横浜DeNA 4年ぶり大卒社会人経由指名と、その成功率に思う

ドラ2で入った吉野。

大社経由の24歳。

この経歴の成功率が横浜に限らず近年高いです。

 

full-count.jp

という記事がありますが

敬遠されているとより社会人野球が縮小された事で候補としての母数が減ってるだけでしょうか?

むしろ最近は成功率が横浜に限らず高いです。

母数こそ減りましたがより積極的に各球団獲得(探している)しているように感じます。

 

阪神中野、伊藤、西武源田、広島田中・・・

彼等は一軍即起用され高い能力を発揮しています。

中日の正捕手木下も同じ系列。

日ハムで新人ながら活躍した2021年ドラ9上川畑大悟も大卒社会人経由。

 

大卒社会人経由(年齢で24歳以上)は即戦力を強く期待されるが故に成功率が非常に高いです。

 

横浜DeNA以降の大卒社会人経由は

2012年ドラ3井納

2012年ドラ4赤堀

2012年ドラ5宮崎

2013年ドラ2平田

2013年ドラ4三上

2014年ドラ3倉本

2014年ドラ4福地

2015年ドラ4戸柱

2015年ドラ7野川

2016年ドラ8進藤

2017年ドラ2神里

2017年ドラ4斎藤俊介

2018年ドラ3大貫

2022年ドラ2吉野 4年ぶり

 

2018年の大貫を最後に暫く指名なかった大卒社会人経由。

これまで吉野を含めるとDeNAになって14人が指名されています。

その大卒社会人は指名順位ドラ3以上に限定しますと全員が一軍戦力(単年評価で規定打席ないし規定投球回数クリアもしくは単年中継ぎ登板数40以上)となっています。

 

また、指名順位ドラ4以下でも宮崎、三上、戸柱とチームの戦力になってくれています。

 

ドラフト中位以上における成功率は高く大卒社会人という経歴を聞くだけで即戦力として期待してしまう自分がいます。

補強手段(FA選手がMLBと違い少なく、ルール5もない)の限られるNPB、横浜の場合、ドラフトは重要な補強手段です。

 

横浜の場合、記事で書いているとおりチーム防御率こそ良いですが選手構成的に投手側が手薄になり始めており補強ポイントとなってました。

参考記事

2022年ドラフト予想と見どころ 捕手を上位指名するか否か・・だが編成的に投手も手薄に感じる横浜に想う - 所持雑感

 

捕手を高卒で2人指名する一方で完成度の高い大卒社会人投手吉野(24歳)を指名した理由とは思います。

 

対して高卒はドラ4以上に限っても

2011年ドラ1北方、ドラ2高城、ドラ3渡辺、ドラ4桑原

2016年ドラ3大河、ドラ4京山

2017年ドラ3阪口

2018年ドラ4勝又

2019年ドラ1森、ドラ4東妻

2020年ドラ1小園、ドラ3松本、ドラ4小深田

2021年ドラ3粟飯原

2022年ドラ1松尾、ドラ4森下

と計16名指名していますが時間かかるのもあって今の所、成果としては桑原(規定打席クリア)と及第点で高城の二人のみ。

ギリギリで京山ぐらいでしょうか?

 

下位指名まで含めると30名。

育成まで含めると43名ほどです。

2011年ドラ5乙坂、ドラ6佐村 

2013年ドラ5関根

2014年ドラ6百瀬、ドラ7飯塚

2015年ドラ5綾瀬、ドラ6青柳

2016年ドラ5細川

2017年ドラ5櫻井

2018年ドラ5益子

2019年ドラ5田部、ドラ7浅田

2020年ドラ6高田

2021年ドラ5深沢

 

ドラ5以下では

2013年ドラ5関根や2011年乙坂も成功と言っていい?かもですが物足りない感じです。

 

歴代指名順位みて分かります通り社大卒の指名を減らすのと並行して高卒の指名が増えており近々の指名が多いです。

その為、現時点での判断は難しいですが

 

若年層の育成状況順調とは言えない結果とは思います。

 

社大卒の下位と違い高卒の彼らには二軍で優先的に経験を積ませていました。

が、伸びませんでした。

 

即一軍で起用され結果を出した大社卒のドラ4以上計10人中7人の成功率と比べると物足りなくは感じます。

 

この辺は目線の違いで即通用するか?

伸びしろ込みで期待されたか?の違いがあります。

必然、成功率が違って当たり前なのですが

 

昔ってここまで社大卒成功してなかったんですよね。

プロに早めに入って研鑽している高卒選手の方が全般的に上だったのですが今はそうとも言えない状況に感じます。

 

その背景にネットなどにより各個人が独自に考えて研鑽を積める事などか背景としてあるかもしれません。

高卒、大卒でドラフトにかからず評価を上げて社卒でドラフトにかかるような彼らは全般的に逞しいです。

 

今年でチームを離れる倉本など、その典型でしょうか?

 

今の所高卒育成が芳しくない事で成功率の高いドラフト中位以上で社大卒を獲得してないとチーム力が下がり易い横浜です。

そろそろ高卒が出て来て欲しい所です。

 

尚、個人的予想では底は抜けてそうでして

トリガーとしては横須賀の二軍施設完成と大村コーチの復帰(2020年)。

悪くない感触です。

くすぶっていた桑や山下、楠本、関根らが一軍昇格して来ました。

クロスファイヤー苦手だった蛯名も来期に向けた足掛かりのようなモノを今期作っています。

速球に振り負け気味ですが育成順調だった時期に戻り始めている感触あり期待しています。

 

科学的アプローチを根拠に指導もしていて、この面でDeNAは先進的です。

そろそろ層となって出て来て欲しい所かな。

 

尚、吉野加入で来期、優勝か?というと厳しい感触です。

2022年横浜は

既存戦力でリーグトップクラス。

参考記事

2022年戦力予測 21.12.17 既存戦力でセ、トップの横浜に思う - 所持雑感

 

