三浦野球の理想と現実のギャップ したいと出来るは違うとチーム状態が落ちつきつつある事について

2019年同様、三浦のしたい野球を導入しようとした結果横浜は、その期待戦力以下の勝ち星しか上げられず監督自身が一番苦しんだとは思いますが

 

非常に厳しいスタートでした。

 

2003年と言いますと山下大輔監督初年度。

シーズン成績45勝94敗1分け 勝率.324。

その年以来の成績です。

 

あの時代との比較で横浜は戦力ありましたが

どうして低迷したか?というと

 

①、外国人入団の遅れ

②、長期連載している育成の苦戦。

③、三浦野球 したいと出来るの現実のギャップ

 

育成に関しては

ある日、突然先発投手はいなくなりませんし野手もです。

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まさかここまで長期にわたりファームから戦力が供給されないとは思いませんでしたが結果論で言うと

横浜の育成は失敗しセでも一番数字が良くないです。

中日が育成に失敗し長らく低迷しましたが近いレベルでしょうか?

かなり酷い。

低迷した中日や、お友達の日ハムと違い即戦力系の補強が上手く行っている事で新戦力が供給されているような幻想を覚えますが

ファームが機能してないチームは足腰が弱まります。

FA、自由枠あった時代はわかりませんがファームが機能してないチームで優勝など近年見た事がないです。

 

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開幕序盤の苦戦は編成起因でです。

しかし、現首脳陣にも原因がありました。

三浦が目指した野球の結果チームが混乱しより弱くしたのは数字でも見えており各種副作用が出ています。

 

したいと出来るは意味が違います。

三浦の性格上、その線引きがしたいよりなのは2019年序盤の10連敗の原因となった投手運用でも垣間見られていました。

2018年オフ記事で横浜は2019年低迷する可能性があると記事で予告していましたが

2021年も同じ理由で低迷すると予測していました。

 

2019年は三浦がしたいを諦めラミレスよりになったことで横浜はシーズン2位になっていますが

 

では?今年はです。

結局、

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勝とうとすると前任者の野球を踏襲するしかないようですね。

今更とは思いますが・・・

2019年はかなり抵抗していたので監督となった以上頑固に貫くと思いましたが思ったより修正早かったです。

開幕前記事では最下位と思っていたのですが様相が変わってきました。

未だ固執している部分ありますが修正早そうです。

 

三浦が目指している野球自体は有効な手段となりえます。

問題は

それがしたいレベルであって出来るになってない事でした。

 

そりゃ負けます。

大本を言うと編成ですので監督采配に敗因を求め過ぎるの良くないですが

したいで野球をやった末路と言うか

新入社員のような青さ。

俺、こんな仕事したいんですと実力もわからず申し出て潰れるような青さ。

したいと出来るの乖離感を覚える野球でした。

 

三浦がしたい野球とは

・ 早打ちしない粘り強い野球

・ 長い回を投げる

・ 小技を駆使した野球

・ ゾーンで勝負する配球

・ レギュラーの固定化

 

早打ちしない粘り強い野球を目指した結果、宮崎の三振が増えたり柴田の四球率が例年の1/3になったりと

カウントを整えられない打者が続出し打撃成績を悪化させていましたが現在は努力目標的な位置づけになっているようです。

神里とかかなり消極的になりましたが委縮しちゃいましたかね。

 

長い回を投げるについて開幕早々に諦めるような配球になっています。

先発が試合を作れるないので全力投球型に移行しています。 

 

ゾーンで勝負する野球、今は不慣れでしょうか?

ゾーンで勝負する野球は三浦野球の哲学とも言えるので変えないようです。

ラミレスの言うファーストストライクと意味合い同じなのですが

妙な制約を感じるのも三浦らしいです。

戦え、気持ちで負けるなが根底にあるからでしょうか?

