ねばならないで野球をする時、かなりの技量差がないと制限強い野球をしている方が打ち取られ易いです。
21年に横浜は制限の強い野球を投打で行い非効率の極みを記録し最下位の原因となっています。
そんな横浜ですが最近はちょっと違います。
このブログでもランナー1,2塁ないし1塁での場面での所作駆け引きに関し記事にしています。
この場面、最低限を意識したが故に打者倉本は相手捕手中村に打ち取られています。
この配球、凄くリスクあるのですが(盗塁を警戒しないといけない場面で初球チェンジアップを選択し狙い通り併殺をとっています。)
配球読んで打つのが上手い倉本は対ヤクルト戦終始苦手としてました。
相性悪かったです。
その逆が石井コーチ(ランナー1,2塁クリーンアップピンチ論者)の居た広島さん。
忠実な野球をしており倉本に限らず横浜は広島さんに強かったです。
投手の質としてはヤクルト(基本的にリーグワースト)さんより黄金時代を迎えていた広島さんの方が良かったのです。
にも関わらず使い方の問題で打てる場合があり、その手の駆け引きに倉本優れてました。
技術的な課題を抱えつつも良く打っていたなァは記事で書いていた通りです。
参考記事
倉本2018 とりあえずビール的に初球はボール球 - 所持雑感
他、
最低限を狙った関根(この人も今期毛色が変わりましたが)が引っかけて併殺を打った場面。
そりゃまぁ左打者は外角を引っ張る必要があるので前よりにタイミングを張る、張らざる終えないわけで
そこに変化球来ると引っかけるのはお約束でもあります。
参考記事
若干?後手後手の采配に思う その根本原因とは?(先発候補と中継ぎ候補のアンバランス) - 所持雑感
彼等の目指す野球をやり過ぎると短期的に勝てなくなる場合もあります。
4/7の関根が6回ワンアウト満塁で引っ張ってゴロを打とうとし過ぎるあまり併殺に倒れましたが
右方向にゴロを打ちたい打撃をし過ぎて相手の術中に嵌ってしまった関根です。
満塁でなくランナー居なければ別の打撃をしていた可能性ありますが
この辺が難しさなんですよね。
初球(わーい待ってましたで打ちに行って芯をズラされた)を右方向にゴロを打つことは出来ましたが4-6-3の併殺。
最悪の結果となっています。
この試合もヤクルトさん相手でしたが
三浦監督になって以降、この手の記事を書く例が多く・・・ラミレス時代との乖離を覚えるポイントでもありました。
制限強い野球なのでみていて駆け引きにならず物足りないんですよね。
私個人でみて失望感の強いがっかりな野球をしています。
その懸念通りに今の所、2年連続で非効率な野球をしている横浜。
課題ではあります。
そんな野球ゆえに大和や柴田も巨人相手にやられ
ノーヒットでの得点を奪う事を意識し過ぎると隙が出来き易いです。
相手の術中に嵌り易いとも言うべきでしょうか?
大和には逆方向(右)に打たれないようにインコース中心に攻め窮屈な打撃で三振。
そりゃ三振します。
引っ張れなくなった柴田にはストレート系で押し切っています。
柴田も引っ張ろうとしてましたが振り遅れ気味に三塁内野フライ。
振れていません。
ノーヒットでの得点を奪う事を意識し過ぎると隙が出来き易いです。
インコースの速球を器用にライト前とか運ぶのはかなりの難易度となります。
これに対し当時の三浦監督は
三浦監督は「大和が何とかしてほしかったですね。そういうところですね。ヒットだけでなく、というところをやっているので」と渋い表情を浮かべた
でして・・・
当時は未だダメだった横浜。
この野球に変化が見えたのが2022年6月以降。
伊藤昇格前後で投打で野球に変化が見えています。
気づいたら積極打法になっており
2022.08.20戦力短観 横浜の立ち位置について - 所持雑感
引用
昨年(21年)と比較でしたいで野球してない横浜です。
チーム四球数はリーグ5位の235、6位の中日さんの230とも大差なく
盗塁も35とリーグ5位(最下位は今期戦い方を改めた広島さんの21)。
早打ち気味なので三振数はリーグで最も少ない670。
圧倒的に少ないです。ヤクルトさんが記録している808三振より遥かに少ない。
ヤクルト目指して野球をすると明言していた横浜ですが数字をみる範囲ではそうなってなく
総じて現実的な差配をし始めています。
ベースはラミレス時代に戻しておりポイント、ポイントでやりたい野球をしている感じでしょうか?
結果、22年シーズン2位で終えました。
それでも・・・
CSで原点に戻り
初回からアクセル全開、フルスロットルで野球をした結果・・・ 22年CS戦に思う - 所持雑感
進塁打意識する場面で打てず
2022年CS ランナー一塁での打撃成績について - 所持雑感
三振を奪うのが最も難しい打者宮崎すら同シチュエーションで大和と同様なプロセスを辿り三振を喫してましたが駆け引きになってませんでした。
そんなランナー1,2塁です。(もしくは一塁)
最近、ねばならいで野球しない選手が増えた影響か?
佐々木らが盛んに彼らの野球IQを詰っていますが
この場面、解説していた佐々木も同様に野球IQがどうのこうの言っていました。
こういう場面でチームの特徴がみえてきます。
江川の寸評は未だマシなんですが佐々木の解説は聞いて酷かったですね。
ねばならい野球の限界があるから、最近は逆らわずに打つ(左に)場面もみえるわけで
横浜OBの解説者で私が知る限り、この場面左に打って褒めたのは斉藤隆現投手コーチぐらいです。
基本は
左に逆らわずに打って出てノーアウト満塁のチャンスを作った神里が責められノーアウト満塁の場面で打てなかった後続の打者が無罪放免になる不思議な解説でしたが
ノーアウト満塁で点を奪えないベンチマークの問題を指摘しせずチームの勢い(流れを失った)を挫いたと神里を詰る解説をしていました。
そしてお決まりの野球IQの低さ指摘して野球の質が低くなったと嘆えて当該野手を詰るわけですが
これ野球界のドレスコードであって野球IQ云々以前の話です。
彼等はわかっていてやってます。
そこに疑問を持って欲しいのですが
最近、この手の解説が増えてきています。(球界の約束事を破る場面が増えてきている。)
人格否定(考えてない)とか入るのか疑問なんですが・・・
嫌いな解説の理由です。
そんなランナー1,2塁(ないし1塁)。
横浜の野球に変化が見え始めています。