2021年ヤクルト優勝の影に横浜のフォローがあるのは2015年と同様の構造でした。
相手にやられた感ある対戦状況。
このやってやられてで言うとヤクルトさんと横浜の対戦は面白いです。
2014年にツーシム戦術が見事に嵌り横浜はヤクルトに16勝8敗と大きく勝ち越してます。
その翌年の2015年に横浜の外角縛り(長打を恐れた配球、チームで縛ってました。正直、あの三浦監督発言はどうかと思いますがチーム内で内容詰めてください。)を逆手に取りヤクルトさんが横浜を圧倒。
動くボールにも慣れてました。
その年、8勝17敗と横浜は大きく負け越しヤクルトさんは優勝します。
戦力的に広島や巨人に大きく劣っていたヤクルトさんを手助けするフォローを横浜はしています。
当時の2015ヤクルトさんは戦力的には5割そこぞこでしたが良く勝ちきっています。
スポナビからインポートした記事を読みにくいですが
参考記事
ヤクルトが優勝した理由、それは横浜。チーム成績を省みて雑感 - 所持雑感
横浜対ヤクルト 2015資料 ヤクルト基準で雑感と、2016年の対ヤクルト戦ポイント - 所持雑感
hamabay'sさんコメント引用
僕も時間があったらヤクルト戦のことについてブログで書こうと思います。
データ調べるとこれではヤクルトに勝てっこないわ、という数字が多々ありましたから。
これだけ明らかに打てない、という数字があるとデータ重視のラミレス監督はきっと調べて対策を取るでしょうから、恐らく昨年のように大きく負け越すことはないのでは、と希望的観測をしています。
私返信
力で封じられたと言うより、
知恵で封じられたと感じる形でした。ある程度戻せると期待しています。
2015年ヤクルト戦は力で負けるというより駆け引きで負けたと感じる試合展開が多かったです。
その展開を覆し2016年に対ヤクルト戦14勝8敗。
横浜は2005年以来のAクラスへ。
ヤクルトが最下位に低迷した2017年には17勝8敗と大きく勝ち越しています。
ヤクルトが2位に躍進した2018年は10勝15敗。
横浜が2位、ヤクルトが最下位の2019年は15勝10敗。
横浜4位、ヤクルト最下位の2020年は互いに譲らず横浜の12勝11敗。
2015年以降の対戦成績をみると横浜もしくはヤクルトさんのどちらがAクラスに進出する条件に互いの対戦時に貯金を作り出す事があって見どころにはなっています。
なぜ横浜DeNAは虎の1、2番”チカナカ・コンビ”の7安打7得点2本塁打の爆発を防げなかったのか…配球ミスと失投が重なる - 所持雑感
引用
相手の対策の上をいかねば、後手の連鎖に入ってしまうのだ。
で互いに先の先を取り合うような野球しているように感じ面白かったです。
その関係性が崩れたのが2021年。
ヤクルトが優勝した21年は6勝17敗。
これほんと見ていて辛かったです。
駆け引きになっていませんでした。
原因は三浦横浜が不慣れな野球をしていたからであちらはその野球の本家本元。
今の野球とスモールベースボールを上手く高津監督が融合しています。
横浜が目指している野球です。
21年巨人戦でも似た思いを味わいましたが横浜打線は分断され投手陣は実に効率よく失点しています。
今年も巨人戦で不慣れな野球が露呈した試合ありましたが
参考記事
三浦横浜の課題が良くわかる5/12巨人戦について雑感 - 所持雑感
5/12巨人戦、相手の欲しい所で巨人に犠牲フライを打たれた場面に思う - 所持雑感
駆け引き必要な場面になると両チームに対し分が悪い感じです。
21年対広島戦で横浜は大きく負け越しています。
駆け引きで負けたというより横浜のチーム戦術が相手に嵌って自壊している面あり対応可能とは思うのですが
巨人さんとヤクルトさんとはベンチマークもしくはチーム成熟度で差を覚える試合が今は未だ多いでしょうか?