投打で主力として期待していたオースティン、東がほぼ機能してなかったのにも関わらずチームOPSでみた戦力評価で優勝したヤクルトさんと拮抗しており本来は前途洋々なハズなんですが・・・

参考記事

チームOPS、被OPSでみた22年横浜 ヤクルトと拮抗していた横浜について想う その序論 - 所持雑感

 

今のままだと届かない予感が強いです。

年齢構成的にピークを過ぎ始めた横浜です。

何らか補強して欲しい所です。特に投手。

横浜ファーム状況からみたドラフト2022

一軍戦力でみると補強したいのは投手。

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

序で捕手

おまけ 現在のチームMVP(個人ではない?)は捕手陣かな? - 所持雑感

引用

心技体で言うと今の捕手陣はベスト(ピーク?)かもです。

伊藤(33歳)、戸柱(32歳)、嶺井(31歳)。

捕手として最も力を出せそうな年齢に差し掛かっています。

編成が昨年のドラフトで捕手を補強ポイントと置いてないと明言していた通り(数年後を意識すると今期ドラフトでは補強ポイントになりそう?

 

次世代の捕手を準備する必要がありますが

より深刻なのは投手です。

 

2018年ドラフトの大貫を最後に先発に食い込める投手が現れていません。

大貫も来期29歳。

そしてヤスアキのMLB挑戦。

救援も2014年ヤスアキ~2020年ドラ3伊勢まで一軍に供給されず層として脆弱となっており厳しいです。

捕手より緊急度が高いのが投手です。

 

その視点で考えるとドラフト上位は投手となりますが

 

では、横浜ファームの状況はどんな感じなんでしょう?

今回は野手のみですが

その参考記事として試合出場数を確認していきます。

 

 

横浜の将来像について

個人的雑感です。

宮崎三塁の後継としてファームで育成中の小深田がいますがチーム戦略上上手く行かない場合に備えるのが常です。

これは森の育成にも言えますが二遊間に誰か有力な野手を入れたいが一点

これが今年に該当するかわかりませんが考えていると思われます。

二遊間に有力な野手が一人現れば牧を三塁の後継にする事も可能ですし森の有力なライバルともなり得ます。

緊急度は投手や捕手ほどではないですが

そろそろ獲得しても良い時期となっておりドラフトで良き人が居れば指名しそう。

同時に佐野が将来的に一塁に回る事がほぼ確定的と思いますから(筒香は?なんですがどうなんでしょう?)

外野にネクストを入れる必要があります。

特に今育成中の野手は俊足系に偏り過ぎてまして内外野の野手で細川、小深田除くと長打力に課題が・・

 

足の速い選手を獲得し続けていますが

そろそろ長打力欲しい状況です。

 

 

以下、試合出場数と寸評

 

 

順位はともかく指名がありそうな捕手 

高卒捕手だけで2018年ドラ5益子、2019年ドラ4東妻純平、2020年育成ドラフト東出と3人もおりここに山本(24歳)が待機。

 

2022年捕手として先発出場した試合数順

益子 47試合 打率.211 長打率.283 OPS.494

東妻 33試合 打率.244 長打率.385 OPS.716

高城 29試合 

山本 27試合 打率.204 長打率.262 OPS.466

東出 12試合 打率.088 長打率.088 OPS.176

高城の29試合分が一軍待機用の調整枠になります。

高城の代りにそれを担うのは山本となります。

 

一応、松尾を一位で行っても良いのですが

今の横浜捕手陣の課題は伊藤、戸柱、嶺井に続く捕手が居ない事であって育成に時間かかる高卒捕手はマッチしないように感じます。

嶺井や戸柱のFAにも備える必要があり欲しいのは22~25歳ぐらいで仕上がりの早そうな捕手です。

後述する外野との比較で指名し難いかな?はあります。

 

ここで松尾を指名する判断をしているとしたら松尾の評価が高く、より長期視点に基づきチームを作り直しそうな判断をしていそう?

って事になりますでしょうか。

 

個人的に指名するなら戸柱、嶺井系の大卒、社会人。

中日木下(大卒社会人)を例にするなら3年ほどで一軍戦力になり得、横浜の掲げる3年後ぐらいに間に合います。

 

 

 

即戦力が欲しい二遊間

一塁は決まった人居ません。調整的な位置づけ。

二塁と遊撃は

栗飯原(2020年ドラ3高卒)、田部(2019年ドラ5高卒)

 

二塁

栗飯原 29試合

田部  29試合

伊藤  26試合←楽天

田中俊太23試合

 

遊撃

田部 43試合

知野 39試合

栗飯原15試合 

 

育成中の高卒田部(20歳)、栗飯原(19歳)がおり

一軍にも20歳代前半の森(遊撃)と牧(二塁)がいるポジションです。

構造的に捕手に近く、手薄なのは22~25歳ぐらいのネクスト。

 

伊藤、倉本らがチームから去り大社で一人ぐらい取りそうなポジションです。

一応、育成枠は空いているので松尾同様の考え方で良き方がいるなら指名も可ですが

考え方は捕手に近く大社系となります。

時間のかかる捕手と違い大社の二遊間は即一軍で活躍する事があります。

近々実績でも

西武源田、広島田中、阪神中野、中日京田・・・などなどと居て上位に有力な野手がいれば上位指名あり得ます。

居たかな?アマチュア詳しくないです。

巨人の吉川級(京田と同世代)いるなら1位指名しても良い状況です。

 

 

三塁

小深田(2020年ドラ4高卒) 71試合

一塁も含めての試合数で96試合 376打席も立っています。

打率.275 長打率.356 OPS.707 三振率(PA/k)=3.36  三振数108

21年のファーム成績が

打率.215 長打率.307 OPS.525 三振率(PA/k)=4.75  三振数79

まずます成長しています。

課題は発展途上の打撃もですが守備。

今後に期待です。

 

 

