横浜DeNA 4年ぶり大卒社会人経由指名と、その成功率に思う

ドラ2で入った吉野。

大社経由の24歳。

この経歴の成功率が横浜に限らず近年高いです。

 

full-count.jp

という記事がありますが

敬遠されているとより社会人野球が縮小された事で候補としての母数が減ってるだけでしょうか?

むしろ最近は成功率が横浜に限らず高いです。

母数こそ減りましたがより積極的に各球団獲得(探している)しているように感じます。

 

阪神中野、伊藤、西武源田、広島田中・・・

彼等は一軍即起用され高い能力を発揮しています。

中日の正捕手木下も同じ系列。

日ハムで新人ながら活躍した2021年ドラ9上川畑大悟も大卒社会人経由。

 

大卒社会人経由(年齢で24歳以上)は即戦力を強く期待されるが故に成功率が非常に高いです。

 

横浜DeNA以降の大卒社会人経由は

2012年ドラ3井納

2012年ドラ4赤堀

2012年ドラ5宮崎

2013年ドラ2平田

2013年ドラ4三上

2014年ドラ3倉本

2014年ドラ4福地

2015年ドラ4戸柱

2015年ドラ7野川

2016年ドラ8進藤

2017年ドラ2神里

2017年ドラ4斎藤俊介

2018年ドラ3大貫

2022年ドラ2吉野 4年ぶり

 

2018年の大貫を最後に暫く指名なかった大卒社会人経由。

これまで吉野を含めるとDeNAになって14人が指名されています。

その大卒社会人は指名順位ドラ3以上に限定しますと全員が一軍戦力(単年評価で規定打席ないし規定投球回数クリアもしくは単年中継ぎ登板数40以上)となっています。

 

また、指名順位ドラ4以下でも宮崎、三上、戸柱とチームの戦力になってくれています。

 

ドラフト中位以上における成功率は高く大卒社会人という経歴を聞くだけで即戦力として期待してしまう自分がいます。

補強手段(FA選手がMLBと違い少なく、ルール5もない)の限られるNPB、横浜の場合、ドラフトは重要な補強手段です。

 

横浜の場合、記事で書いているとおりチーム防御率こそ良いですが選手構成的に投手側が手薄になり始めており補強ポイントとなってました。

参考記事

2022年ドラフト予想と見どころ 捕手を上位指名するか否か・・だが編成的に投手も手薄に感じる横浜に想う - 所持雑感

 

捕手を高卒で2人指名する一方で完成度の高い大卒社会人投手吉野(24歳)を指名した理由とは思います。

 

対して高卒はドラ4以上に限っても

2011年ドラ1北方、ドラ2高城、ドラ3渡辺、ドラ4桑原

2016年ドラ3大河、ドラ4京山

2017年ドラ3阪口

2018年ドラ4勝又

2019年ドラ1森、ドラ4東妻

2020年ドラ1小園、ドラ3松本、ドラ4小深田

2021年ドラ3粟飯原

2022年ドラ1松尾、ドラ4森下

と計16名指名していますが時間かかるのもあって今の所、成果としては桑原(規定打席クリア)と及第点で高城の二人のみ。

ギリギリで京山ぐらいでしょうか?

 

下位指名まで含めると30名。

育成まで含めると43名ほどです。

2011年ドラ5乙坂、ドラ6佐村 

2013年ドラ5関根

2014年ドラ6百瀬、ドラ7飯塚

2015年ドラ5綾瀬、ドラ6青柳

2016年ドラ5細川

2017年ドラ5櫻井

2018年ドラ5益子

2019年ドラ5田部、ドラ7浅田

2020年ドラ6高田

2021年ドラ5深沢

 

ドラ5以下では

2013年ドラ5関根や2011年乙坂も成功と言っていい?かもですが物足りない感じです。

 

歴代指名順位みて分かります通り社大卒の指名を減らすのと並行して高卒の指名が増えており近々の指名が多いです。

その為、現時点での判断は難しいですが

 

若年層の育成状況順調とは言えない結果とは思います。

 

社大卒の下位と違い高卒の彼らには二軍で優先的に経験を積ませていました。

が、伸びませんでした。

 

即一軍で起用され結果を出した大社卒のドラ4以上計10人中7人の成功率と比べると物足りなくは感じます。

 

この辺は目線の違いで即通用するか?

伸びしろ込みで期待されたか?の違いがあります。

必然、成功率が違って当たり前なのですが

 

昔ってここまで社大卒成功してなかったんですよね。

プロに早めに入って研鑽している高卒選手の方が全般的に上だったのですが今はそうとも言えない状況に感じます。

 

その背景にネットなどにより各個人が独自に考えて研鑽を積める事などか背景としてあるかもしれません。

高卒、大卒でドラフトにかからず評価を上げて社卒でドラフトにかかるような彼らは全般的に逞しいです。

 

今年でチームを離れる倉本など、その典型でしょうか?

 

今の所高卒育成が芳しくない事で成功率の高いドラフト中位以上で社大卒を獲得してないとチーム力が下がり易い横浜です。

そろそろ高卒が出て来て欲しい所です。

 

尚、個人的予想では底は抜けてそうでして

トリガーとしては横須賀の二軍施設完成と大村コーチの復帰(2020年)。

悪くない感触です。

くすぶっていた桑や山下、楠本、関根らが一軍昇格して来ました。

クロスファイヤー苦手だった蛯名も来期に向けた足掛かりのようなモノを今期作っています。

速球に振り負け気味ですが育成順調だった時期に戻り始めている感触あり期待しています。

 

科学的アプローチを根拠に指導もしていて、この面でDeNAは先進的です。

そろそろ層となって出て来て欲しい所かな。

 

尚、吉野加入で来期、優勝か?というと厳しい感触です。

2022年横浜は

既存戦力でリーグトップクラス。

参考記事

2022年戦力予測 21.12.17 既存戦力でセ、トップの横浜に思う - 所持雑感

 

投打で主力として期待していたオースティン、東がほぼ機能してなかったのにも関わらずチームOPSでみた戦力評価で優勝したヤクルトさんと拮抗しており本来は前途洋々なハズなんですが・・・

参考記事

チームOPS、被OPSでみた22年横浜 ヤクルトと拮抗していた横浜について想う その序論 - 所持雑感

 

今のままだと届かない予感が強いです。

年齢構成的にピークを過ぎ始めた横浜です。

何らか補強して欲しい所です。特に投手。