リーグ一番の疑似防御率だが失点の多い横浜について 忘備録2022.04.24

昨年の4月ほど数字悪くないですが

チームWARほど勝てなくやや戦力持て余し気味になり始めてる横浜です。

 

これが短期で終わるか、昨年と同様尾を引くか注目していきたいですが

昨年は尾の引きそうな差配を三浦がしており

盛んに三浦次第と評していました。

 

さて、昨年の横浜と違いポジ面は何か?と言うと

 

まず投手力自体が上がっており疑似防御率でリーグで唯一の2.96という事。

去年は消化不良気味の理念先行のチーム方針もあり総てがダメでしたが

 

今期は随分良くなっており全体的に投手の素の力が上がってるようには感じます。

力の劣る先発が昨年投げていたのに対し今期は投げていませんし中継ぎの混乱も昨年ほどではないです。

 

昨年の3,4月の疑似防御率覚えていませんが3点を切ると言うような数字出してないハズです。

 

その源泉は与四球と被本塁打の少なさ。

21年3,4月の

与四球が112(269投球回数) BB/9:3.64(一試合に4弱の与四球)

58(176投球回数) BB/9:2.66

 

このBB(四球)/9は現在リーグ3位。

昨年記録していた3.64と比較すると大きく改善させています。

 

去年は、この時期、京山、阪口らが投げており坂口など与四球(BB/9=4.89で濱口より悪い与四球率)出しながら良く抑えてはいましたが

 

京山も阪口も根負けすると言いますか三振奪えないので攻めの投球していても最後まで行きつけずフルカウントになって四球が多かったです。

 

一般的にK/BB (SO/BB) で4程度あると優秀で濱口など四球多くても三振多かった事で新人時代に活躍できていますが

 

三振奪えないと一般的な待ち球対策で攻略され易くノックアウトされ易いです。

同指標で京山の数字が1.63。

阪口が0.95となっています。

 

京山、阪口ともに横浜期待の投手なのですが伸び悩んでます。

その二人が登板しないで済むぐらいに今期の横浜の先発候補豊富です。

 

今永も控えていますし順調でしょうか?

昨年、消化不良気味だった新方針(大貫とか苦しんでました)に今期の横浜投手陣は上手くアジャストしているようには見えます。

 

そして前述しているとおり与本塁打が減っていまして

21年の3、4月がHR/9:0.87→22年が0.56と減らしています。

 

この横浜が現在記録している被本塁打率はリーグで一番低いです。

 

チーム投手WAR、今は有料ですのでわかりませんが

おそらくダントツリーグトップじゃないかと。

投手不利な横浜をホーム球場にしているのに被本塁打少ないです。

関係者の努力もあり疑似防御率3点を切りリーグトップの横浜ですが

 

実際の数字は防御率3.94とリーグで最も悪いです。

 

なぜ?

ここだけ切り取ると昨年と同じです。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

理由も同じでLOB率が悪い。

リーグで唯一70%切っています。

昨年、序盤と違い捕手と投手紐づけにしており去年ほど拙くは感じないのですが

最後の駆け引きでダメで。

菊池対 山本、上茶谷バッテリーの対決を評しがっかりしたを連呼していましたが

 

得点圏打率、リーグで阪神さんと並ぶ3割超えです。

 

4/24現在の被得点圏打率

1位 横浜 .316←得点圏で打たれ過ぎ

2位 阪神 .301

3位 中日 .267

4位 ヤクルト .247

5位 巨人 .206

6位 広島 .184 ←得点圏で打てないです。

 

昨年と違い特別バッテリーが悪いとは思わないのですが勝負弱いと言いますか

その原因を作ってるかもしれないのが二遊間の併殺失敗の多さ。

併殺数がリーグで最もとれてないです。

 

昨日も併殺とれていればの場面で取れずに致命的な失点をしていますが

守備力も関係してそうな様相でして。

大和使い過ぎでしょうか?

しかし大和を使わないと貧打になり過ぎる。

失策した大和を監督も庇うわけですが

現状、大和に代わりうる遊撃手が見当たりません。

 

柴田が昇格すれば打撃はともかく守備負荷を大和と分かち合う事できますから短期的には柴田待ち。

最終的には森待ちなるのですが

 

もう森使うしかない様相です。

柴田の遊撃守備、過去実績上平均以下ですから(守備は上手いけど遊撃守備範囲は狭く感じる。二塁守備は上手い年あります。)

森再昇格後に数字改善するかもです。

後はバッテリー攻め方、考えてね。

滅茶苦茶悪いとは言いませんが妙に甘いというか

 

この甘さの源泉なんなの?と考えると三浦野球に通じる武士道的精神。

逃げるな戦え。

前監督ラミレスが嫌らしいかわす野球していましたので余計に感じるのかもしれません。

ボール球を如何に振らせるか?に代表される嫌らしい配球で横浜は一時、リーグを席巻しましたが

 

ラミレス性格悪いと思っています。

おそらく自身がされて嫌だったんでしょう。

このボール球を如何に振らせるかにファーストストライクにおける攻防があるのですが

 

三浦横浜、闘争心の強い野球しています。

去年の3,4月は不慣れな野球というのもあって野手、投手がベンチみて野球していましたが

今年は新方針も浸透し始めておりベンチを見過ぎてはいません。

 

関根らに代表されるように昨年の4月と違い球数を稼げが目的になってなくトータルバランスで野球をしよう。

試行錯誤をしているのは伝わってきます。

結果、関根の四球数が大きく減りましたがチャレンジ大事です。

四球アリ気では、その先ないです。

打てない打者にボール球は投げません。

 

拙いなり未だみれており、その試行錯誤に期待していますが

このチーム投手WARと実際の防御率がどう推移するかも今期の注目点でしょうか?

