巷間で語られる三浦監督の目指す野球で勝てるのだろうか?について想う

前記事で育成が滞り世代交代期になってしまった三浦横浜は前向きな最下位になるかも?っと書いています。

本当は上位を伺えるチーム戦力があり最下位考えにくいですが

上位進出に拘らない野球をする予感があります。

結果、前向きな下位低迷しそうに感じています。

 

育成が滞った理由は様々ありますが戦力が下から供給されてませんでした。

育成が上手く行かなかった故にネクストを強く感じる布陣になりつつあります。

2014,15年に指名した高卒7名が全滅判定に近く現主力と間をつなぐ選手が少ないです。

2016年に指名した大河がネクストを伺うようでしたらまた様相が違うのですが

今のネクスト世代は大河と同期の細川、京山以降となります。

 

細川、京山らは最長で入団して4年、5年目の選手です。

森、伊藤ゆ、牧らは1,2年目。

下位指名ながら期待の大きい楠本は入団4年目。

昨年の試合をみる範囲では2019年開幕前(オープン戦首位打者とった時期)と同様の課題を抱えていました。

二軍で通じても一軍では通じない。

その技術的な課題は明白で1,2軍の投手が投げる差を覚えます。

楠本は打撃スタイル変えるかもです。

楠本の2020年は2019年の延長線上にありましたが大きく変える必要性を覚えそうな成績でした。

蛯名も2軍で結果を出していましたが1軍には通じる感じではなかったです。

っとツイートで一軍昇格前の蛯名を語っていましたが

この辺の技術評価、私ができるぐらいですから現場も共有しているハズで

これからの選手達が多い横浜です。

 

楽しみな候補は多いです。

 

多いですが、

この選手達がレギュラーで活躍するかは去年見た範囲では確信をもって語れませんでした。

佐野や柴田(2019年は試行錯誤して迷い後半から打撃アプローチ変えて成績出しています。好球必打にモデルチェンジしました。)の2019年開幕前とは差を覚える状況です。

 

候補が多いだけで21年終わる最悪シナリオもありえます。

参考記事

諸事雑感的主観若手野手新春評価 2019.03.02 - 所持雑感

 

ファームに大村コーチが居るので22年、23年、その先に繋がる何かは残せると期待していますが

野手育成のスパンが過去実績上高卒7,8年。

大卒で3,4年とみるなら即チーム力上がるか?というと時間がかかりそうな様相なのは最近連載している育成云々で語っている通りです。

だから2018年に書いていた記事で当分戦力供給がないと予見できていたわけです。

 

FAでリーグ戦力バランスを崩す丸や浅井のような選手獲得を出来ず、資金上の問題で流出させる側(村田、内川、山口、梶谷、井納)の横浜の場合即戦力育成は優勝を目指すうえで両輪でしたが

 

今の所片輪走行となっています。

 

ラミレス横浜を語っていると盛んにバランスが悪いという表現が出てきます。

その原因を考えると育成面での整備不良に理由を見出しますが、その整備不良の原因を考えると横浜編成にもエクスキューズがありそうです。

エクスキューズについては私のリソース次第で語るとして。

片輪走行の結果上位進出は出来ても優勝を目指すに足る戦力を整備できず世代交代期になりつつあります。

ところで、

巷間に聞く三浦監督の目指す野球で果たして勝てるのでしょうか?

 

スモールベースボールは勝利の一手段であって目的ではないです。

多様な得点手段の一つです。

その辺、三浦監督も理解しているようなので必ずしも犠打に拘らないと言っている記憶があります。

 

犠打は

ご承知の通り、その非効率性が周知されることで徐々に数を減らしてきています。

勝てないですからね。

 

盗塁は

archive.baseball-lab.jp

基本的に盗塁は、成功の利得が少なく、失敗の損失が大きい作戦です。そのため成功率はかなり高い値が求められます。

実は盗塁も犠打と同様成功の利得が少なく失敗の損失の大きい作戦となっています。

犠打の方がより成功の利得が少ないのは事実ですが

盗塁もあるわけではないです。

 

進塁打も同様なのですが(犠打と同様の価値)手段と目的が入れ替わる危惧があり心配です。

 

メインは打つ事。

その打つ事でスモールベースボールが活きてくる関係性です。

 

主と従が逆転している野球観を感じる事があります。

大量点をとれる可能性の消失。

得点期待値を大きく下げる代わりに一点を奪う可能性、得点確率を上げるのがスモールベースボールです。

得点確率が上がらないケースが存外多いのが従来型のスモールベースボール特徴でもありますが

そんなスモールベースボールが機能するには

 

一点の重みを上げられる環境整備が必要です。

それは失点をしない事。

ロースコア。

そんな野球が日本で最もホームランの出やすい球場と考えられている横浜で可能のか?が一点。

次に、そもそも得点増えてない?が2点。

MLBでは投低打高が進み、マウンドを高くしようとか言われ始めていますが

ボールがバットに当たるとヒット(長打)になり易くなってきている感があります。

強いスイングにより当たると長打。

強い打球が飛び始めていますがやや心配です。

 

横浜の投手陣のWARは優秀ですが

それは球場補正込みであってチーム失点は多い部類です。

 

パリーグ2連覇した西武の野球を目指した方(失点多くても勝てる野球)が未だリーグ優勝できる可能性を覚えます。

 

この辺も試行錯誤の一環何でしょう。

横浜の優秀なアナリストが提案してくると思うので型通りの形にはならないと思いますが

 

三浦野球の理想を追い過ぎて選手選択された結果、遠回りになる危惧を覚える面あります。

盗塁、犠打増えたけど勝てないと言うケースも十分あります。

関係性的には中畑監督時代との比較でラミレス時代の犠打は半分以下になりましたが勝てています。

他に代替案あります。

一部の人は犠打増やせばもっと勝てたと感じるかもですが接戦勝率高い監督さんですからね。

一点の重い展開でも勝ちきっています。

スモールベースボールが主要選択手段でなくても接戦で勝てる有効な手段があるわけです。

三浦監督も理解している可能性ありますがやや不安を覚える部分

 

そこを突き詰めているからラミレスはWARのわりに勝てました。

ラミレスが低いチームWARの割に良績を上げられた理由は打撃面と投手運用結果だったと分析しています。

この辺の分析記事を書いている媒体が0と思っていますので書ききりたいのですがたどり着ける自信ないです。

先に横浜の育成が滞った理由について連載しています。

最終的にはTBS時代にまでさかのぼる事になるかもですが途中で断念しそうで。

書きつつ、考えをまとめています。

DeNAになって約10年。

育成の評価を10年のスパンでみるとするならその前の10年も大事です。

TBS時代の影響を覚える面もあります。

 

2018年オフ(2年前)に感じた育成面での歪みと今(2020年オフ) - 所持雑感

にて結びに

 過去を調べ今を視、未来を予測する。

歴史はある日、突然でなく継続です。

っと結んでますが歴史観のような話で過去を追っていくことで今を正確に把握でき未来につながっていきます。

 

今後、どうなるんですかね。

勿論、三浦監督もアナリストから報告されているハズなので理解しているとは思いますが

その選択の結果未来が変わります。