前記事の補足記事の前の前段です。
配球云々を語ろうとしようとすると投手側の力を抜きには語り難いです。
如何に素晴らしい理論も実力がなければ画に書いた餅になりかねません。
その辺の切り分けが必要でしょうか?
参考記事
最低でも走者を進める打撃が求められる場面 したい(意識)と出来る(技術)は両輪である - 所持雑感
にて
したい(意識)と出来る(技術)は両輪です。
意識高い系の片輪(したいだけ)では何もできません。
できる技術のある梶谷は自然と意識もありましたが出来ないでは意識があっても表現できません。
志の裏付けは、それに相応しい能力(技術)があることで達成されます。
力(技術なき)なき正義(意識改革)は無力です。
過去横浜で繰り返されきた掛け声だけの改革。(意識改革)
っと評しましたが
したいは配球に該当し出来るは投手側となります。
その関係は両輪とも言えますが理念より力が優先され易いのは正義なき力が蔓延る世界情勢をみても理解できると思います。
力なき正義は勝ち残れず記憶にも残りません。
その一方で正義なき力は各地で暴威を奮っています。
それが実情であり歴史が証明している通りです。
同じ事がスポーツの世界でも言えます。
困った事に力がある(投手側)とほとんど解決できます。
岡田元日本代表監督がブラジル代表サッカーをみて面白くないと言っていた時期がありますが
傑出し過ぎた個人の集団は知恵を容易に粉砕します。
知恵なきプロと知恵はあれども技術なきアマチュアが対戦したら、その多くはプロ側に軍配があがりますが
そういうモノです。
投壊の根本的な原因は投手陣の力不足であって捕手に主因を求めるのは不健康になり易いです。
今の横浜の苦境を三浦新監督に求める方は少ないとは思います。
確かに不味い采配はありますが根本原因は戦力がない事に尽きます。
戦略の劣勢を采配(戦術レベル)で覆すのは容易ではないです。
これは現投手陣にも言え投手の素の力に劣る状態を配球で覆すのは困難のミッションとなります。
相手も研究していますからね。
そして捕手陣の配球が原因で打たれるなら誰も彼もが満遍なく打たれるハズですが打たれているわけでなく配球ストーリーを描き難いバッテリー中心に結果を出せず苦しんでいるように感じています。
京山など一球、一球の力はあるかもですが好球必打の徹底された昨今では失投を見逃してくれません。
京山に関しては打たれたシーンだけみましたがテースト変えて来ているのかな?
今後の試行錯誤に期待したい部分です。
後は後発記事で書くアフターラミレスを受けて主導的立場になったと思われる新沼、三浦ら次第でしょうか?
京山と違いバラツキが許される投手とはエスコバーのように直球に標準以上の力がある投手だけです。
そんなエスコバーも日ハムでは結果を出せず横浜にシーズン途中に加入しています。
そのエスコバーを上手くエスコートしていたのが横浜捕手陣(光山&ラミレス)。
交流戦でもエスコバーは通用していますが比較で横浜の過去実績上、その運用はまずまずでしょうか?
その結果、あの投手運用。
相性を意識した投手起用となっています。
但し横浜捕手陣は過去形である可能性も覚え補足記事です。
昨日、記事を書いて思い出した2015年の苦い記憶。
新沼コーチ。
あの時と違う事を期待したいですが過去実績を思い出すと危惧を覚える自分がいます。
現在の苦境の原因の主因は投手陣とは言えるのですが・・・
その投手陣に関して
横浜がシーズン2位になった2019年の時点で陰りがあった横浜。
2018年オフに中継ぎに課題があると評していましたが思っていた以上に先発投手陣の育成に遅れていた事が発覚しオフに深い失望の表明となっています。
その原因を考察するとファームにありそう。
・・・厳しい未来像。
編成の意図はわかりますが
陰りが見えた投手陣でなく将来投資を編成は選択しています。
この状況下で昨季同様育成型野手を指名した場合、来期は波乱含みです。
編成の目線が短期でなく長期に軸足をおいてそうな事は開幕前記事でも書いてましたが。
主力野手の高齢化と育成状況を考えるとわからなくもない状況です。
その選択は間違っているわけではないですが短期的には穴が空きます。
その積み上げの結果が今です。
そして、2020年ドラフトでも貴重なドラ3、4を使って高卒を指名していた横浜。
このドラ3,4で即戦力を指名しないと育成で結果を出せてない横浜の場合戦力が落ちやすいです。
未来投資よりの指名を球団は2014年ドラフト以降徐々にし始めています。
しかし結果は芳しくなく2014,2015年指名した高卒ルーキーは飯塚を残し全員退団。
参考記事
2004年以降でみた各球団のドラフト指名結果について 横浜、巨人編 - 所持雑感
2016年には貴重なドラ3枠で松尾大河を指名しています。
ドラ4では京山を。
この年からより路線が明確になって来ていますでしょうか?