 

個人的に昨年ほど長期にわたり異常値(昨年は五輪休み明け以降に急回復)を記録しないのではないかと見ていますが

どうなりますでしょうか?

広島打線の今後と対横浜戦績について  2022.04.24 防備禄

先の記事の続きです。

一気に書かないと時間無さそうなので

 

現在、得点こそ奪えていますが広島打線が低調(リーグ平均に対しややマイナス)なのは

遊撃、一塁、中堅の打撃成績が芳しくないからです。

 

遊撃が打率.179

中堅が.187

強打の打者が配置され易い一塁が.247となっています。

このうち一塁は松山が復帰(なんで下にいるか私は知りません)すれば数字良くなるかもですが

現在、一塁を守っているマクブルームは広島さんに足りない長打力を補っていましてチームトップのIsoP.157を記録しています。

 

他の選手のIsoPがリーグ平均以下ですから どうなるですかね。

松山が一塁打つと広島打線の持ち味強化になりますが難しい判断になりそうです。

 

遊撃小園は頑張って下さいと。

積極打法が仇となり2年目の洗礼を受けています。

昨年も打率3割近くこそ打ってましたがボール見極め率60%と極めて低調でした。

故に攻略容易な面ありました。

ゾーンに投げる必要性がないので上手く振らせるのが大事かな。

 

選球眼指標、シーズン中に極端に良くなる記憶ないですから持越しかもです。

今シーズンの小園のボール見極め率 58.4%。

昨年と大差ないです。

ボール振らされているのがわかってるのかストライクゾーンスイング率も高く84%もありますが

これかなり高いです。

筒香などのストライクゾーンスイング率60%ぐらいでしたから比較で

文字通り何でも手を出してる感じでしょうか?

 

時間かかりそうな数字です。

そして先の記事で広島ファンさんに指摘されている通り

上記の小園なんかにも追い込んでからもストライク勝負してきて昨日のタイムリー打たれたりしてて、
それが先週の上茶谷のマダックスにも繋がってるのかなと思いました。
カープのメイン捕手の會澤が球数が無駄に増えると揶揄されながらもしっかりカウント整えようとするのと対称的だなと。

小園に横浜は良く打たれています。

チーム方針絡んでいるかもです。

その手の対応が上手いのが巨人さんで小園は巨人さん相手に.130と打てません。

横浜相手には.250弱ほど打ってるのですが

噛み合う野球を横浜しています。

 

この噛み合うが私のモヤモヤの原因でもあるのですが

ただ

悪い方針と思っていません。

昨年も記事で書いている通りゾーンで攻めるは後々活きてくると考えています。

昨年同様、ゾーンで攻めるが目的化していてチーム成績(おそらくチーム投手WARでリーグ一番)の割に大幅にチーム防御率を悪化させてる原因になってる危惧ありますが

 

期待しています。

 

ファーストストライクの投手板。

如何にカウントを有利にするかの攻防。

その駆け引きの練習をしている感じです。

 

個人的に手段が目的化するとろくな事にならないと思っていますが

時に、そういう荒療治も必要かなと考えています。

盗塁増やそうとしているチームが盗塁死恐れていたら盗塁技術上がりません。

代わりに昨年同様負けます。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

そういうモノでしょうか?

昨年よりは酷くないと感じるのですが新任の相川コーチが未だ横浜が集めてくる数字に慣れてない感じですかね。

チームで配球傾向を決めていますが詰めが甘い感じです。

 

昨年の後半、状況改善させていただけにもどかしいですが場合によるとリセットかかったかもです。

一歩後退(今)、2歩前進(将来)になる事を期待しています。

 

横道に逸れつつ、

広島さん。

野球かえて来ていると感じていると先般の記事で書いていますが

何が変わったか?というと待ち球気味の野球を止めた事でしょうか?

チーム打撃も菊池をみる範囲では以前ほど重視してないように感じます。

 

 

 

ベータ―でなくベストも時に追い求めているからこそ得点圏打率が良く打ってそうです。横浜大和に通じそうです。

 

 

 

そんな広島さんですが

昨年の4月の広島さんというと極端というか・・・

参考記事

打撃面における三浦カラーについて - 所持雑感

 

当時の開幕当初のストライクゾーンスイング率ですが

引用

2021年

1位 巨人 68.8%

2位 阪神 67.5

3位 ヤクルト 67.1

4位 中日 66.9

5位 横浜 65.9

6位 広島 60.4←何かやっていそうな数字です。三振が多かった記憶が 得点も少なかったかな?

 

カウント悪化させる野球していた広島さんです。

その得点は

あの横浜が奪った3.4月の89得点と大差ない95。

広島さんの打撃成績良かったですが難しい野球を志向していたので打てる打者、代表格は鈴木誠也ですが

そんな打者と打てない打者で切れ目が出来ており得点奪えていません。

 

外国人不在で苦しんだ横浜なみに得点奪えてない広島さんだったわけですが

これが今期、積極打法になっていそうです。(多分シーズン後半に変えた?)