こうしてみると高卒でファーム固めてる現状がみえてきます。

昔は大卒、社会人も多かったですが

 

 

外野は

村川(21年育成1位独立リーグ出身 24歳) 64試合 OPS.548

梶原(21年ドラ6位大卒 23歳)      62試合 OPS.710

勝又(18年ドラ4位 野手転向高卒22歳) 51試合 OPS.801 

三振率4ぐらいなので課題はありますが野手転向一年目では立派な成績

 

細川(16年ドラ5位 高卒 24歳)     49試合 OPS.834

宮本                     47試合

大橋(21年育成3位 21歳)       43試合 OPS.722

 

内野、捕手と違い高卒からきっちり指導し続けている野手は細川のみ

21年入団した大橋、村川は足が特徴。

内野で育成中の選手も含め走力は皆さんあります。

一軍戦力上、選手構成的に足がないと記事で書いていますが

その課題に対応して走力ある選手を獲得し続けてはいる横浜です。

 

細川を除けば高卒で指名して育成し続けているプロスペクトが外野に不在、かつ長打を期待できる打者も細川以外に見当たりません。

楽しみな候補はいますが

ここ上位で指名あるかもです。 

浅野で競合とかはあり得ます。

 

最近のドラフトは俊足巧打により過ぎており外野で大型野手が手薄となっています。

浅野も俊足ですが長打力があり将来の1番候補として獲得あり得ます。

中長期視点が強いDeNAだからこそ浅野競合で指名するかもです。

 

外れたらチーム事情的に手薄な投手側へ移行。

この状況下で松尾を1位指名したとしたらかなり松尾をDeNAは評価している証左となります。

 

真面目に分析していませんがちらっと見た感じでいうと仕上がりは浅野早そうです

 

手薄なのは投手なんですが

外野ファームみていますと再編期にあたり

これ、このまま放置ですと長打力が手薄になります。

 

野手はそんな感じですが問題は記事でも書いています通り投手。

先述した通り先発は2018年ドラ3大貫が最後で来期29歳。

救援も2019ドラ3伊勢まで2014年以降一軍戦力として満足な加入がなく手薄です。

 

以上を踏まえて外れるかもですが個人的予想は

浅野競合から外れで投手。

ドラ2,3ぐらいで捕手、大社系と読みました。

即戦力二遊間の上位指名は来期以降で高卒、大社一人づつ中位以下?

 

浅野は完成度が高く、チーム目標である3年後の時期に間に合うかも?です。

非常に完成度の高い野手には感じました。

 

松尾は打撃もですが捕手ですと時間かかりそう。

 

こうしてみるとあちらこちらで破断しかけていますね。

2014年以降重点的にファームで指導し続けた百瀬、青柳、白根、飯塚らの世代がまるまる抜けていますからしょうがないのですが

 

高卒野手で合格点は2013年ドラ5関根。

高卒投手は2013年育成砂田までになりますが(whip1.54で心配ですが京山は合格点?)

2015年に大村さんが一軍に転出して以降、実績上ファームの状況が芳しくない横浜です。

 

即戦力(ドラフトは上手いです)のみで横浜は戦い続けており、戦力の上積みがない事で優勝に届いていません。

下から有力な選手の補充が投打で少ない事で片輪走行となっています。

 

 

追記

捕手 1,2人指名との事なので

2名指名する場合は高卒の松尾と大社で誰か?

2名指名すると育成枠がないのでキツイのですが松尾だけですと中堅層が弱すぎる為止む無しでしょうか?

 

2022年CS 藤田代打の意図に関して 

www.slangeigo.com

 

一見すると三浦監督らしい藤田の起用でしたが

その個人的雑感。

一点を奪いに行く野球でしたがその実、9回の時点で結果的にそうならざる終えない構造でした。

 

フルスロットルで一点を奪いに行く野球を標榜していた横浜。

aaakkkaaa.hatenablog.com

その結果

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

ランナー出てからで課題を覚える状況となってしまっています。

ちょっと入れ込み過ぎましたかな?

初々しく感じたCSでした。

 

その延長線上に9回裏、最後の打者となってしまった藤田がいたかも?ですが

 

まず当時の状況確認です。

CS3戦目、対戦成績1勝1敗。

場面は9回の裏、2対3の一点差。

 

先頭打者牧がレフト前ヒットで出塁。

次打者の宮崎が先の記事に書いている通り最低限を打とうするあまり三振を喫しています。

今期もPA÷kでリーグトップ。

最も三振を喫しない打者が宮崎ですがCSの舞台でフルスロットルで一点を奪いに行くと

相手の土俵に上がらざる終えず三振を喫してしまいました。

先の記事でも書いている通りデジャブ―覚える三振でした。

最低限狙う打者に対し教本のような配球でしたが三振し易いです。

 

教本故に菅野、大城バッテリー相手にもほぼ同じ配球で大和が三振を喫した事があると先の記事でも書いています。

宮崎も大和も、インコースにフォークを投げられ三振を喫していますが非常に分かりやすい配球でした。

 

バントさせれば良い場面でしたね。

実際、本シリーズで宮崎にバントを命じていたわけですが・・・そりゃ宮崎も悩みます。

 

この回、妙にベンチの動きが悪く

負けたら終わりの場面で牧に代走を送るのが遅れるなどしています。

牧に未だ打席が回るような浅い回ならわかるのですがソトが四球を選んで1,2塁になってから思い出したようにランナーを変えています。

 

ワンアウト1,2塁。

ランナーを神里、森に変えて大和の代打にオースティン。

センター前ヒットを打ってワンアウト満塁。

 

ここで表題の件。

 

なんで?藤田なの?となります。

 

これは意図明確で一点を奪いに行ったからと感じました。

藤田か大田かでみると

当てる能力は藤田が上です。

三振も大田より喫し難いです。

そして相手は藤田が直球苦手なので間違いなくストレートで押してくる。

実際、ストレートで来ました。

湯浅はストレートが持ち味の投手です。

配球の60%以上はストレート。

妥当な選択です。

 

そのお約束通りに来た初球を待ってましたで1,2塁間に引っ張りゴロを打つ。

結果、併殺となりゲームセットです。

 

ほぼ思惑通りに事は進んでますが

ただ藤田はストレート、ホント打てないんですよね。

ストレートの球種別打率.118です。

 

三浦監督も頭の中には入っていたと思いますが

藤田なら最低限を期待できるだろう。

何せ、相手が投げてくるボールわかっていますから。

藤田の経験に賭けたとの談話でしたが

その経験通りに事が進み藤田もチャレンジしましたが結果は併殺。

残念な結果になっています。

 

思惑通りでしたが

藤田が最低限を打てませんでした。

一応、ゴロは打てたのですが・・・この辺は仕方ないでしょうか?