なっていますが育成は時間がかかる故に戦力となっているとは言い難い部分もあります。
大河に至っては2019年に自由契約となっているなど今に通じる苦戦を感じさせます。
一方で
ドラ3,4で過去横浜が指名して来た即戦力系の選手実績は素晴らしく編成の優秀さを覚えます。
井納、三上、戸柱、嶺井、柴田、倉本、大貫、伊勢と高確率でチームの主力選手となっており
その実績ある指名順位で高卒を指名すると育成実績が今の所芳しいとは言えない横浜ではダイレクトに響きます。
育成と即戦力ドラフトは資金に劣る横浜的にとって戦力強化の両輪です。
ですが片輪走行を強いられ続けられています。
高卒は今の所芳しくないです。
育成に時間かかりますので将来的に芽吹くかもですが時間がかかっています。
大村コーチが2015年に一軍昇格しオフに退任して以降、横浜の育成結果芳しくないですがなにがあったんですかね。
参考記事
我慢の采配の罪深さと中畑監督と大村コーチによる補完関係に思う - 所持雑感
その結果今です。
編成がバラス是正に動いた結果
っとなっており、
彼らが芽吹くかはわかりませんが楽しみな陣容になりつつあります。
前年との比較で成長でなく文字通り劣化した2019年の京山。
成長が確認し難い坂口、飯塚らなど私に深い悲しみを与えましたが
2021年京山は試合作れる可能性もあり期待したいです。
昨日は打たれましたが将来を見込んで試合で使い続けても良い時期には感じます。
育成に苦戦していた横浜。
今シーズンの投壊は2018年オフに書いていた記事でもわかる通り想定されていたモノでした。
だから、私個人は2019年に優勝を目指して勝負して欲しかったんですが編成は編成で事情があります。
過去記事を読むと無念さが滲みでてきます。
過去の私は2019,2020年にチーム戦力ピークになると思っていたようです。
実際、そうだったんですが
それを逃すとどうなるかは予想されるわけで今となります。
そんな編成方針を主導した人たちとは前任者の高田GMら旧首脳陣。
現編成への不満が強いそうです。
気持ちはわかります。
今の戦力不足の原因を作った主因は確かに編成にありますから。
しかし、三原らは主因じゃないです。
そんな短期にチームは壊れません。
前任者が敷いた計画通りに進まなかっただけです。
計画通りに進まなかった原因に対しての考察は一応終えたと考えています。
では、そんな路線を優秀な高田GM(日ハムの吉村GMにも同じ事がいえますが)らが引いた事情を考えると、
う~ん。
難しいとなります。
編成の方針次第で横浜は優勝狙える陣容を作れたのは事実です。
ですが編成は別の価値観を優先しチーム作りしています。
その結果が今の苦境。
しかし、その試みが将来芽吹く可能性があるのは疑いようもないです。
そこまで書くつもりで連載を不定期で続けるつもりです。
2018年オフから延々書いてるテーマです。
ラミレスも退任しました。
区切りとして意識して書いてきていますが現在の苦境を正しく理解しようとすると過去を知らずして語れません。
二度目ですが編成は編成で事情がありプロ故に理由があります。
ワイダニットで、その辺を掘り下げるつもりです(予定)。
そして高田GMが参考にしていた日ハムも時を同じくして横浜と同様近年、苦境に喘いでいます。
栗山監督で、あの有様ですから日ハムの方がキツイのかな。
横浜は日ハム程、高卒に比重をおいてないハズなので日ハムほど酷くない可能性もありますが
両球団ともに開幕ダッシュに失敗しています。
実績ある栗山監督は勿論の事、三浦監督も話を聞く限り優秀な可能性がありますから今の苦境を糧に反攻する余地は十分あります。
反攻の余地はありますが根本的に育成で両球団とも近年芳しくなく苦しんでいるのは事実でしょうか?
参考記事