。

次は打てない打者だから四球おkで配球しよう・・・

そんな思惑を利用して打っていたように感じる打者が関根です。

これ出来るようで出来ないというか

誰以来ですかね

この時点で面白い素材なんですが

 

そんな特性故に

関根の良さを潰しちゃっているように感じ懸念事項となっています

 

いろいろ書いてますが

倉本の上位互換と感じてしまうのが今の関根です。

 

スイング、走力、駆け引き他、総てが上を行ってると言って良く

さらに昨年の阪神戦でみせた初球プッシュバント。

倉本ですと性格的に決めに行きそうなんですが

 

いろいろ苦しんだ末の重み。

達観。

覚悟。

倉本は上を目指しギラギラしていましたが

関根はギラギラというより今やれることをやるだけと感じるプレー。

下積みが長く苦しんだ故の違いを覚えます。

どちらが良い、悪いというより、そういうモノと思いますが

 

倉本以上(振り子打法は先行例があった。この打法もメジャーとなり得ないのには理由がありまして過去記事読んでください)に、あまりみない打撃スタイル故に是非、そのまま走りぬいて欲しいです。

知らないだけでスタンスを相手投手次第で変えた打者居たかもですが

記憶にないです。

いたら中畑さん倉本を一喝してなかったでしょうから。

 

そんな打撃を許す土壌が今の横浜にあって

選手の自主性に任せ思考錯誤させている。

 

練習時間減(これも実は二転三転しましたが)らして選手個人に考えさせる時間を与えているそうですが

ほんと今期優勝して欲しいです。

 

 

頑張れ関根

山下もきっと応援しているぞ。

 

 

因みに5番に宮崎が座った打線バランス上、関根を単純に好調だった6番に戻しても元に戻らない可能性あります。

 

続けて記事書きますが

バランス崩れ始めている懸念があります。

 

起点が上位だけでなく下位にもあったのが今年の打線の良さでしたが宮崎で打線キレ始めています。

そりゃ、まぁ足遅いですからね。

いつかどこかでみた打線バランスです。

だから宮崎を上位に回したとも言いますが佐野の状態が悪い事で打線をいじり始めています。

また、チームで最も良い打者が5番で良いのか?はあります。

牧を打たせる、打たせやすくする為にもしょうがないのかな。

結果、バランス悪くなっている懸念あります。

 

続く