セの戦力について 22.06.02

DeNAの新潟発「シーズン中キャンプ」でサバイバル過熱中? こりゃシーズン厳しい - 所持雑感

書いてシーズン後半戦に対し懐疑的になってしまいましたが

依然、横浜の額面戦力はリーグトップです。

故障者、離脱者、不調者戻れば強い。

そもそも現時点で3割打者複数抱えているのは横浜だけです。

実力を出せなかった東の豆の状態が戻れば以前のキレと精度戻るはずで

楽しみにしていたのですが

チーム疲れちゃう危惧生じ始めています。

実際、休みが必要な選手に対し雑に扱い故障させているのでダメなんですが

参考記事

「一番やってはいけない。防ぎようがあった」と感じる三嶋の故障 - 所持雑感

 

そういっても横浜は強い。

戦略(選手)の劣勢を戦術面(運用)で覆すのは至難ですが

戦術面(運用)の不備を戦力で覆すのは割合楽です。

選手が全体勝敗の90%以上占めてると推論しているのは過去記事で書いている通りです。

 

横浜の現時点6/1の戦力は

チームOPS

1位 巨人 .690

2位 ヤクルト .688←中村復帰後急速に上昇

3位 横浜 .671

4位 広島 .657

5位 中日 .656

6位 阪神 .606

 

チーム被OPS

1位 阪神 .632

2位 中日 .660

3位 広島 .666

4位 ヤクルト .679

5位 巨人 .680

6位 横浜 .703

 

チームOPS-被OPSの差分

1位 巨人 +0.010  

2位 ヤクルト +0.009

3位 中日 -0.004

4位 広島 -0.009

5位 阪神 -0.026

6位 横浜 -0.034  

 

参考記事

名将か愚将か…セ・リーグの監督を査定してみた【2021年版】〈dot.〉 - 所持雑感

使用した数字はOPS(期待得点)-被OPS(期待失点)と勝率の相関をとりOPSと被OPSの差分から期待される予想勝率の乖離でランク付けしています。

 

相関係数は0.89

Y=1.376 x(チームOPS-チーム被OPS)+0.501

差分0(原点)で勝率.500となります。

 

上記数字を使って期待勝率を計算すると

チームOPS-被OPSの差分

1位 巨人 +0.010 期待勝率 0.515  実際の勝率.544

2位 ヤクルト +0.009 期待勝率 0.514  実際の勝率.608  

勝ちすぎですが中村復帰以上急激にチーム成績も改善しており巨人とマッチアップの様相。

3位 中日 -0.004  期待勝率 0.495  実際の勝率.462

4位 広島 -0.009  期待勝率    0.489  実際の勝率.519

5位 阪神 -0.026    期待勝率  0.465  実際の勝率.389

6位 横浜 -0.034 期待勝率  0.454  実際の勝率.438

 

阪神さんがスアレス放出の影響で中継ぎの構成に苦戦しさらに有力な外国人野手を補強できなかった事でチームの形を作れず勝てていませんが地力上位であり

 

横浜も故障者が多く数字自体悪いですが伸びてくる予定です。

 

また、

横浜は昨年と同様、今の所戦力を上手く活かしきれてなく期待得失点と実際の乖離で見ると過去10年でワーストペースとなっています。

監督相関の低いピタゴラス勝率でみると得失点リーグワーストの横浜は良くやってるのですが

期待得失点でみると

参考記事

チームRC(得点創出力)と実際の乖離、他雑感 2022.05.31 - 所持雑感

引用

チームOPS、被OPSで期待される得失点は-13点。

本来期待される得失点-13点ですから、この辺が監督とピタゴラス勝率が相関し難い原因とみています。

チームOPS、被OPSの割に得失点悪くてもピタゴラスで使われる数字は実際の得失点である-56点です。

得失点の根拠となる数字にピタゴラス関係ないです。

 

尚、横浜が現在記録している数字は

今永、石田、濱口ら主要投手とオースティンら主要打者が抜けていた状態での数字です。

彼ら不在の影響でチームバランス崩れていた面もあり主要選手が戻る事で純粋な戦力アップ並びにバランスが修正されることで(リズムが良くなる、ラミレスの言う勢い

早晩戻ると思っていたのですが

今の運用方針ですとシーズン終盤で大きく目算狂う危惧あります。

 

大和など一時、明らかにコンディション低下していましたが・・・

なんでシーズン中に

DeNAの新潟発「シーズン中キャンプ」でサバイバル過熱中(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

やるのか・・・

 

野球選手は習性的に

「なぜ、野球部の練習は長いのか?」 -他の運動部との比較と野球部員の部活に対する不満から読み解く- - 調査・研究 - 笹川スポーツ財団

「みんな頑張っているから自分も頑張らなければ」という気持ちが強く

になり易いので

ハンドリング難しいのですが・・・

日本人的むら社会構造、皆がやるからの上に重ねられる習性です。

抗い難いチーム方針になってるかもです。

 

2番佐野でチームは進塁打を必ずしも命じているわけではないですが

佐野がランナー1塁居ると進塁打を意識した打撃をしています。

実に日本人らしいです。

そして凡退すると。

 

日本人の倫理観、事の是非感が個人(判断の積み重ね)に立脚してなく空気に流されるのは日本人の良さであり欠点なのですが

戦前の日本が敗戦に向かったのも空気によるモノらしいです。

戦争指導者の60%以上が勝てないという考えていた戦争をするに至っていますが

 

似た構造の強化版が野球界で部活動通じて養われた感覚かもです。

これ自体、かつての日本では組織文化上有効で体育会系が就職で強かった理由でもあるのですが

察する事が大事なのが日本文化。(空気を読む)

 

皆で練習を頑張ろう。

 

これが上手く機能して若手が伸びるか、実績組が潰れるかわかりませんが

要注目です。

若手が触発されて伸びる可能性もないわけではないですし

その際のストーリーは優勝時に彩りを与えてくれると思います。

 

私がネガティブに語ってしまった新潟の練習も優勝に向けた華やかな色どりになるかもですが

 

私、そういう物語見た事がなく

秋季キャンプや二軍でならあります。

チーム打撃を求められ打撃を崩していたのを首覚悟で自身をホームランバッターであると再規定し2013年に場を確保した梶谷。

秋季キャンプに置いていかれ自身のやりたかった打撃を大村コーチと見直し2014年に活躍した筒香のような例は見た事があるのですが

 

シーズン中にラジカルチェンジできる選手は少ないかもです。

大体の選手は今ある武器で戦います。

その武器を基に使い方を考え直す事(積極的に打ちに行くとかアプローチを変える。)で成績改善する選手いますが

効果あるとしたら技術的に伸びると言うより気持ちかな(アプローチ面)。

 

チーム一体で何かを為す的な効果あるかもです。

非合理に感じる横浜の行いですが

そういう物語はあるかもです。

 

野球は極めて個別性の高いスポーツですが

同時に団体スポーツでもあり今の横浜は割合前向きに野球していますかね。

 

ラミレス時代は未だ我儘な選手が多く筒香がベンチで激怒していましたが

そういう甘さを感じなくなっており

明日は別の日、タフな選手が多いです。

 

宮崎をみて牧が伸びたように実績組と若手が伴にする事で伸びてるくる可能性は否定できません。

 

もしかしたら。。。