アフターラミレスの配球、捕手陣と三浦監督、新沼コーチに思う
にてコメント頂いて記事化です。
今の苦境は編成起因です。
参考記事
この辺の諸事情は延々書き続けていますが選手の力不足がまずあります。
力(技術)なき正義(配球理論)は力によって容易に粉砕されます。
今の苦境は配球ストーリーを描き難い投手陣にまずは主因があります。
では捕手側に本当にないかと言うとないとは言い切れない部分もあります。
主原因のほとんどは投手側ですが
それでもあるかもしれない可能性。
このブログでは捕手陣のワイガヤについで何度かも記事化していますが今の野球は一捕手に頼るというよりチームで対処するのが主流となり始めています。
配球をチーム全体で決め、それを捕手・甲斐拓也が完遂した。他の捕手が出ても、同じような配球をしたはず。第1戦でエース・千賀滉大が登板しても、普段と異なる短期決戦用の攻め方をした。(勝敗を分けたのは)巨人の大城卓三と甲斐の捕手力の差?という声もあるが、そうではない。巨人も短期決戦用の戦い方をすれば勝敗も分からなかった」
チームで決めています。
では、その決めている人は?誰と言うと監督、バッテリーコーチら含む場合が多いでしょうか?
ラミレスがいろいろ捕手に対し注文していたのは各種媒体が伝える通りです。
一方、一球、一球一々配球を一々指示していたわけではないのは
過去が証明しています。
配球縛りが強いなら捕手代えません。
ラミレス時代の役割は
大よその傾向(材料)を捕手に伝え、その材料を各捕手が調理する関係でした。
インフォ―メンションは材料。
その材料を調理するのがインテリジェンスと評されますが
参考記事
ラミレスと光山コーチにより下準備された素材(情報を加工し調理し易くしている)を使い捕手陣が調理した事で力に劣る部分もあった投手陣が活躍できていた部分があるのは過去記事で報告していた通りです。
では、それがいつから横浜の主要メソッドとなったか?というと中畑監督時代からです。
その時代の実績を思うと・・・不安。
新沼コーチ。
この方式、私が知る範囲では最初に導入したのは原政権でしょうか?(清武、橋上)
スポナビ時代に書いた過去記事は文字化けして読み難いですが
参考記事
セ 2014年 ペナント予想(混戦バージョン)の前振り 阿部編 - 所持雑感
引用
阿部捕手の代わりに他の捕手が出場していても、大きな差異はありませんでした。
その辺は、最近の記事で、くどいように書いてましたが、巨人の場合、捕手阿部というより、チーム阿部(巨人)でして、そこが大きく作用しているかもしれません。
阿部健在時の巨人には捕手防御率が顕著に確認されませんでした。
あるのは投手との相性のようモノ。
ラミレスも投手と捕手の相性を重視する傾向がありましたが似た捕手起用を師匠の原監督もしています。
集めて来た情報を阿部が咀嚼し回りに伝える事で巨人の捕手インテリジェンスは機能していたのではないかと記事では書いています。
その後、阿部が捕手を引退し小林主軸となる事で顕在化した?のが配球でした。
阿部が主戦捕手していた時代は目につかなかった小林の配球に荒が目立ち叩かれたのも故なき事ではないです。
そんな小林も立派な捕手になったのですが。。。(それでも叩かれる因果な世界)
厳しい世界です。
楽天とか小林狙ってるかもですね。
私ならトレード申し込みます。
球界の主要メソッドとなりつつある捕手とチームの関係。
それ故にバッテリーコーチに求められるモノも変化してきています。
その面で光山コーチが優秀だったのは疑いようもなく技術指導も含めS級評価です。
ラミレスも現役時代の配球の読みは秀逸でした。
相手バッテリーがラミレスに追い込まれ投げさせられていたと話していましたが駆け引きが上手い打者でもありました。
独自に配球を勉強し相手捕手に応じて待ち球を変えていた打者がラミレス。
NPBでは異色の待ち方をしていたのは記事が伝えています。
参考記事
ファーストストライクも何でも打てでなく上手く駆け引きしていた打者がラミレスでした。
毛色が当時から違う打者でしたが監督でも独自性を出しています。
一方、新沼コーチの指導実績は今の所芳しくないです。
理論はわかるのですが現実が追いつてきてませんでした。
2014年のゴロ戦術の成功体験が足を引っ張ったのかもしれませんが配球縛りが厳しかったです。
厳し過ぎました。
だから首脳陣が変わる翌年の躍進を期待していました。
私が蜜柑の日の日に書いた記事でもわかります。
当時の私には確信のようなものがありました。
最下位からの逆襲。
2015年チームWAR26.6勝(期待勝率0.419)という、おっという弱さから横浜は+6.7勝を積み上げWAR32.8勝。
期待勝率0.46を記録しています。
V字回復。