 

ベーターを意識すると球数稼ぐのは良い事ですが

それが過ぎると打てなくなる。

非効率。

そんな広島さんがベータ―とベストのいい塩梅を試行錯誤してそうです。

石井コーチの目指している野球

 

それでも傾向的に見えてきますから対応自体は可能で

目ざとく対応してくるのが経験上巨人さんとヤクルトさんやかつての横浜。

 

昨年の記事でも書いていますが

巨人、ヤクルトさんだけでなく対応皆さん早くなっています。

 

昨年の記事でも書いている通り三浦横浜のチーム方針に対応して各チーム即応しており

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

当時、上手く対応されていた横浜でした。

広島さんも当然対応されるでしょうし実際、対応されそうな萌芽のようなモノが見え始めています。

 

チームOPSの割に点が奪えるはポジティブですが

続かないから統計から外れてるわけです。

 

今は異例の数字ですが早晩調整入るような懸念あります。

後は横浜のチーム方針と広島さんのチーム方針ががっちり噛み合う気がしてまして

横浜、広島さん相手に苦戦するかもです。

 

ゾーンで攻めろは良き方針とは思いますので

今は消化不良でも継続すると昨年後半のように数字良化する可能性があります。

 

このゾーンで攻めろとはラミレス時代とは違い投手に力量求められます

その力量が横浜にあると期待しています。

チーム投手WAR良いですからね。

本当にダメだとWAR悪化します。

後は手段が目的になり過ぎないようにいい塩梅で御願いします。

 

 

チーム打撃成績は芳しくないですがリーグ最多得点の広島打線に関して 2022.04.24防備禄

さて先の記事に書いてる通り

現在の広島さんチーム成績の割に得点を良く奪えています。

広島さんのチームOPS.667は貧打気味に陥っている横浜が4/24現在記録しているチームOPS.678よりチームとして打てていません。

 

さて、そんな打撃成績にも関わらずリーグ最多得点。

そこにどんな理由があるのでしょうか?

試合数の違いあるとは言え貧打気味のチームが106得点とリーグ最多得点です。

 

4/24現在のRCWIN(リーグ平均に対する勝利貢献度)でみると

巨人 +1.7勝

中日 +1.0勝←名古屋ドーム補正があっての数字でWARで大きな+を記録している可能性あり

横浜 +0.4勝←横浜球場補正が絡むのでWAR上マイナス?

広島 -0勝

ヤクルト -0.8勝 相変わらず得点奪うのが上手い

阪神 -2.4勝

です。

広島さんのチーム打撃成績におけるリーグ評価はややマイナス。

 

これが得点ランキングになると

1位 広島 106得点 24試合

2位 巨人 106得点 25試合

3位 ヤクルト 79得点   23試合

4位 中日 76得点   21試合

5位 横浜 73得点   20試合

6位 阪神 62得点   25試合

っとなります。

 

リーグ平均並みややマイナスというのが今の広島さんに対する打撃評価ですが

得点良く奪えています。

効率的な得点。

 

この手の効率的な得点とは?で考えると関係する数字はLOB率(残塁率)。

本塁打リーグ最少。

長打率も低い広島打線が得点奪えているからくりは調べなくてもわかるのですが

得点圏打率となります。

 

その得点圏打率が広島さん良いです。

1位 広島 .310  最も打つのが難しいランナー無 .239 

2位 巨人 .266  .263

3位 横浜 .248  .251

4位 中日 .222  .251

5位 ヤクルト .219  .225

6位 阪神 .209  .233

 

この得点圏打率.310が原因ですで終えても良いのですが

これで分析終えると面白くないのでもう少し続きます。

 

実は大和みたいな選手が広島さん居まして会澤。

ランナー居ない時は打てませんが得点圏にランナー居ますと打率.421となります。

その通算打率.238の会澤がチーム打点王の14稼いでいます。

また、下位にも得点圏打率の高い末包(ボール見極め率低いので下がるかもですが)が控えチーム得点王が5番の坂倉の16得点(西川も16)。

 

起点が2つあるような感じです。

上位だけではないです。

下位打線が強いというより代打がセで一番機能しており勝負強いでしょうか?

その代打陣が機能しており同じく勝負強い1,2番の西川、菊池につなげている構図が見えてきます。

 

途中出場選手が打てると昨年のヤクルトさん同様得点効率が上がり易く上位につなげやすいです。

これは横浜が一番痛感しているかもですが

 

この途中出場選手の成績が良いと育成順調に感じます。(控えも強い証拠

4/24現在の途中出場選手の数字ですが

1位 広島 .241

2位 阪神 .220←あるレベルで体制を立て直しそうな予兆?

3位 巨人 .200

4位 中日 .172

5位 ヤクルト .152

6位 横浜 .113 投手より打ててません。

 

そして代打成績。

駆け引きが色濃くでる数字です。

1位 広島 .268

2位 巨人 .201

3位 阪神 .186

4位 ヤクルト .140

5位 中日 .135

6位 横浜 .093?!!!  思ったより得点奪えてない原因でしょうか?

 

残塁多くなり始めていますが打線キレやすい横浜です。

昨年の三浦横浜ですと1,2番にわざわざ打てない打者を置いたりヘンテコなチーム方針で打てなくしたりと彼の責任とは思いますが

 

今期はあまり監督采配関係ないかな?

動くのが若干遅い気がしますが候補が居たか?と言われると言葉に窮しますし仕方なしです。

 

横浜の代打成功率.093。

下位打線は、そのままです。

機能してなくチャンス回を広げるような野球になりません。

山下の起用法みると山下に期待してそうな感触覚えますが

代打では藤田か山下かなぁー。

他で代打で機能しそうな選手は試合勘失われたのもあって下に下げています。

 

広島さんの得点が構造的に奪い易い傾向が見えてきました。

見えてきますが

これ続くのかやや疑問な部分も。

 

続きます。

 

広島菊池 対 山本、上茶谷バッテリーの対決に思う 

場面は6回。

点差は2対0。

ワンツーと追い込んだ先頭打者の堂林に外のカットボールをレフト前に運ばれ・・・

 

昔の広島さんというと三振を恐れるばかりに若干消極的な野球、つまりは三振するな(石井コーチの指導)