この差が何で生じているかと言えば
相手の得意分野で勝負をしているからで・・・かつその野球が不慣れ。
この得意分野を目指して横浜は頑張ってる以上、どうしても読まれ易く読まれた結果単純な技術力差、自頭の差が如実に出やすいです。
その成熟度差で昨年ほどやられていない横浜。
中畑、高田GM体制から標榜し指導し続けている野球が全く根付いてないように感じる時点で
アプローチ変えた方が良いとも思うのですが
石の上にも三年、やるだけやってみるのも大事でしょうか?
それでも今期、横浜は優勝するチャンス。
交流戦迄5割で行けばもしかしてという状況です。
オースティン含むフルメンバー揃えば横浜抜けてますからね。
彼れらが復帰後、その額面通りに活躍するかはわかりませんが昨年度実績でみると昨年に記事を書いた通り横浜の戦力はリーグ屈指になります。
参考記事
2022年戦力予測 21.12.17 既存戦力でセ、トップの横浜に思う - 所持雑感
この野球で優勝すると2017年のような悲劇が横浜を襲う危惧もありますが
今期、逃すと資金力に定評ある巨人、阪神の後塵を拝す可能性があり勝負して欲しいと思っています。
勝負するなら三浦野球と相性が悪そうな神里。
スイング観ていると復調の可能性覚えておりもっと使って欲しいのですが
他球団も狙っているとみています。
日ハムなどから話来ているかもですね。
交流戦結果次第で神里に限らずトレードあるとみています。
ヤクルト3連戦です。
21年オフに分析していて
ヤクルトと横浜の差について雑感 埋められると思っていた時期が私にもありましたが・・ - 所持雑感
両チームに差を覚えているのは事実ですが
その不慣れな道半ばと感じる野球で何処までいけるかの試金石が5/20から始まる3連戦です。
去年ほどではないのですが
その道の成熟度を図る一戦ともなりそうです。
しかしヤクルトは相変わらず嫌らしい。
捕手中村復帰し昨年同様、チーム戦力以上の野球をしていますが・・・
本ブログで配球雑感を書くと他球団の捕手として一番登場している捕手が中村です。
リスクある配球する事で負けに繋がることもあったのですがいやはや
参考記事
ノーアウト1,3塁で求められる事とは?と相手捕手・中村について 雑感④ - 所持雑感
この場面NPBのドレスコードを意識した倉本が駆け引きに負け併殺を打っていますが
引用
当ブログで一番、名前が出て来ているかもしれない選手がヤクルトの中村です。
捕手評では一番多いですかね。
メンドクサイです。
当時と同様、それ以上に円熟味を増しています。
2015年に優勝して2021年まで中村苦しかった述べていますが(批判がキツカッタらしい)
その足搔き、試行錯誤の積み上げに2021年の優勝あるのは当時からいろいろやっていたからで
ヤクルトの強さの源泉になっています。
中村復帰以降のヤクルトさん急速にチーム状態良化しています。
この中村の配球を楽しむのも対ヤクルト戦の醍醐味です。
接戦になるとみれるかもです。
ラミレス野球は選手に自頭を求める野球でした。
引用
最後にラミレスの野球哲学。
「基本的にこちらが指示することはない。そういうことは、必要ならば選手間で個々にやればいい」
これ。
相手バッテリーの配球などで状況が目まぐるしく変わります。
間のあるスポーツ故に考える事が互いにできます。
必要ならば選手間で個々にやればいい
これ常に監督見ています。
そういう対決をみれると良いのですがドレスコード未消化(ハンデになっています)かつ技術がないとがっかりとした試合になります。
石井コーチらが目指す野球も最終的に選手の自頭を求める野球なのですが未消化というか・・
その道半ばな野球の行程具合を確認できる対戦。
それが対ヤクルト戦です。
ここである程度やれると優勝の芽が出てきます。
参考記事