因みにシーズン成績はチーム戦力を超える0.493を記録していた横浜。
久しぶりのAクラス。
上位進出を果たしています。
三浦の引退式が関与しなければ勝率.500で終えられたかもしれないシーズンでしたが
このヘンテコ補正がラミレス退任により消えた可能性が一点。
さらにWARの上積み要因でもあったラミレス(&光山コーチら)によって行われたデータの下ごしらえ。
それが消失したの可能性があります。
流石に新沼コーチも過去を繰り返さないと思いたいのですが
彼の再昇格は藤田元バッテリーコーチと伊藤光の関係が関与した可能性が高く本当に評価されての昇格と感じていません。
また、最近のセ一軍の周辺環境を新沼コーチが理解しきれてない可能性を危惧しています。
来期には慣れるとは思うのですが相手を見、自軍投手を視る。
膨大なインフォメーションを下ごしらえし各捕手に傾向を伝えるのは大変な作業です。
伊藤光も慣れるのに一年かかりました。
そもそも投手側の基本方針自体が監督交代により変わった可能性があります。
ラミレスが全力投球型。
三浦は長い回を投げて欲しい型。
長い回を投げるには一試合を通したゲームプランが求められます。
全力投球型は一人、一人丁寧にアウトを積み重ねていく形になります。
まずは目の前のアウトを積み重ねる。
先々のアウトの取り方を意識する。
理想を言えば先々のアウトの取り方を意識した上で目の前のアウトを積み重ねるですが投手の実力が足りないと机上の空論になり易いです。
参考記事
配球傾向が変わった可能性があるのは前々記事で
チラ見でしたが戸柱、嶺井らの配球に違和感感じる場面あり変な縛りを覚えています。
前科があるのでつい疑いたくなりますが
流石に改めていると思いたいです。
で書いている通りです。
修正必要な部分かもですね。
その修正も昨日の試合をテキストでみる範囲ではしているように感じますから(試合観てないので自信ない部分もあります)
早晩埋めてくれるものと期待しますが時間かかる部分でもあり今の苦境の原因。
石田らの起用法が現状と不釣り合いかつ配置転換が遅れてしまった原因に感じています。
尚、三浦の配球実績は珠玉と評した対柳田戦。
あの珠玉の配球は三浦が主導していたようですが
あの駆け引きが出来る方です。
配球も上手く処理できる可能性を覚えます。
但し立ち位置が前任者のラミレスの場合、自分(打者側視点)よりだったのに対し三浦は投手視点であって微妙にテーストが違う感覚、可能性を覚えています。
今と経験のすり合わせに時間かかる可能性があるのは言うまでもないです。
そこは新沼コーチにも言えます。
前々記事で
力不足の投手陣を補えるとしたら捕手陣と評しましたが正しくは新沼と三浦監督となります。
その理想と現実のギャップを埋める作業をしている(可能性?)のは昨日の京山に感じました。
三浦監督も2019年ほど頑固じゃないようですから修正早いじゃないでしょうか?
珠玉の配球みてもわかる通り相手心理を読んだ配球をしていた三浦は良い監督になる可能性が高いです。
今は未だギャップを埋めてる最中とは思いますが方法論にそこまでこだわりないように感じますから埋めてくれるような気がしています。
三浦監督就任以降の野球哲学に関し残念ながら私は知りませんが
彼の現役時代を知っています。
投手コーチ時代に経験不足な若手先発陣に投げかけた言葉に間違いはないです。
時間がかかる部分もあるかもですが時間が解決してくれるものと期待しています。
結果は信用しませんし保障しませんが期待はします。
これは育成で<<今の所>>結果を出せなかった編成にも言えます。
失敗は成功の母です。
ギャップがあるのは当たり前です。
やってみて見えて来るものは間違いなくあります。
その修正をチーム三浦は出来るものと期待します。
直ぐできず来期以降に持ち越しの可能性もありますが
それも野球です。
勝敗は兵家の常。
相手のあるモノとは往々にして、そういうモノです。
頑張る人をラミレス同様私は応援したいです。
頑張っても結果を出せない人を罵るのは簡単ですがどうしてダメだったか?結果何を思い何を考えどうしたのか?
そんな内容の記事を横浜のライターさんに書いて欲しいと期待します。
横浜編成も努力していますが結果を出せませんでした。
結果責任は問われるべきですが着目すべきは何を考え、何をしどうしてダメだったか?です。
その思考を辿る事で未来を予測できます。
そして強調したいのは
試行錯誤しても相手がいる世界では結果が出ない場合が多々ある事です。
努力は裏切るものと心得よ。
引用
選手、監督も含めて、どうして、そういう判断、結果に至ったのか?
考えて欲しいとは思っています。
考えて欲しいと思いますし察して欲しいです。
頑張るチーム関係者の努力が報われる事を期待したいです。