40回以上の逆転はなぜ生まれたか?石井琢朗がカープに施した打撃改革。 - プロ野球 - Number Web - ナンバー

引用

まずは、簡単に三振しないという基本から伝えた。

 単に「三振するな!」ということではない。

 ベストではなく、ベターを求めろ、というメッセージに近い。

 

だったんですが

振りぬいて来てまして現在、広島さんの三振率はリーグ最多です。

石井コーチが広島を離れ5年。

一時、育成順調でなかったですが野手が伸びて来ています。

 

石井コーチの野球も間違いでなく、あの2016,17年の広島打線は素晴らしかったですがドレスコード固執してくれた面もあり対戦していて楽な面もありました。

 

その裏をとる野球をみた野村前広島監督が盛んにこんな野球がぁーっと言っていたのが懐かしいですが(野村氏に限らずラミレス野球を肯定的に語っていた解説者少ないです

 

ドレスコード固執するあまり、その裏を面白いようにとれていた時代がありました。

読み合いになると当時の横浜は強かったです。

 

勿論、石井コーチも単に三振するなでなかったのは明白なのですが約束事が厳しかった当時の広島さんでした。

 

以前の広島さんなら追い込まれたら三振警戒気味に当てに行くような感じあったかもですが最近振りぬいてくるんですよね

2月の練習試合で振ってるなって評価していた理由です。

昔は少しでも粘れ(これはこれで大事ですが目的化し過ぎると相手を楽にさせます)なので追い込むと当てに行く感じもあったのですが

 

横浜の桑原が実戦でバット振らず逆方向ばっかりしていたらバットの振りが鈍くなっていましたが

実戦でバット振らないと引っ張れなくなります。

 

そして次打者は表題の菊池。

追い込んだ後、件のベターを求める野球をしていると見せて堂林同様に外のカットボールをレフト前へ。

 

もうがっかりしました。

菊池が上回ったと言っても良いのですが

がっかりです。

 

経験多いとは言えない山本、上茶谷バッテリーですから駆け引きで菊池に負けるのはしょうがないのですが

 

その相手が広島さんというのが衝撃でした。

広島さんがなんか違う。

去年までは横浜同様、昭和王道野球を目指していた記憶があるのですが・・・

 

関根が外にボールが来た進塁打打てるでわーいで引っ張ろうとして変化球(カットボール)に詰まり併殺打った場面と対照的な打球でした。

姿勢の違い。

 

あの場面の菊池はベータ―でなくベストを求めていました。

えっ?です。

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

初球(わーい待ってましたで打ちに行って芯をズラされた)を右方向にゴロを打つことは出来ましたが4-6-3の併殺。

最悪の結果となっています。

 

この両者の違いは進塁打で良いや(ベータ―が前提にあり当てに行った)と

塁間を抜くの姿勢の違いでして振りぬく打撃と当てに行く打撃じゃ結果違う場合あります。

 

菊池は如何にも進塁打狙っていますよっと餌バラまくのですが

5球目のインコースを狙っていませんとカットしています。

相手が上でしたね。

で、フルカウントスタート(ランエンドヒット)で外のカットボールを堂林同様、引っ張るんですから・・・

 

ホントは進塁打を警戒する配球を読んでインコースを引っ張る気だったと思うのですが

 

昔の広島さんなら菊池ならベータ―を意識して右方向です

逆方向意識していれば三振し難いですしね。

その広島さんの野球が変化しつつあるかもしれない。

脱却しつつあってケースbyケースで野球しているのかもしれません。

その野球総てみているわけではないので知りませんが

 

ファンの力で勝たせたい山口編 メンタル論でみた対広島戦5/29回顧 - 所持雑感

引用

菊地もわかっていますので、最低でも進塁打の意識で対処しています(これが桑原との差ですが経験値が違いますからね)。

桑原も意識していたかもしれませんが、桑原はフライを打ち上げ、菊池は逆方向にヒットを打つわけです。

 

この時の菊池は徹頭徹尾進塁打を狙っていましたが

変われば変わるもんです。

 

しかしインテリジェンス感じない試合が増えました。

昔は試合展開読みつつ打者各々がベストの野球してくれていたんですが

ベータ―を意識するあまり消化不良になるケースが多く・・・

昨年よりはマシなんですがドレスコード固執するあまりヤクルトさんや巨人さんにもてあそばれ粉砕され。。。

 

マシとは言え、かつて相手のドレスコードを利用して優位に立っていたチームが逆の立場になる。

 

がっかりしました。

野球の質が落ちました。

多分、この感覚覚えている人は少数派じゃないでしょうか?ラミレス野球=考えない野球と思われていそうです。

 

過渡期でしょうか?

ベストでなくベータ―を意識しろ。

アウトのなり方も重要。

野球を変え一新した横浜です。

成長も覚えますが昨年に続き消化不良の部分もあり我慢、我慢です

 

最終的には石井コーチの野球もラミレスの目指した野球も同じ事をするのですが

今日の試合みて両チームの成熟度の違いにがっかりしてしまいました。

 

この辺、広島さんの打撃が長打力ないにも関わらず得点できてる背景かもですが

ベータ―の野球を目指している横浜がタイムリー欠乏症で残塁の山を築いている事を考えると

っと言いたい所ですが今期は平均的な得点になってまして

 

去年のような非効率野球とはまでにはなっていません。

上手く点とれている時と取れない時の乖離激しいのかもしれませんね。

 

昨日までの試合

チームRCランキング(チーム成績から期待される得点)

1位 巨人 105点 実際 103点

2位 中日   90点 実際 76点 

3位 広島   86点 実際 100点

4位 ヤクルト   76点 実際   78点

5位 横浜   76点 実際   73点

6位 阪神   68点 実際   62点

 

去年の4月を思うと格段の進歩でしょうか?一応、彼らのしたい野球も浸透しているのですが道半ばです。

去年の4月は得点を奪ういう目的でなく足があって小技の上手い打者を使いたい。

三振の少ない打者を使いたい。

初球打ちしないでなどなど手段と目的を勘違いした野球をして自ら負けていましたから。

田代コーチベンチ入りするまでそりゃ酷かった。

その延長線上に今年があり改善しています。

 

関根が去年の序盤と違い四球前提の野球してないだけマシなんですが(四球が少なくなりました)

過渡期でしょうか?