これも野球です。

そういう事もあります。

ベストを尽くした藤田責めてもしょうがないです。

 

 

因みに相手にとって誰が一番代打として嫌?となるなら

断然大田です。

 

 

理由は明白で今期長打0の藤田なら長打を警戒する必要がなく一点どまりになり易い。

外野もバックホーム体制でしたからほぼ一点どまり。

対して大田ですとサヨナラを意識した配球が必要。

外野(内野も)前進守備していますから外野を抜かれたら終わりなわけで非常に神経を使う配球となります。

 

一点を奪う野球と言う意味で考えると藤田起用は正解なのですが

相手にプレッシャーを与えるという意味では不正解かな?

 

その辺好き好きなんですが

そもそも神里を代走で出した時点で最後の外野手であった大田を切り難く・・・

 

監督が牧への代走逡巡した背景を覚えます。

つまり藤田を使わざる終えないようなマネージメントをしちゃったわけですね。

 

同点で止まりで終わった場合の選手交代を考えると

神里は外野へ

佐野は一塁へ(ソトに森を代走)

森は大和(オースティン代打)の代り遊撃へ

宮崎の三塁には柴田。

二塁には藤田。

 

残りは捕手で嶺井と外野の大田。

ベンチ入りメンバー尽きています。

桑原を代打で起用した時点で構造的に大田を切り難いベンチマークになっており

一点を奪いに行く関係なく藤田代打への道筋が確定している感じでしょうか?

 

結果的にチームが目指す野球と合致しただけで

楠本に変えて桑を起用した時点で大田代打起用の目がホボ潰れていた横浜です。

 

代走で神里を起用する前提、オースティンは守備付けないで考えますと外野ベンチ枠は大田と桑のみ

これが原因です。

 

じゃーなんでそうなるかと言うと

横浜の野手の足が遅いから。

守備交代も必要だから・・・

 

2022年CS ランナー一塁での打撃成績について - 所持雑感

引用

今の選手構成ですとかなり難しいかな

一点を奪う野球に必要と思われる走塁能力に課題ある横浜です

っと書いています。

難しい故にベンチ枠を圧迫し易くなります。

 

コロナでベンチ枠が拡大した事で暫く見なかった横浜の?采配が生じ易い原因とも感じる構造です。

aaakkkaaa.hatenablog.com

2018年当時と同じ構造的な問題でしょうか?

代走を送りたい選手が多い、守備交代させたい選手が多い・・・

まさかベンチ枠広がった上に連戦中でもない短期決戦でこんな事を見ることになるとは思いませんでしたが

 

牧に代走を送れるのが遅れた理由。

監督が逡巡した大本かもです?

 

大田を代打起用するなら桑を出しちゃダメで。

そもそも論でベンチ入り野手が代走、守備交代前提の選手が多く悩ましい。

そんな感じです。

 

尚、2018年当時(怒っていたので文荒れてますが)

aaakkkaaa.hatenablog.com

なんて記事を書いていました。

藤田分が悪いですかね。

厳しい勝負でした。

 

藤田が最後涙した理由は

直球が来るとわかっていて打てなかったからで

そりゃ悔しいです。

その涙の先を期待したいです。

 

横浜の課題が凝縮されたようなCSの9回の裏でした。

負けはしましたが良いシリーズだったと思います。

 

 

 

 

2022年CS ランナー一塁での打撃成績について

配球制限のないランナーなしが打ちづらくランナーが出る事で打率が上がるチームが多いです。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

読みを大事にするような梶谷(+二遊間に引っ張れる)や元巨人の村田(+二遊間に流せる)のような打者はランナーが一塁にいる事で打率が跳ね上がります。

基本的にランナーいる時の方が打率の良い打者の方が多いです。

 

ランナー一出る事で様々駆け引きが生じてきます。

ランナー居る事でバッテリーは打者だけに集中できません。

UZRもランナー出る事で悪くなります。

 

そんな

ランナー一塁のいる場面でCS初戦は11打数0安打

試合結果は0対2 敗戦。

 

二戦目は

ランナー一塁のいる場面、3打数1安打

試合結果は1対0 勝利。

唯一の得点場面は 宮崎は先頭打者で出塁しソトが2塁打を打った5回。

ノーアウト2,3塁で一点どまりでしたが

大和のセンター前ヒットでソトが本塁憤死しています。

普通はソトを回さない場面。

ツーアウトなら回すかも?ノーアウトは珍しいです。

セーフの確信がないとダメな場面です。

一般的にはコラっされる走塁指示です。

下位打線に回るから? 

チーム方針に則りノーアウト1,3塁なら伊藤の最低限にかけても良い場面でしたが。。。

比較で最低限打てる打者が伊藤です。

 

 

 

3戦目、相手先発才木。

ランナー一塁のいる場面、7打数2安打

2対3 敗戦。

 

CS三連戦

計21打数3安打 打率.143でした。

これですとなかなか点奪えません。

より正確に言うなら一点どまりで終わり易いともで言うべきでしょうか?