闘争心強い野球です。

 

これはポジティブに評しても良い方向性ですので今後に期待したいです。

微妙に味付けを変えて来ていますが捕手次第かな

手段と目的が入れ替わりゾーンで勝負する事が目的化している傾向があって各所で敗因となっていますが

ゾーンで勝負できるようにならないと先がないです。

小手先は後で良いでしょう。

流石に優勝は意識してないでしょうから。

 

で、一番弊害があったのがレギュラーの固定化。

これがもう・・・

特に捕手で痛い目みています。

 

あのまま落ちてくと思ったのですが

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結果的に新潟の夜のような効果があったようです。

敗戦の翌日が休みだったのも良かったかもですね。

捕手を投手と紐づけする形に戻しています。

当初は調子の良い捕手を使うとしていましたが変えて来ました。

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序盤、戸柱が8戦連続先発マスクを被るなどしていましたが(嶺井が故障していたという話も聞きますがベンチにはいました)

 

微妙に未だ違いがありますが前年に近い形に戻しています。

 

それに伴い配球も従来形式に近くなってきておりゾーンで攻めるという形を維持しつつ、味付けしていく形になっています。

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にて期待していた状況に近づいてますでしょうか?

 

4/24 勝ち運を手放す前の起用に戻して連敗を止めた横浜と今後に思う 4勝17敗4分け - 所持雑感

にて投手面では心配してないと記事で書いてましたが

本来の数字になりつつあります。

木塚コーチ優秀なんですよね。

下から供給ないような状態で既存選手のボトムアップに成功しかつ捕手陣が、その特性を上手く引き出しています。

 

横浜の捕手陣の個の弱さ、レギュラーとしての物足りなさがあるのは間違いないのですが

あの捕手陣で

高城、戸柱、嶺井で2017年の快進撃を支えていたわけです。

あれから4年経ち技術はわかりませんが捕手インテリジェンスが劣化しているわけないです。

横浜の捕手陣を壊すとセに不慣れだった伊藤加入以降の投壊。

2018年のような有様になります。

その状況に近かったのが2021年の開幕序盤。

修正すれば2018年の9月のような状況になるのはわかってましたから修正するか否かでした。

概ね、記事でそういう感じで書いていたとは思います。

 

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2017年当時、誰一人として正捕手として物足りないと断じ他所では良くて第二捕手ぐらいと評していた横浜捕手陣。

何もかもが足りませんでした。

しかし捕手陣でみるとセで隋一。

対応が素晴らしかったです。

当時の記事で

その集大成で可能なら2019年・・・

 っと2019年の優勝を期待していた自分が居ましたが

2019年は惜しかったです。

チームが優勝でなく次を意識し始め三浦をチームに入れた時からマイナスのケミストリーが生じ

最終的に山口が横浜の優勝を阻みましたが。。。

編成最大の失敗、高田GMは戦力十分と思っていたようですが

これ現在連載中の事に関わる事で現在に通じるボタンの掛け違いの原因になっています。

 

今は優勝と言うより次を意識し始めており

その次に今の三浦の苦しみ。

したいと出来るの先が見えていきます。

 

ファーム次第ですが

どんな形になるのでしょう。

 

個人的に今の1,2番は機能しているとは言い難く出塁率があまりに低いので改善して欲しいですが

これはこのままかもですね。

1番の出塁率.298はリーグ最低。

2番は.245 これはとんでもなく悪いです。

 

となると自然、3,4番(出塁率リーグ2位の.409)からチャンスメイクして後ろで返して行くのですが彼らの走力はなく打つしかない野球になっています。

そして8番、9、1,2で打力が違い過ぎる事。

 

ここを改善しようとすると代打。

山下らがキーになりそうです。

だから早く山下上げろよっと思っていたのですが

 

山下なり倉本なり覚悟をもった野球してくれるので期待できます。

倉本が覚悟を持って初球から打ったいう談話を聞いてラミレス時代との乖離を覚えましたが

彼らならやれます。

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「チャンスだったので初球から狙っていこうと覚悟を決めた」

 

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キャプテンの佐野も、状況をなんとか好転させたいと考えていた。あるとき神里は、佐野からこんな話をされたという。
「去年だとかは、チーム状況が悪いとき、田代(富雄)コーチが『27球でアウトになってもいいから、どんどん初球から行け』と言ってくれて、気持ちが楽になった部分があった。今年も、そろそろそういうものがほしくないですか」

 

この意味合いをチームとして上手く処理して欲しいです。

ベンチと選手が戦っていたような野球から、そろそろ脱却して欲しいかな。

脱却しつつあることでチームに落ち着きが出てきているのかもしれません。