 

広島さんの野球に関してはちょっとびっくりです。

2月の練習試合みて強いとは思ってました。

野球は巨人さんの方が上手いかもですが面白い野球してそうです。しているかも?

 

尚、試合はこの後大和の失策もあって一方的な展開になるのですが

6対0で負けるような試合ではなくワンチャンスをモノされてしまった感あります。

チームRCの割に得点奪ってるチームだけあります。

 

チームOPSとかリーグ5位の.665の広島さんがこんなに得点奪えているって

昔は・・・打撃成績の割に得点奪えないチームの代名詞のような野球だったのですが(2016,17年も勿論、成績の割に得点奪えませんでした

 

このままチーム成績の割に得点を奪い続けられるかわかりませんが

新鮮な驚きでした。

そしてがっかりしています。

 

これチーム方針絡んでいると思いますから他のバッテリーでも厳しいかもです。

チーム方針に則りベータ―を警戒した配球でしたから批判され難いかな

 

試合は負けましたが

昨年ほど酷い状況じゃないのです。

去年はチームがガタガタでした。

週明け月曜には状況変わってるでしょう。

チーム状況に合わせて修正かけていますので。

 

コロナで欠員出ていましたし今は耐える時間帯です。

抑えの三嶋異例の回マタギと遠征先宮崎抹消の理由について 若干ちぐはぐな采配に思う

まず阪神3連戦水曜の試合で抑えの三嶋が回マタギした事。

6連戦の2戦目で抑えを回マタギさせています。

次の日の試合あるんですが・・・っと思ったのは私だけではなかったはず。

 

なんで

この時期に珍しいシーズン終盤の、ここぞでしか見ない異例の起用を三浦監督が水曜の試合でしたのか?何だかなぁ。。。はあります。

 

背景としては信用できる中継ぎが居ないに尽きるわけですが

基本は

aaakkkaaa.hatenablog.com

に書いている通りで中継ぎの陣容が二軍も含め薄い事にあります。

21年ドラフト雑感でも書いてますが即戦力居ない見立てでしたがやっぱり居ませんでした。

21年ドラフト組はファームで調整されて出て来るかもですが今の所居ないという評価です。

ドラフト評価雑感で書いている通り数年後にチームを助けてくれるかもですが

育成順調とは言えないチーム状況を考えると即戦力居ないと穴が空きやすいです。

最近入団している選手の成長ぶりは順調には感じているので来期、再来期以降改善するかもっと期待していますが

 

そんな横浜。

阪神戦みてる範囲で監督の信用得られていそうなのは

伊勢、エスコバー、三嶋。

防御率の良いタナケンは左の切り札と考えている節があり相手打線次第。

 

他は・・・

信用得られてる起用(内容的にも)と言えず

入江、クリスキー、宮国(ロング要員)、池谷と勝ちパで使い難い投手が多いです。

ラミレスですと

成績云々でなく全体のコンデション維持目的に結果の出なかった三上や三嶋、パットンでも使いつつ(試合落として大批判受けてましたが)

 

選手の状態を上げつつ形を作っていくのですが

そういう起用は三浦監督なってみなくなりました。

結果、ラミレス以上の酷使と評論するに至っています。

コロナ対応でベンチ入りメンバー増えているにも関わらずでしたので三浦監督への評価今の所辛いです。

ビハインドで結果を出してから序列を上げて行く感じです。

野手も似た起用で戦力の掘り起こしを積極的にしない傾向強いでしょうか?

まぁラミレス采配が異例(負けの原因になる)で一般的には三浦監督型ですからファン受けは良いでしょうが

 

ラミレス時代との比較で後手後手に回り易い危惧は覚えます。

 

その信頼性の高い三嶋が回マタギしたにも関わらず翌日も投げて3連投しかねない状態だった横浜。

運よく6回雨天コールドで7対5にて木曜の試合阪神さんに勝てましたが

6回で試合終了してホント良かったです。

危うい中継ぎ陣です。

ヤスアキ戻ってくれば落ち着くかもですが

ヤスアキ居た状態で三嶋が酷使されていたので今はかなりキツイ。

 

で、

宮崎です・・・

7回倉本への代打を表題に記事にしようと思って書いてましたら

その原因の宮崎が今日抹消。

www.nikkansports.com

そりゃ抹消するでしょうね。

その原因と思われるのが金曜の対広島戦。

宮崎抹消しなかった結果ゲームメークの不備が出ます。

 

7回先頭打者の大和出塁して倉本に代打宮本・・・

これダメな采配なんですよね。

なぜか?というと内野の控えが居なくなるから。

この時点で横浜で最も信頼できる右の代打の藤田が使えなくるわけです。

 

昨日試合内野登録のベンチ入り選手は

山下、藤田、田中俊太、そして故障の宮崎の4人。

故障の宮崎を除けば3人しかおりません。

山下は代打で既に使っており残りは藤田と田中の二人のみ。

7回倉本に外野手の宮本を起用したらほぼ藤田を使え難くなります。

実際、藤田を代打でこの試合使えませんでした。

 