 

ランナー一塁で打てたのはソト、楠本、オースティンの三人でした。

打線が線になり難く(続かない)点になってしまった横浜です。

 

終戦、9回の宮崎の打席など(先頭打者牧が出塁した場面)今の野球の課題とも言え

後半戦(7月以降)はそうでもなかったですが前半戦残念なケース多かったです。

最低限避ける為、右打者の宮崎には相手もインコース攻めます。

最低限を意識し引っ張れなかった宮崎は三振。

デジャブ―感じた場面でした。

 

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

この時大和が宮崎と同様の配球されて三振を喫していますが良くみる光景です。

最低限を狙ってる場面は相手も警戒します。

まして一点勝負。

余計に警戒されます。

その警戒を搔い潜って打撃するのは大和や柴田でも無理でした。

そして宮崎も悩むわけです。

最低限なら打てるだろうでなく相手が警戒しているとその多くは難しいです

 

今期、去年ほどランナー一塁の挙動悪くないのですが

それでも未だ悪い部類です。

その未成熟な野球で挑んだCSは未成熟故に課題を覚える試合になっています。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

今は未だ課題ある戦術で挑んでしまった以上、分が悪かったように感じています。

将来的に上手くなるかもですが

これ難しいんですよね。

横浜ファームが一点を奪う野球を標榜し続けて10年の結果が今です。

 

横浜が目標としているヤクルトさんのようなチームはランナー一塁の場面で打率が跳ね上がります。

それが出来ない。

見ていると目的化し過ぎるのでは?と昔から覚えてまして。

aaakkkaaa.hatenablog.com

 

打てなくなり易く、そのいい塩梅が難しいです。

21年、ヤクルトは6番中村で試合を動かしていましたが

それは常に一点を奪う野球をしていたわけでなくケースbyケースで試合していたからです。

何が何でも一点と決めると制限強くなり過ぎ打てなくなり易いです。

 

参考

2022年ヤクルトさん

ランナーなし 打率.239 

ランナー一塁 打率.287

21年も同じ傾向がありランナー出てからが本番です。

 

一方、横浜は

2022年横浜

ランナーなし 打率.250(昨年に引き続きリーグ最高

ランナー一塁 打率.263 

 

21年横浜はランナ―なしで.254とリーグで一番打って居たのですが一塁の場面で打てず.259。

宮崎とソトしか同シチュエーションで打てなかった事で得点期待値を下げていたのは記事で書いている通りです。

昨年よりは一歩前進した感ありますが未だ未だかなぁ。

 

ランナー一塁で駆け引きできるようになるとチーム成績良くなり易いです。

潜在的な打力で言うと昨年に続き横浜はリーグトップクラスですが

ランナー出て以降に課題あります。

 

後は横浜が数字上記録している打撃面における非効率性。

チームOPSと期待得点との乖離 過去11年でワースト評価だった2022年横浜について想う - 所持雑感

 

投手力に関しては私も三浦監督次第と記事で書いていた通り改善しました。

打撃は・・・今の方針堅持ですとかなり難しいです。

難しいですがそういう野球を目指すと編成共々頑張っており試行錯誤御願いします。

 

まぁー今の選手構成ですとかなり難しいかな

一点を奪う野球に必要と思われる走塁能力に課題ある横浜です。

デルタにおける横浜の走塁面評価、かなり低いとみていますが

-10~-20点ぐらい記録していませんかね。

一点を奪う野球を目指し過ぎると非効率になり易い構造を持ってるような気がします。

 

佐野1番で同様な事を指摘していましたが

長打が絡まないと帰って来れない野手が多い横浜です。

 

後、2,3本?打撃面における考察記事を書いてから総合面に行く予定です。

2022年ドラフト予想と見どころ 捕手を上位指名するか否か・・だが編成的に投手も手薄に感じる横浜に想う

ざっくり優先度で言いますと

 

優先度 投手 先発、救援

次点  捕手

内野  二軍が飽和する?整理が必要な状況

となっています。

捕手は

aaakkkaaa.hatenablog.com

で書いている通り

心技体で言うと今の捕手陣はベスト(ピーク?)かもです。

伊藤(33歳)、戸柱(32歳)、嶺井(31歳)。

捕手として最も力を出せそうな年齢に差し掛かっています。

 

編成が昨年のドラフトで捕手を補強ポイントと置いてないと明言していた通り(数年後を意識すると今期ドラフトでは補強ポイントになりそう?

 

捕手陣は未だ来年は持つのですが

穴が空きそうなのが投手陣です。

今年活躍した投手を、そのまま計算して良いのか不透明状況となってしまいました。

 

出場試合数でみる横浜の各選手の年齢分布から既存戦力による戦力予想は今期か来期まで?

次世代の選手の台頭がないと厳しい状況になっています。

優勝を大目標とするなら早いうちに勝負する必要があり年次が進めば進むほど不透明感が増す状況です。

 

レギュラーと次世代で差の大きい捕手だからこそ捕手を上位で指名したい横浜ですが

優勝を意識すると指名してからモノになるのに3年ほどかかる為指名し難いポジションとなっています。

そして短期視点で俯瞰すると投手側の方が緊急度が高く(かなり危ない)、捕手はドラ3かドラ4で指名したいポジションでしょうか?