何じゃそりゃなわけです。

コトバこそ患部の回復具合が思わしくないとの事ですが実害が昨日の試合で出たからこその抹消と見ています。

 

で、なんで

こんなに野手の控えが少ないか?というと

中継ぎ投手を8人も登録しているから。

最近、横浜に限らず中継ぎを8人登録させているチーム増えましたが

これつい昔迄異例でして

aaakkkaaa.hatenablog.com

本記事にて引用

12連戦もあって中継ぎ8人もベンチいましたが、その影響を強く受けています。

中略

12連戦だった横浜は、その対応(中継ぎは横浜の生命線です)で中継ぎを厚くしていました。

選手構成上スタメン全員が交代要員であることを考えると限界までベンチ入りメンバーを削って中継ぎを増やしています。

つまりは

連戦対応仕様なわけです。

あのキツキツのベンチマーク覚えると温いのですが

そんな登録が出来るのも当時と違いコロナ対応でベンチ枠広がってるからです。

 

出場選手登録は従来の29人から31人、外国人選手登録枠を4人から5人、ベンチ入りは25人から26人なのが理由なのですが

 

余計に疑問が。

内野の控え増やしてないんだよって話になります。

 

原因はこれ。

4/20日に 倉本、山下、牧を昇格させた影響で知野、伊藤ゆを抹消させてしまったからで・・・

コロナに伴う混乱が原因。

かつ、試合勘衰え始めた選手(使わないから)を二軍で再調整させる為に内野削っています。

 

そりゃまぁ宮崎残すなよなっと。

 

前後関係見ると宮崎の患部は元々芳しくなく代わりを昇格させたくても候補薄く柴田の再昇格も間近だった事から

なんとかなると思ったらならなかったが真相には感じています。

普通は遠征先二日目で判断しません。

移動も大変ですから。

 

宮崎帯同に伴う不都合が確認されたので田部を呼び寄せたという感じでしょうか?

 

これで試合途中でも藤田を起用し易くなりますが。。。

若干チグハグというか

 

その遠因を考えると中継ぎ。

8人も登録しているのも関わらず一部投手に負荷が集中しかねない危うい陣容。

今日、三上、平田を登録して9人体制になりましたが希求感強いです。

そして

何とかなるだろうで宮崎抹消せず内野を薄くしていたチームマネージメント。

 

コロナで休養していた柴田昇格も見えて来てましたしチグハグさの原因になっています。

中継ぎは元々、構造的な問題で、そこにコロナが絡んで混乱したと言っても良いですが

こういう時にマネージメント力見えまして頑張って欲しいです。

 

中継ぎに関してはピープル、クリスキー(化けの皮が剥がれそうでしたので納得の降格)が抹消され平田、三上が昇格しましたが

中継ぎ9人になった分の戦力の厚みがでるのか気になる所です。

 

一応、今期の横浜。

試合ない休みが挟むとチーム方針修正してまして

月曜に今の状況での最適化が行われるとみていますが

週半ばの対応になると三嶋に負荷集中した時のように若干後手後手に回り易く混乱し易いです。

 

 

 

 

今期のキーパーソン、クリスキー寸評。

この人が中継で定着しないと中継ぎ運用きついカモです。

そのクリスキーはMLBでの印象通り直球次第の投球でした。

球速表示の割に威力無いと感じる投球で直球の被打率.450ほどありました。

投げ方変なので不慣れな打者には直球通じていましたが極端な印象です。

その直球を見せ球に

上手くスライダーでカウントを整えていましたが

スライダー狙われ始めるとギャーになるような投球内容でしたから

下で大家コーチ(2018年より二軍コーチ)に修正させて貰ってください。

 

今ある実力を活かす修正なら昨年のロメロ同様実績ありますので期待しています。

そのアドバイスしているのは戦略室らしいのですが(方向性を決める)

実技指導は大家コーチらしくツーシムやらカットやら適当に教えてるらしいです。

 

京山や坂口などみる範囲でラジカル的な対応は芳しくないですが

今の所、ちょっとした味付けで成績を修正するのに長けているコーチ評価です。

 

 

中継ぎは今永が昇格した時点で

再編でしょうか?

三上、平田ら実績組が適当に試合作ってくれると思うので期待したいです。

期待したいですが2軍試運転期間あまりなく

平田が二試合投げて2回1失点。防御率4.50

三上が同じく2試合1回1/3投げて0失点。

突貫感否めない中継ぎ陣です。

二人とも金曜に二軍で投げて即日広島へ移動です。(調整試合の2試合目に該当)

二軍での調整試合数だけみると調整期間待ってられない状況が伝わってきますが

いやはや。

左打者のインコースを攻めていたタナケン そして横浜の左腕たち

左打者のインコースを攻め切れる左投手少ない結果、外の攻防で有利になれる事と関係しているとみています。

先の記事で

と書いていましたがタナケン、左打者のインコース攻めてまして

これ濱口もですが左投手が意欲的にインコース攻めてるようには感じています。

 

元々課題としてあった左打者に対するインコース攻め。

わかっていても出来なかった攻め方(死球与えていた)でした。

 

一時、タナケンは左打者に打たれ右打者の内を攻め切る事で右打者を抑えていた時期ありましたが(砂田も成績悪化して二軍に落ちる前に、そんな時期がありました)

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

昨シーズンと同じ力量では砂田打たれる可能性が高いです。

左に対し圧倒的な戦績とは言えなくなりつつあります。

戦績だけみると打たれすぎでしょうか?