 

過去、新人2年目で優勝し主戦力を担った捕手は阿部、古田のみ。

2人とも守備でなく打撃でチームを引っ張っており

優勝を意識する時、牧再びを期待するような指名になります。

 

新人捕手が活躍し優勝するなら過去実績上、彼ら並みの打撃力が必要です。

二人とも二年目でリーグ優勝しており、その時の打撃成績が

阿部でOPS.854

古田でOPS.928 首位打者 

 

経験不足で拙いインサイドワークを考慮するとOPS.800程度ないと厳しい可能性が高くかつ、打撃面でも通じるとまで行くと名球会入りするような選手であるのが必要で難易度高いです。

新人捕手を起用するなら2016年戸柱のようにベンチからの指示が必要な感じです。

 

これは西武森についても言え配球に関してはセに不慣れだった2018年伊藤を参考に考えると打撃はともかくインサイドワークはかなり厳しい感じです。

 

以上を踏まえると

ドラフトで捕手を上位指名している場合は3年後ぐらいを意識している可能性があり小園、森の指名とも一致します。

 

問題は他の選手。

 

チームの主力を担っている選手の多くが今を維持できているか不透明感増します。

野手の高齢化も進んでいますが先発投手陣も芳しくないです。

彼等の多くは選手のピークと言われる27歳を超えてしまいました。

大貫ですら来期29歳です。

捕手のインサイドワークで何処までフォローできるのか怪しくなり始めています。

 

そもそも先発投手、2018年ドラフト3位の大貫以来、即戦力も下からの補充もないですから手薄感増してまして・・・

 

優勝を考えるなら即戦力で大卒、社会人の投手上位指名が必要に感じます。

昨年のようなドラフトを続けていると穴が空くような状況でしょうか?

aaakkkaaa.hatenablog.com

当時のドラフトをみて私も即戦力居ないと思ってましたが

基本的に森が一本立ちするかもしれない時期(数年後)に編成がピークを意識している節があり

そうなると今期は捕手で上位指名あるかもです。

 

その場合は来期、Bクラスかも?です。

 

投手は三浦監督次第と記事で複数回書いていたのは配球次第で何とかなるという裏返しで実力が相対的に落ちてきているからです。

 

再編時期。

救援も補充なく2014年ヤスアキを最後に2019年ドラ3伊勢まで補充なし。

先発投手も2018年ドラフトで指名したドラ3大貫が最後のままでは回りません。

 

野手はドラ9佐野がレギュラーを獲得していますが

より上位の選手が活躍しないと層にならないです。

 

昔(2019年頃)、SNSで議論した時、横浜の育成は滞っていると指摘しても信じて貰えませんでしたが

今なら信じてくれるかな。

あの時は3人ほど意見交換したのですが今一、議論がかみ合わず悔しい思いをしています。

 

必然、あの当時の指名じゃ優勝できないんですが(戦力不足)

どうにも伝わりませんでした。

 

横浜ファームを見ている範囲では進塁打至上主義の打てないなり何かに注力して指導し過ぎると成長が止まり易いのですが

投打に芳しくない横浜です。(今の所

 

その反省がある事で最近加入した選手中心に可能性を覚えますが数年かかる感触です。

っとなると捕手を上位指名して3年後?

その指名をすると近年、補充が少なかった投手力が・・・

という難しい時期になってしまった横浜。

 

野手は2019ドラ2の牧を引き当てた事で一息付けていますが投打に次世代の台頭が待たれる横浜です。

優勝狙うなら2022年だった気がするんですがタイミング合わないですね。

牧が成功した事で急にピークが来た感あり準備が出来ていなかった部分あるかもです。

 

オースティン不在でもチームOPS、被OPSの差分でみると2022年が戦力的に一番充実していた横浜です。

 

昨年は既存戦力でトップと予想していました。

来期は。。。

ドラフトで有力な新規戦力を獲得しない限り今の所Bクラス予想です。

 

連載記事を書き進める事で考え変わるかもですが横浜の今は戦力再編期に当たります。

 

ヤスアキ居てもAクラス争い(阪神の新監督が古いタイプの方なので横浜が上に来るかも?)までと感じる状況になっています。

 

心中複雑ですが天の時、地の利、人の和のうち和が今の横浜にはありそうなので見守るつもりです。

 

昨年、戦力的には上位進出確定と書いてましたが来期は下降局面の予感が強いです。

思った以上に森、山本が伸びませんでした。

彼らが主力選手となり得ないシナリオもチームは描く必要が出始めており不透明感が増しています。

 

これも野球です。

その思考錯誤を期待して見守りたいです。

 

初回からアクセル全開、フルスロットルで野球をした結果・・・ 22年CS戦に思う

www.sponichi.co.jp

 

フルスロットルとは

アクセルペダルいっぱいに踏み込んだ状態をいう。エンジン出力最大にするために、吸気管部に装着されているスロットルバルブ(吸気絞り弁)を全開とし吸入空気量最大とすること。WOT(ワイドオープンスロットル)と表現することもある。

 

アクセル全開する様は爽快感が伴う最高潮に達する状態を抽象的に表す言葉です。

 

初回から各打者は思い切っり振り切って打ちに行くと思いきや記事を読むと違ってまして

 

フルスロットル?で一点を奪いに行くようです。

バント、進塁打を駆使するわけですが・・・

アクセル全開と言うコトバが意味する通り出力maxの野球が一点を奪う野球となるとどうにも違和感が

ランナー一塁で佐野がぎこちなスイングしていましたが

一点を奪う野球は制限強いんですよね。

 

石井コーチもベスト(ヒット)でなくベータ―(アウトのなり方)を意識しろとチーム内で説いています。

そのベータ―がフルスロットルとしますと

強い制限を各打者が受けていた事になります。

 

また、初回の一点の重みは統計が教えてくれる通り勝敗への影響度大きくないです。

aaakkkaaa.hatenablog.com

の引用

先制点のために特殊な戦術は採用するべきではないし、先に失点することを防ぐために特殊な投手起用はするべきでない。

 

全力で一点を奪う価値があるのは終盤です。

故に相手も前進守備を敷いてきますし敬遠などの特殊な戦術を採用してきます。

 

フルスロットルで一点を奪いに行く事=特殊な戦術を採用するわけではないとは思うのですが

妙なざわつきを、予感を覚えてました。

 

淡々と一点を奪いに行くのなら良いのですが

平常心とは程遠く感じる表現。

 

う~ん、嫌な予感。

特別な試合に向けて高揚感のようなものが監督から伝わってきます。

ホーム横浜で勝ちたい、ファンに勝ち試合を見せたい。

 

その意識が高じての談話と思いますが

負けてしまいました。

 

敗因の一つに指揮官含むで入れ込み過ぎたように感じました。

今季16勝9敗の阪神だが、石井野手総合コーチは「勝ち越しているがロースコアばかり。いかに1点を取るか」

なんですが

事、浜スタに関して言いますと一試合平均4点以上対阪神戦(阪神ハマスタ防御率4.27)で得点しておりロースコアとも言い切れないんですよね。

 

甲子園は一試合平均3得点なのでロースコアの範疇に入るかもですが

全般的に入れ込み過ぎに感じたCSでした。

 

そして

22年横浜は接戦に強いとは言えない事。

一点差ゲームで今期負け越しているチーム(24勝25敗)です。

ピタゴラス勝利率以上に勝ってるから一点差ゲームで強いとばかり思っていたんですが

そういうわけではないです。

 

得意とも言えない土俵にゲーム前プランで乗ってしまった部分もあった横浜でした。

先々、接戦でヤクルトさんらのように強くなるかもですが今は未だ得意とも言えないです。

 

その<<今は未だ得意とは言えないロースコア対決>>に持ち込んでしまい負けてしまった感あります。

 

CS戦、ツーアウトにしてまで送るのが複数回あるなど統計では点の取り難い作戦を採用してしまっていた横浜。

阪神さんの得意とする土俵に上がってしまった感あります。

 

こうなると阪神さんもマネージメントし易いです。

阪神さんの場合、打線低調でほぼ常にロースコアでゲームメイクしていますから

 

投手力優位な阪神さんという分析自体は間違ってませんが

自ら、阪神さん得意の土俵に乗ってしまった感ありました。

正直、横浜打線が極端に強いか?と言われると疑問で横浜も阪神さん同様投手力で勝っていたと思いますから

気持ちわかる作戦でしたがロースコアに拘り過ぎた感あります。

短期決戦はロースコア対決になり易いからわからなくもないのですが

一応、ハマスタで横浜打線打ってまして 対阪神戦チーム打率.271でした。

阪神さんのシーズン中の対横浜勝率.360とリーグで最も分の悪い相手でしたがそれは横浜打線が打っていたからです。

 

まぁ比較で打ってましたからね、横浜。

 

さて阪神さんですが

対ヤクルト戦 11勝13敗と負け越してはいます。

しかし序盤の躓きを除くとほぼ互角と言って良く体制を立て直して以降は五分以上の戦いをしています。

 

理由は簡単で阪神投手陣がヤクルト打線を抑えていたから。

 

ヤクルトさん結構、厳しい戦いになるかもです。

チーム成績見て分かります通りリーグ最強投手陣対リーグ最強打線対決です。

そして

リーグ最弱打線対リーグ最弱クラスの投手陣(特に先発陣)なわけですが

 

長所と欠点が噛み合う野球の対決で、そのヤクルトさんの長所を阪神さんはシーズン実績上潰しています。

阪神さんの神宮での防御率ハマスタ防御率4.27と違い1.71とほぼ抑えています。

神宮での戦績でも7勝5敗と勝ち越しています

 

一勝のアドバンテージと阪神さんが青柳、伊藤らをハマスタ起用した事で勿論ヤクルトさん有利ですが

横浜と違ってヤクルトさん阪神投手陣を打てません。

 

神宮での対阪神戦のシーズン成績を参考にするならロースコア対決になり易いです。

 

ホーム神宮でヤクルトさんは対阪神戦打率.183(横浜はハマスタで対阪神戦打率.271)です。

通算でも打ててません。

どうマネージメントするんでしょうか?

注目したいです。

 

 

横浜に関しては一回失敗してからがポイントと思っており

シーズン成績で大きく勝ち越したホーム横浜での阪神戦(11勝2敗)で負けた理由の分析、確認を御願いします。

自ら相手の土俵に乗ったから負けたかもと感じてしまうのが残念ですが

短期決戦の呪縛に囚われすぎた感あります。

もう少しチーム戦術が成熟すると接戦強くなるかもですが後、2,3年待ってくださいと今年いっていた野球です。

 

未消化の可能性を感じてしまう野球でした。

 

今日の先発起用で速球派右腕相手に左打者の関根、楠本を1,2番に起用していますが

シーズン中、そんな野球してなかったと思うんですよね。

軟投派の右投手なら関根、楠本でも良いのですが

楠本も関根も左投手に強い左打者で球威のある右投手が苦手です。

彼らが右投手全般を苦手にしている理由です。

 

まさか左打者だからで起用していませんよねってぐらいCS仕様の戦術に拘った感ある横浜でした。

 

何処かよそ行きの野球していた感ありました。(シーズン中、左投手に関根らをぶつけておきながら)

 

関根も、楠本も右投手の投げる直球に対応できないと厳しいぞ、頑張れ、頑張れ。

 

本日にて22年横浜のシーズンは終わりました。

 

チームが目指す野球観が強く出過ぎる時があり心配になるのですが

チームは前進しています。

今後の試みも見守りたいです。

 

やや入れ込み過ぎた感は覚えましたが

こうした経験がチームを強くすると信じています。

 

 

チーム被OPSと期待失点との乖離 期待値に近くなった2022年横浜について想う

去年の横浜は

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

1位 ヤクルト -36.01失点減らす

2位 巨人 -11.6失点減らす

3位 中日 -8.7失点減らす

4位 広島 +17.1失点増やす

5位 横浜 +27.2失点増やす

6位 阪神 +27.6失点増やす

でした。

原因はシーズン前半に行われた消化不良のチーム方針。

ゾーンで攻めろ。

ラミレス時代がボール球を上手く使えでしたから大転換でした。

そして捕手の固定。

捕手固定すると、その負荷から上手く行かず捕手の配球傾向が丸裸(配球AIなどで読まれます)され易いですが

その辺が影響してか良いように打たれてます。

チーム被残塁率(疑似残塁率と言われるLOB率)が酷かった21年横浜でした。

 

aaakkkaaa.hatenablog.com

引用

相性を重視してきた前指揮官とは違う「脱ラミレス起用」だ

脱ラミレスを合言葉に様々、野球を変えた横浜。

そして概ね消化不良となっています。

 

さて、今期はどうだったのでしょう?