対右被打率.205に対し対左.274です。

対左に対して砂田は菅野対策と同じことを実行されてしまっています。

勿論、砂田・バッテリーもわかっているので左打者のインコースを攻めるのですが死球が多くコントールが甘いです。

 

砂田の数字変化はタナケンの数字推移を思い出す感じです。

タナケンも対左で結果がでなくなり対右で成績が良くなりましたが・・・

昔との比較で日進月歩で投打の技術が上がっています。

それほど厳しい世界にいます。

これは横浜の中継ぎ陣全般に言える事です。

 

2019年開幕前の話ですが

その懸念通りに砂田は成績不振に陥りタナケンは2017年に成績悪化し(防御率4.47)2018年には防御率6点台へ2019年にトミージョン手術を受けています。

そのタナケンが防御率2.45と大活躍した2016年には対左.295、対右で.228となっており後の成績不振の萌芽のようなモノが確認できます。

 

そのかつて苦手?だった左のインを攻める事で内外を広く使えるようになったタナケンの対左は22年被打率.071と今の所大きく改善しています。

代りに

右は被打率.300

 

石田も苦手だった左打者を攻略しています。(左被打率.120 右.250)

濱口もです。(左被打率.154 右.250)

 

昔を思うと傾向変わりました。

左打者の多くが左中間に打てるようになってきています(流し打つ)。

単純な外の攻防だけでは抑えきれなくなって来ています。

練習試合で中日の岡林みてびっくりましたが彼も逆方向に打つのが上手かったです。

昔の技術レベルであれほど見事な流し打ちは早々、見れなかったんですが

最近、岡林限らず標準装備になりつつありまして。

 

参考記事

2022.02.19 対中日練習試合雑感 中日岡林にビックリ - 所持雑感

 

勿論、今期突然、そうなったわけでなく投手側、打者側伴に昔から試行錯誤していました。

その天秤がタナケン、濱口、石田らの左腕たちに傾いています。

 

対左として登板していたタナケンと違いシーズン途中とはいえ石田と濱口の対左がこんなに良いのは記憶にないです。

横浜の先発左腕は総じて左打者を苦手にしていました。

総じてというより得意とした左の先発投手は近年記憶にないです。

 

左投手を得意とした20年倉本のような左の野手多くなってきているんですよね。

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

この攻防が、そのまま関根、楠本、柴田らの攻防とも関連してきます。

牧歌的な時代の打者、投手の左右差の成績はほぼ固定でしたが今は天秤が変化し易いです。

 

今の野球は対応が早いです。

結果、左右差が大きく変動します。

変化が少ないといわれる四球率や長打率も変化するようになってきています。

成績維持する事の難しさを覚えます。

 

坂本や筒香の対左右成績推移をみると毎年、彼らはタイミングの取り方を変え対策をしていました。

現状維持が難しい昨今です。

 

タイミングの取り方、待ち方で柴田のように極端に右に強くなったり左に弱くなったりしますが

柴田もレギュラー獲得する為に課題の左を克服しようとして強みの右で苦戦し始めるなど試行錯誤をしています。

コロナ休み利用して打撃アプローチ変えるかもですが

 

この辺、楽しみです。

石井コーチの指導が嵌ると嬉しいのですがさてはて。

 

個人的推奨は神里ですが

嵌りそうで嵌らない感じです。

スイングの感触は良くなってきていたのですがまずは二軍で調整を。

関根にみる 逆方向への意識、そのメリットと課題

関根が逆方向に意識の強い打撃をしています。

レフト方向の11打球(フィールド内に飛んだ打球)で4安打 打率.363

センター方向が4打球2安打 打率.500

 

彼のBABIP(フィールド内に飛んだヒット率)は.313。

 

では何が悪いかと言うと引っ張り方向

右方向に打球17飛んで4安打、打率.235。

 

その打撃は長打が出にくく出塁率も残念ながら芳しくないです。

長打率は.275、そのほとんどが単打。

四球は44打数で1四球。

 

OPSは.543。

 

この打者を6番に置かざる終えなかった横浜は構造的に苦戦します。

理由は明白で関根が返すべき野手の走力不足もあり単打だと怖くない。

 

そして関根の走力を活かせる、本塁に返す役割をもった打者が横浜の下位打線には居ません。

大和ぐらいでしょうか?

 

自然、彼の居場所は2番になるのですが出塁率が上位における数字でなく(四球が少ない)横浜の打線が切れる原因になっています。

 

さらに塁上に走者多かったので右方向縛りで打てない。

その得点圏打率は21年の.101に続き22年も.167。

 

佐野の得点圏打率は試行錯誤の過誤、勝負の綾(昨年も低いわけじゃないんですが打てないと思われてる節がある)とみますが

関根の得点圏打率の低さはチーム打撃を意識し過ぎるのが原因と考えています。

大和と逆ですかね。

宮崎も、大和もチーム打撃を意識しますが留意するであってねばならいではないです。

 

ベータを求め過ぎる野球をし過ぎると昨年4月の横浜ではないですが

打てなくなります。

技術不足からくる得点圏打率の低さ。

駆け引きになってないと先日の記事も書いてますが

 

ゴロを右方向に打つを強く意識するあまり遊ばれていたと先日書いてます。(実は怒ってました)

フリーハンド少ない野球は窮屈になり易いです。

技術的課題がより鮮明になりがっかりします。

 

それでも去年の序盤よりははるかにマシですが・・・

田代がベンチ入りし修正した結果が今シーズン序盤と昨年との差になっています。

 

今期も昨年と同様、開幕時打線に外国人居ませんでしたが

それでも点奪えています。

 

チーム打撃を意識し過ぎると選択肢が絞られます。

結果、相手に遊ばれる。

技術がない打者ほど無残な打席になりますがいい塩梅を目指して野球しているは感じます。

去年の4月はただただ酷かったですが・・・

 