21年は後半戦から捕手固定を諦めラミレス時代に戻す事で防御率大きく改善させており期待してました。

 

そういえば上記記事にて

来期、大幅にチーム力上昇する見込みです。

シーズン中に起用方法変えてきました。

これをしたいで元に戻すかはしりませんが三浦次第です。

勿論、理想は三浦が考えている形です。

しかし、したいと出来るは違います。

 

その苦悶の過程で三浦の良さが出てくるモノと期待しています。

こちらはライターさんが書いてくれるでしょう。

 

投手コーチとしてはかなり優秀な可能性があり、その言葉で若い投手陣を引っ張って欲しいです。

闘将故星野監督よりです。

采配見ると厳しい監督さんです。

だから期待します。

勝負に徹する監督さんでしょうか?

 

っと三浦監督を評していました。

優しい監督と評されていますが厳しい所作します。

この厳しさが横浜を強くするもの期待しています。

求心力、歴代監督さんの中でもかなり強いです。

 

横道に逸れましたが

22年チーム被OPS

1位 阪神 被OPS0.614 失点428 期待失点417 乖離+11点増える 

2位 中日 被OPS0.648 失点495 期待失点476 乖離+19点増える

3位 横浜 被OPS0.681 失点534 期待失点534 乖離0

4位 広島 被OPS0.709 失点544 期待失点583 乖離-39点減る

5位 巨人 被OPS0.711 失点589 期待失点587 乖離+2点増える

6位 ヤクルト 被OPS0.722 失点566 期待失点566 乖離-39点減らす 歴代一位

 

過去、一番失点を防いでいたチームは21年ヤクルトさんが記録した36点減らすでしたが

その上を今期のヤクルトさんは記録しています。

 

横浜は昨年、27点ほど失点を増やしていましたが(チームFIPと実際の防御率で差が出ていた理由)

今期は期待通り解消しています。

 

シーズン前にバッテリーコーチが相川コーチに代わる事でデータ処理に懸念ありましたがシーズン進む従い慣れたようです。

また、捕手の固定を。

21年と違い止む得ず固定した起用を取りやめ嶺井、戸柱、伊藤体制にして以降、数字が急回復しました。

 

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com

シーズントータルの効率性では序盤の不慣れが響きラミレス時代にこそ劣りましたが

捕手インテリジェンスは参考記事に書いてる通り歴代No.1とみています。

対応早くなったと感じています。

監督の想いとバッテリーの考えで齟齬がある談話が多く、その点では未だ浸透しきれていませんが

大分、距離が近づいた感あります。

 

DeNA史上、先発、中継、運用(監督采配)含めトータルで一番良いような気がします。

チームとしての成長を覚えてます。

 

来期成績的に後退するかもですが試行錯誤の範疇に入りそうです。

チームは前に進みました。

 

投手陣に関して急に良くなったんですよね。

切っ掛けは伊藤光の一軍再登録6/21以降と思いますが

これは別の話へ

あの時期にいろいろ嵌り始めています。

 

 

監督談話を聞くと心配になる事ありますが投手側に関しては大分未消化なくなった気がします。

元々、ゾーンで攻める自体、ラミレスが言うファーストストライクのようなモノです。

カウントを如何に投手側有利にするか?の話です。

 

 

その手段の有用性は間違いないです。

有利なカウントで打者、投手ともに勝負する。

カウントの主導権を奪い合う事に配球の神髄がありますが

駆け引きの大分占めています。

待ち球すると打者側が大分不利になりますが

それはカウントの主導権を相手側に譲ってるからで、そりゃ難しいわけですが・・・

 

 

後はゾーンで攻め切れる球が無くなった時の所作になります。

この辺の駆け引き上手かったのが三浦監督の現役時代。

ゾーンで攻めすぎると燃え易いのは事実で力の天秤が打者側に動くと苦しい時期あるのですが(横浜の投手力が実力以下の成績になっていた理由

 

一段上に上る為にも今後も頑張って欲しいです。

 

ボールを振らせろは打者心理的に嫌だったんでしょうね。ラミレスがですが。

この逆が待ち球で、三浦監督、じっくり待たれるのが嫌だったんでしょう。

 

面白いもんです。

 

投手側の指導は昨年も書いている通り相手を抑える方法論として悪い方針ではありませんでした。

ボールゾーンを上手く使え、ゾーンで攻めろも好き好きです。

手段としてあり得る方法論です。

 

ゾーンで攻めるをやり切ると主導権を握り易く個人的には好きですが

 

ゾーンで攻めろが目的化し過ぎると序盤の広島戦のような悲しい結果になります。

そこは相手をみて対応を御願いします。

 

難しいのが打撃面における横浜の方針で

カウントを悪くしてまでする野球(待ち球)と、アウトカウントを献上する進塁打の意義。

進塁打を意識するあまり振りが鈍くなる問題

今期も宇野氏が

右ばかり意識するから中日の選手はヘッドが走らないと嘆いていましたが

これが難しいです。

横浜は中日ほどヘッドの走らない打撃していませんがヘッド走りに難いです。

 

去年ほどチームでねばならないでやってはいませんでしたが22年横浜は先の記事で書いている通りチーム成績から予想される得点を43点減らしています。

 

出力を約8%ほど減じてました。

この非効率は過去11年でワーストでした。

 

これを上手く実行できるとヤクルトさんのような野球になります。

この部分は打撃でも書いている通り未消化気味になってる可能性があります。

今期、チームが後、2,3年待ってくださいと呼びかけていた野球です。

2,3年待つ感じですかね。

問題は2,3年後になるとより高齢化が進むのでチームの未来像がぼける事です。

 

今がピークな可能性あり、気持ち焦る部分もあります。

参考記事

aaakkkaaa.hatenablog.com