最低限の打撃をしても良いんだよっと

最低限の打撃をしなくてはならないは似て非なるモノです。

そりゃ貧打になるよなぁっと。(去年よりは遥かにマシですが

 

この辺のバランスに苦慮している横浜です。

大和が昨年と違い無理に最低限を狙っていません。

田代コーチによりねばならい野球を修正されており、その延長線上に現体制もいますから

未だ見れのですが

 

序列低い野手ほど監督の顔色を伺うのか?結果的に立場を悪くさせるような悪循環の懸念あります。

石井コーチも苦慮しているかもです。

 

オープン戦時、柴田の打撃が良いと思っていました。

理由は逆方向の打撃が良かったからです。

彼の課題というと左投手。

その左攻略に通じそうな打撃をしていたのですが引っ張りが・・・

 

シーズンに入ってから柴田の打球の半分以上はレフト方向ですがヒットになりませんでした。

相手が左中間に意識のある柴田に対して、そういう投球をしたとも言えますが

打てない

 

何だかなぁっと

横浜のチーム戦術を織り込んで相手も配球して来ます。

最近、対応が早いんですよね。

昨年も即対応されて貧打の原因になっていましたが(待ち球気味な野球の裏をとられた)

その欠点を突く。

 

右中間に強い意識(左打者は左中間)をもって野球をしなさいと石井、鈴木両コーチは教えているようですが

 

引っ張れない打者に、それを強く意識させすぎますと打てなくなり易いです。

柴田は昔、ほどほど(小力タイプで素晴らしい投手からホームランを打っています)に引っ張れる打者でしたが

2019年、20年に彼が記録したキャリアハイの安打性打球の50%以上は引っ張り。

 

打球方向も半分以上が右中間でしたが今シーズンの柴田は左中間に半分以上(全体の70%)飛んでいます。

結果、今の所打率.000。

 

じゃーなんで

そんな事をするの?って話ですが

 

外の攻防に関して逆方向に打つは打撃の基本だからです。

柴田の課題は左投手との外の攻防。

彼の対左投手打率は2019年.146、20年.191でした。

 

その対策に通じるのが左打者にとっての左中間への意識となります。

 

関根、楠本の対左の打率良いですが

 

左打者のインコースを攻め切れる左投手少ない結果、外の攻防で有利になれる事と関係しているとみています。

技術的な話で駆け引き上、打者有利なわけです。

 

この力関係を関根も、楠本も、柴田もわかっている上でやっています。

石井コーチらも理解しているわけですが

 

引っ張れないと後がないです。(倉本のような関係性になり易い)

ソトが石井コーチの指導により右方向に技術を感じる打球を飛ばしていますが

あーなると理想的ではありますね。

 

石井コーチの指導により花開く野手に実績ある野手が多い一方、

彼が指導していたヤクルト、広島、巨人3球団での結果をみる範囲では実績上1.5軍層の状況芳しくないですが

 

選手に出会うと独特の表現をする石井コーチです。

嵌る選手と嵌らない選手の乖離が激しいイメージあります。

そして指導の結果広角に打てる打者と石井コーチ相性良いイメージあります。

 

広島時代の田中など2016年に打撃内容がジャンプアップしましたが

四球が大幅に増え左中間へのヒットが増えています。

この人がモデルケースでしょうか?

 

ソトは石井コーチと嵌ったかもです。

元々、結果芳しくありませんでしたが昨年もそういった打撃をしていたのでソトも求めていた指導だったかもです。

 

今のところ関根は四球が前年以上に減って(アウトをとるべき野手扱いになってる)いますが

 

打球は昨年より強くは感じるので頑張って欲しいです。

その関根より良く感じていたのが楠本。

内容的に後少し選手なんですが(開幕前にも似た寸評しています)

どうなるか?

 

関根、楠本の状態をみるには引っ張りの打球の強さでわかるかもです。

関根に長打力を求めるのは難しいですし得点圏の低さは技術的な問題ですから使うなら2番。

その課題は出塁率

楠本の方が未だ得点圏打てるかもです。

 

後はランナー一塁での打撃。

ここで関根は昨年、21打数10安打と打っており今期も6打数で3安打。

 

ランナー無(相手の配球縛りがない)で21年が84打数16安打、打率.190。

今期が.214。

ここもう少しあがるとレギュラーに近づくかも。

 

その逆が楠本で22年はランナー無(相手に配球縛りが少ない)で.280も打っており充実度を覚えます。

楠本の評価が若干高く後少しと評している理由はクリーンアップが強力だからこそゾーンで勝負され易い2番で及第点のOPS.683(2番としては?はあります)ながら結果を出しているからでしょうか?

 

開幕前の記事を読みと楠本にもう一歩と感じていたようですが

もう少しかなぁ。

 

代わりにランナー一塁で昨年と違い今の所打てなくなっていますが意識強すぎると苦戦し易く感じています。

バントしているよなモノですかね。

この辺シーズン通して楠本に関しては改善するかもしれないので後少しと評しています。

どうなりますでしょうか?

 

この辺の試行錯誤を織り込んで今シーズンは野球しているようには感じます。

去年も、そういう野球ではあったのですが

手段と目的が入れ替わり気味の野球していたのは連載記事で報告している通りです。

 

21年横浜は過去10年で最悪の失点効率に得点効率でした。

チーム成績の割に得点を奪えず失点も多く、その得失点も投手起用の不味さなどあり悪く

何もかもが悪かった横浜。

 

チームWARなどから計算される期待勝率と実際の勝率で過去10年でワースト記録していますが

今期の横浜は悪いなりに野球しているようには感じます。

昨年ほどの乖離はないかもです。

そこ今期の総括で注目しています。